平成2353日目

平成7年6月18日(日)

1995/06/18

【ルマン24時間】関谷正徳選手が快挙

フランス西部ルマンで18日夕、クライマックスのゴールを迎えた世界最高峰の自動車耐久レース、第63回「ルマン24時間」で、関谷正徳が日本人ドライバーとして初優勝の快挙を果たした。実力派ドライバーが力で壁を乗り越えた。

厚い壁だった。1970年代初めに生沢徹、鮒子田寛が日本人として初挑戦以来、何人もが挑みながら越えられなかった。日本の自動車メーカーも本格的な態勢で臨み、91年にはマツダが日本車で初優勝したが、駆っていたのは外国人だった。

これまでトヨタ車で挑んできた関谷自身も優勝候補に挙げられたことがあった。しかし、92年は2位、93年も有力候補だったが4位で、あと一歩届かないでいた。

その意味で今回、外国メーカーの車で栄冠を手にしたことは皮肉だった。マクラーレンF1-GTRはGTシリーズで今季7戦中6勝をマークしていたが、耐久性に不安がある上に初出場。さらに関谷にとっては、テスト走行もなく、ぶっつけ本番だった。

9度目の挑戦でコースを熟知しているベテランは、持ち味をじわじわと発揮した。雨の中でのタイヤ選択、車をいたわりながらの冷静なドライビング…。トラブルで消える強豪勢とは対照的だった。

最後は優勝を2度経験している僚友のヤニック・ダルマス(フランス)にステアリングを任せ、ピットで待ち受けた。「信じられない。こういうものなんでしょうね」。しみじみとつぶやいた関谷の言葉がルマン優勝の重さを表していた。《共同通信》



【兵庫県芦屋市】最後の震災避難所を閉鎖

阪神大震災でピーク時には小学校など53ヶ所に約2万人の避難者を抱えていた兵庫県芦屋市が18日夕、一つだけ残っていた市民センターの避難所を閉鎖した。19日朝には県に避難所閉鎖を報告する予定で、災害救助法が適用された同県10市のうち、避難所を残すのは神戸、西宮の2市となった。《共同通信》

【山陽電鉄】全線で運行再開

阪神大震災で不通になっていた山陽電鉄西代ー板宿間(神戸市、1キロ)が18日始発から運転を再開。同電鉄は震災後約5カ月ぶりに西代ー姫路間が全線開通した。また、神戸高速鉄道高速長田ー西代間(0.9キロ)も同日運転を再開した。《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】総選挙「秋から来春が妥当」

自民党の森喜朗幹事長は18日、テレビ朝日の番組に出演し、衆院解散・総選挙の時期について「総選挙は首相が考えることだ。参院選をみて判断するのがいい。妥当(かどうか)から言えば、秋から来年の春にかけてというのが一番いいと思う」と述べ、今年秋以降の比較的早い時期の総選挙が望ましいとの認識を示した。

参院選の結果次第との前提条件付きながら、最大与党の幹事長が解放の時期に言及したことで、今後、解散をにらんだ動きがさらに強まるものとみられる。

これまで自民党執行部内では衆院選の時期に関して「早くて来年2月、常識的には来年の秋。ことによると任期いっぱいでもいい」(加藤紘一政調会長)、「来年5−6月ごろが望ましい」(山崎拓国対委員長)などの声が出ていた。

森氏の発言は、これよりもさらに早い時期の解散を念頭に置いたものだが、「社会党、さきがけは早期解散に反対の立場」(自民党首脳)とされ、参院選で社会党の大敗が現実のものとなれば、解散時期は「先延ばしになる」(同)方向性が強いとみられる。《共同通信》

【村山富市首相】内閣改造「考えていない」

村山首相は18日朝、河野外相とともに政府専用機でカナダ・ハリファクス市郊外のシェアウオーター空軍基地を発ち、パリへ向かった。首相はパリでフランスのシラク大統領らと会談する。橋本通産相はすでにパリ入りし、首脳会談に同席する。《共同通信》

村山首相は18日夜(日本時間19日早朝)、パリ市内で同行記者団と懇談し、参院選前の内閣改造について「大変な緊急課題を抱えて閣僚が努力しており、改造は考えていない」と否定した。これは先進国首脳会議(ハリファクス・サミット)に同行した河野外相(自民党総裁)、武村蔵相(さきがけ代表)と協議し、一致した見解であることを明らかにした。

参院選の社会党の勝敗ラインに関しては、3年前の「22議席」をめどとする考えを重ねて表明。しかし、勝敗ラインを下回った場合の責任論について「選挙後のことは考えていない」と自らの進退への言及を避けた。

一方で首相は3与党の議席が維持されれば、連立政権が支持されたとの意見もある、として続投に意欲をにじませた。

今後、景気対策を内閣の最優先課題と位置付け①雇用対策②情報通信など科学技術分野の推進−などに総合的に取り組むと表明。公共事業の前倒しを促すため関係閣僚による対策連絡会議設置の方針を示した。

追加の景気対策では「景気の動向を見ながら機動的に対応したい。必要な対策を講じたい」と述べ、第二次補正予算編成など追加措置の検討に入る意向を表明した。

参院選の共通公約となる新たな3党合意については、「これから取り組む課題、日本経済の展望を明らかにする。今週末までにまとめてもらえると思う」と述べた。

首相は衆院解散・総選挙や衆参同日選の可能性については、内閣不信任決議案が否決されたことを念頭に「解散の道は選ばない」と否定した。自民、新進両党にある保・保連合の動きに対しては「今の状況の中で可能性は低い」と述べた。《共同通信》

6月18日のできごと