平成2355日目

平成7年6月20日(火)

1995/06/20

【調布駅前傷害事件】保護処分後の起訴は違法

家裁で少年院送致の保護処分決定を受けた少年5人が、その後、傷害罪で起訴されたのは憲法違反などとして争っていた東京都の調布駅前傷害事件の裁判で、東京地裁八王子支部は20日、1被告(20)=当時少年=について「家裁の検察官送致は不利益変更禁止の原則に抵触する違法な措置で、それ受けた地検の起訴も違法」として、起訴そのものを退け「公訴棄却」の判決を言い渡した。

抗告した場合、前より重い刑は言い渡されないとする刑事訴訟法の不利益変更禁止原則は少年法では明文化されていないが、これを少年事件にも適用することを認めた「前例のない」(弁護団長)判決で、今後の少年審判にも大きな影響を与えそうだ。

豊田健裁判長は、保機処分決定を不服として即時抗告したため処分を取り消され、その後、成人と同様の扱いを受けて起訴された経緯を踏まえ「少年事件の保護処分決定についても不利益変更禁止の原則は適用される」とした。

検察側が「要保護性を重視す希少年への処分は、刑「なるので同原則は適用できない」としていた主張については「少年保護事件の審判の対象について十分理解せず、保幌処分の不利益性を軽視する見解だ」と全面的に退けた。

その上で最初の東京家裁の「保護処分(少年院送致)」と比較し、抗告審後に差し戻された2回目の同家裁での「検察官送致」決定が、より重い「不利益」にあたると認定した。

同様に送致された残る被告の公判でも、検察側は厳しいい局面に立たされることになった。検察側は「遺憾な判決。控訴するかどうかは検討した上で決めたい」としている。《共同通信》



【オウム・松本智津夫被告】「(リンチ事件の)現場にいたか記憶に無い」

オウム真理教附属医院の薬剤師Oさん=当時(29)=のリンチ殺害事件で再逮捕された教祖の麻原彰晃被告(40)の私選弁護人が20日、警視庁で接見後に会見し「(麻原被告は)殺害事件に自分がいたかどうかは記憶にないし、妻がいたかどうか分からないと話していた」などと語った。《共同通信》

【東京都・青島幸男知事】「開かれた都政」に自信

定例東京都議会での所信表明を終えた青島幸男知事は20日、記者団に「都民の皆さんと率直に話し合う機会を増やそうというのが目玉だと思う」と語り、公約の「開かれた都政」の具体化を示したことで「青島カラー」が出たとの自信を見せた。

この日は旧二信組問題で「救済のための支出はしない」との考えを再び表明したが、最終的な対応については「上手に解決しなければならないので、都民が納得できることを考えたい」と含みを残した。

臨海副都心開発計画の見直しをめぐっては「いったん開発をやめると、立ち上げる時にエネルギーがいる。少しずつでも動いているという状態がいいのでは」と述べた。《共同通信》

【新進党】幹事長代理に奥田敬和氏

新進党の小沢一郎幹事長は20日午後の記者会見で、離党した山口敏夫幹事長代理の後任に奥田敬和元運輸相を起用した、と発表した。幹事長代理は渡部恒三、野田毅両氏を含め3人となった。

小沢氏は起用理由について「遊んでいる人がいないよう、みんなが協力して全員野球でいく」と説明、参院選に向け党内結束を強調した。

かつて小沢氏に対し批判的だった奥田氏の幹事長代理起用については、「奥田、小沢両氏の関係修復に向けた動きの一つ」(新進党関係者)との見方が出ている。

小沢氏側は、今年3月に山口前幹事長代理が旧二信組問題に絡んで離党した後、関係がこじれていた奥田氏に再三、執行部入りを要請していた経緯がある。当初、奥田氏はこれを拒む姿勢を見せていたが、小沢氏の側近で奥田氏とも親交のある二階俊博代議士らが説得に動いた。

7月の参院選石川県選挙区で、公明石川が奥田氏の要請を受けて、現職の民主改革連合の粟森喬氏を推薦した背景にも、小沢氏の後押しがあったことが指摘されている。来月2日に金沢市で開かれる新進党石川県連結成大会に小沢氏が出席する意向を示しており、奥田氏は都内での会合で「小沢氏と不仲だと言われるが、大事に向かって進もうということだ」などと述べていた。《北國新聞》

【政界談話室】

○…山崎拓自民党国会対策委員長は20日、記者団との懇談で、地震研究者から講義を受けたことを披露し「日本中あちこちに活断層があり、いつどこで巨大地震が起きても不思議ではないそうだ」とひとくさり。「政界も7月23日以降、毎月のように活断層活発化の危機にぶつかる」と、社会党の苦戦が必至の参院選後の政局流動化を予言したうえで「内閣改造をやっていれば活断層も12本ぐらいはなくなっていたものを…」。参院選前の内閣改造に未練たっぷりの様子だった。

○…海部新進党党首はこの日、都内で開かれた同党の参院選必勝大会に出席。「村山政権はミイラ政権。ミイラは早く墓に入るべきだ」などと次々に気炎を上げる新人候補者に対し「充実して楽しいスピーチだった。これなら選挙も大丈夫という思いを新たにした」と檄を飛ばした。その後の記者会見でも「多士済々の人材でうれしい限り」と、まるで勝利会見のような表情を見せたが、記者団から党の勝敗ラインを尋ねられると一転「候補者を立てていないところがある」「擁立の努力を最後まで続ける。数は控えたい」。言を左右に質問をかわすのが精いっぱい。《共同通信》

【村山富市首相】サミットから帰国

村山首相は20日、先進国首脳会議(ハリファクス・サミット)など一連の外交日程を終え帰国した。景気対策や水俣病問題などの当面の懸案処理に当たるとともに、政局の焦点の7月6日公示の参院選に全力を投入する構えだ。

首相は衆院での内閣不信任案の否決によって「内閣が信任を受けた」(五十嵐官房長官)との認識に加え、二国会連続での政府提出法案の100%成立や、懸案の戦後処理問題への取り組みなどの実績を強調、参院選を通じ発足後1年を迎えた自民、社会、さきがけの三党連立政権について、国民の信を問いたいとしている。《共同通信》



6月20日のできごと