平成3190日目

平成9年10月2日(木)

1997/10/02

【オウム真理教・松本智津夫被告】第51回公判

オウム真理教松本智津夫被告(42)=教祖名麻原彰晃=の第51回公判が2日、東京地裁で開かれ、元信者端本悟被告(30)が坂本堤弁護士=当時(33)=殺害について「(ずさんな計画で)うまくいくのかなと思ったが(坂本さんに対する)殺意がなかったとは言い切れない」と殺意を認める証言をした。妻子殺害は自分の公判などと同様、予測できなかったと強調した。

殺害の実行状況の証言を拒否していることについては「黙っているつもりはない。踏ん切りをつけたい。ここで証言して吹っ切れた気持ちがある」と今後姿勢を改める意向を示した。さらに「(自分は加わっていないのに)謀議に参加していたなどと供述している岡崎(一明被告)さんも許せない」と述べた。

また、一家3人の死体遺棄を指示したのは元幹部の岡崎被告か同早川紀代秀被告(48)と証言。死体を積んだ車のバッテリーが切れ、通りがかりの車に充電してもらったことも明らかにし「抜けているじゃないですか。遺体を積んでるんですよ」と周到さに欠けていたことを指摘した。

いずれも国選弁護団の反対尋問に答えた。端本被告の尋問に先立ち、地下鉄サリン事件で死亡した会社員A子さん=当時(21)=の死因を鑑定した石山夫帝京大教授(66)が「有機リン系の薬物中毒で脳死状態となり、その後感染症で死亡した。薬物は症状の特徴から、サリンとみていい」と証言した。

松本被告は「無罪だ」などと独り言を繰り返し、阿部文洋裁判長に再三注意された。《共同通信》



【アムステルダム条約】調印

欧州連合(EU)の憲法ともいうべき欧州連合条約(マーストリヒト条約)の改訂版であるアムステルダム条約が2日、EU加盟15カ国の外相により調印された。

条約は中・東欧諸国からの新加盟国を受け入れる拡大欧州を視野に、内部統合の変化を目指すことをうたった。各国の国民投票や議会による批准手続きを経て、早ければ1999年前半にも発効する。《共同通信》

【酒鬼薔薇聖斗事件】少年の精神鑑定書提出

神戸の連続児童殺傷事件で、家裁送致された中学3年の少年(15)について、精神鑑定を依頼された専門医2人は、事実上医療少年院送致が望ましいとする内容の共同作成の鑑定書を神戸家裁(井垣康弘裁判官)に提出した。家裁はこれを受けて同日、引き続き少年を鑑別所に収容するため、あらためて観護措置を決定し、2カ月ぶりに少年審判手続きを再開した。今回の観護措置は15日までで、必要があればさらに3日間延ばす措置を取る。

小学生5人を襲い、うち2人を殺害するという少年犯罪史上まれに見る事件は、最大の焦点とされた少年の内面の分析が終了。家裁は今後3回か4回の審判を最終的に開いた上で、17日までに最終処分を決める見通しだ。《共同通信》

【連合・芦田甚之助会長】社民の与党離脱要求

連合(芦田甚之助会長)は2日午前、東京・丸の内の東京国際フォーラムで第5回定期大会を開いた。芦田会長は「今日の政局は1強6弱などと言われ、非自民勢力が分立した状況だ。現在の与野党の分布では、来年の参院選挙は自民党が圧勝する。政党との協議を急がなければならない」と述べ、野党の統一候補擁立に向けた政党間協議の必要性を訴えた。その上で「問題は社民党が自民党政権に閣外協力を続けていることだ。(これで)連合と支持・協力関係にある政党との統一的な対応が取れるのか」と指摘、社民党に与党離脱を促した。

大会には、来賓として橋本龍太郎首相が自民党の首相として初めて出席し、あいさつ。小沢一郎新進党党首、菅直人民主党代表、土井たか子社民党党首も出席した。

菅代表は、連合が求める比例代表での統一名簿方式について「比例代表では、党を一つにすることにつながる。簡単に進めるのは難しい」と難色を表明。土井党首は「保守、新保守に対抗する政治勢力を築かなければならない」と述べた。小沢氏は、連合内には自社さ体制を支持する勢力が多いと政治路線を批判した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】対米支援は「合憲」

橋本龍太郎首相の所信表明演説に対する代表質問が2日、前日に続き衆参両院本会議で行われた。首相は新たな日米防衛協力のための指針について「協力項目に掲げる行為は武力の行使に該当せず、米軍との武力行使との一体化の問題が生じることも想定されないもので、憲法との関係で問題が生じるとは思っていない」と述べ、周辺事態(周辺有事)での40項目の対米支援は憲法に合致するとの見解を表明した。衆院で坂口力氏(新進)の質問に答えた。

また参院の真鍋賢二氏(自民)が周辺有事の認定に関して「国会の関与が必要ではないか」とただしたのに対し、首相は「政府としてしかるべき手続きが必要だ」と述べるにとどまった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は2日、自民党の歴代首相として初めて連合の定期大会に出席。連合とは「一緒に日本の将来を考えられる」と秋波を送った。しかし、連合が自民党の代替勢力結集を提唱していると記者団から突っ込まれると「当初から政府には批判的だった」とぽつり。さらに、芦田甚之助会長が社民党に与党離脱を求めた点を指摘されると「先輩の言うことだから…。(会社員時代に)ゼンセン同盟の組合員だった時、芦田さんは上部組織のリーダーでなじみがある」と突然30年以上も昔の話を持ち出し、代表質問と同様に苦しい答弁。

○・・・新進党の野田毅政審会長はこの日の新進、民主、太陽3党の政・政調会長会談の席上、たばこのテレビCM自粛問題が話題に上ると「たばこはアルツハイマー病やがんの予防に良いそうだ」と力説。民主党の枝野幸男政調会長が「肥満予防にもなる」と応じると、野田氏は「半年ぐらいやめては太り、また吸うということを繰り返してきた」と告白、「今日も元気だ、たばこがうまい」「テレビ局は収入減になる」と擁護論を展開した。この際、愛煙家の橋本龍太郎首相と「喫煙連合」でも組む?《共同通信》



10月2日のできごと