2003 平成15年8月4日(月)　「タウンミーティング」スタート

平成5322日目

2003/08/04

この日のできごと(何の日)

【タウンミーティング】スタート

小泉内閣のタウンミーティング(対話集会)週間が4日、さいたま市を皮切りにスタートし、福田康夫官房長官や竹中平蔵金融・経済財政担当相らが、会場に集まった約700人の参加者を前に小泉純一郎首相が推進する構造改革への支持を訴えた。

福田氏は「構造改革は政府の大きな看板だ。この看板をそう簡単に下ろすわけにはいかない」と、強調。「ぜひ構造改革を支援してほしい。調整期間は苦しみが避けられないが、しばらく我慢をしてほしい」と痛みを伴う「小泉改革」への理解を求めた。《共同通信》

【ダイエー】再生機構に支援要請へ

経営再建中のダイエーと、UFJ銀行などの主力取引銀行は4日、同社が福岡で運営するドーム球場などの「福岡事業」について、産業再生機構に支援要請する方針を固めた。

機構側も引き受ける方向で検討するとみられ、スポンサーとなる事業売却先の決定とともに、10月にも再生計画の全体像がまとまる見通しだ。福岡事業は球場、ホテル、プロ野球球団「福岡ダイエーホークス」からなる。《共同通信》

【福岡県警】女装して誘惑、現金奪った男を逮捕

女性に成り済ましてツーショットダイヤルで呼び出した男性から現金などを盗んだとして、福岡県警若松署は4日、窃盗容疑で北九州市若松区、無職A容疑者(26)を逮捕した。

スカートをはき、胸にはパットも入れており、被害者は女性と思い込んでいた。張り込み中の捜査員も、逃げようとしたA容疑者のかつらが外れ、初めて男と分かった。

調べではA容疑者は女性の声色を使い福岡市の男性会社員(40)と会う約束をし、女装して7月7日未明に若松区で会った。その際、乗用車内で「SMプレーをしよう」と座席を倒して会社員の顔にタオルを掛け、現金8万5000円が入った財布などを盗んで逃げた疑い。

会社員は4日未明、知人男性がツーショットダイヤルでA容疑者らしい相手と会うことを知り、同署に連絡、捜査員が張り込んでいた。A容疑者は身長165センチのきゃしゃな体形。同署は「裸になれば分かっただろうが、夜で細かい表情まで見えなかったようだ」と話している。《共同通信》

【民主党】マニフェストを討議

民主党は4日、神奈川県箱根町で党地方議員全国研修会と政策担当者会議を相次いで開き、次期衆院選で掲げるマニフェスト(政権公約)について討議した。

党執行部は高級官僚の政府関係法人への「天下り」を退職後5年間は全面禁止するなど、マニフェストへの追加を検討する27項目を新たに提示。これに対し各都道府県連の政策担当者からは自由党との合併による影響を懸念する声が出た。

追加検討項目では「政官業癒着の根絶」の一環として、天下り禁止に加え、外務官僚が占めてきた大使の30%を学者など民間人から起用することも打ち出した。治安対策では、刑法犯の検挙率向上のため、2004年からの4年間で地方警察官を2万人増員する。

また(1)政府開発援助(ODA)予算は貧困・人権対策の援助にシフトし4年間で10%削減(2)政党への迂回献金を防ぐため、企業・団体献金を受けることのできる政党支部を一党当たり1700までに制限(3)すべての公立小中学校で1学級30人以下を実現−なども盛り込んでいる。《共同通信》

【政界談話室】

○･･･民主党の枝野幸男政調会長は4日、神奈川県箱根町で開いた党地方議員全国研修会で講演し、次期衆院選で掲げる同党のマニフェスト(政権公約)を説明。「民主党が政権を取る時には東京や埼玉の小選挙区で候補が全員当選しているはず。政権を取れる政策づくりを目指したい」と力んでみせた。会場からは拍手が起きたが、「マニフェストをやればやるほど選挙区(埼玉5区)に帰れなくてつらい」とつい本音も。選挙区事情はやはり気になる?《共同通信》

【扇千景国土交通相】中国に新幹線売り込み

中国訪問中の扇千景国土交通相は4日、中国の高速鉄道への新幹線技術採用や日中間の観光促進について何光暐国家観光局長、北京市の王岐山市長代理と相次いで会談し、開業以来40年近くたった新幹線の輸送効率の高さや安全性を訴えた。

国交相は観光局長との会談後、年内にも予想される北京−上海間の高速鉄道着工に向け新幹線の売り込みに「日本の熱意を見せに来た」と記者団に語った。

半面、温家宝首相ら政府首脳との会談は調整が難航、中国側から手応えのある回答を得るのは厳しい情勢だ。

日本側によると、扇国交相はこの日の会談で、新幹線が1964年の開業以来、70億人の旅客を無事故で輸送、1編成で1300−1600人を乗せられるなど経済発展に対して大きな効果があることなどを中国に説明。技術の優位性などについて理解を求めた。《共同通信》

【韓国】現代峨山会長が自殺

北朝鮮の金剛山観光事業を推進している韓国の鄭夢憲・現代峨山会長(54)が4日早朝、ソウル市内の同社社屋から飛び降り自殺した。

鄭会長は、現代グループの故鄭周永・名誉会長の五男で韓国サッカー協会会長、鄭夢準氏の兄。

金大中前政権の対北朝鮮包容(太陽)政策の象徴だった金剛山観光事業を父親の遺志を継いで進めてきた中心人物であったことから、金剛山観光など南北間の経済協力が大きな打撃を受けるのは必至だ。

北朝鮮と「経済特区」としての開発で合意し6月に着工式を行った開城工業団地建設でも尽力していた。

鄭会長は金大中政権時代の対北朝鮮秘密送金事件で在宅起訴されて公判中。その後も検察当局の取り調べを受けている。また、現代峨山は累積赤字に苦しんでおり、検察の取り調べや経営の先行き不安を苦に自殺した可能性がある。

韓国マスコミによると、鄭会長は3日深夜、現代峨山本社の事務所に入り、4日早朝、社屋12階から身を投げて自殺したとみられる。同日午前5時50分ごろ、同社関係者が発見した。《共同通信》

【米・パウエル国務長官】「退任」否定

パウエル米国務長官は4日のラジオ番組の収録で、長官とアーミテージ国務副長官が、来年ブッシュ大統領が再選されても政権を1期限りで去る意向をホワイトハウスに示したとの米紙ワシントン・ポストの報道を「ナンセンスだ。うわさ話に過ぎない」と一蹴した。

アーミテージ副長官も米テレビに自ら電話して否定。マクレラン大統領報道官は「大統領はパウエル長官が続けて働いてくれることを楽しみにしている」と述べ、大統領が休暇を過ごすテキサス州クロフォードへの長官と副長官の5日の訪問を発表、屈指の人気を誇る大物長官の退任報道を政権挙げて打ち消した。

リーカー国務省副報道官は会見で「ワシントンのゲームの一部だ」と指摘し、長官退陣論に火を付けようとする政治的思惑が背景にあるとの見方を示唆した。ただCNNテレビは4日「長官が大統領再選後に退任しても驚かない」との長官側近の話を報道、退任騒動はしばらく尾を引きそうだ。《共同通信》

【欧州】猛暑続く

フランスをはじめスペイン、ドイツなど欧州一帯が猛暑に見舞われている。干ばつで農産物への被害も深刻になっており、各国は対策に追われている。

フランスでは4日、南西部のボルドーや中部のクレルモンフェランで気温が40度に達した。海外県を除く本土96県のうち54県で給水制限などが実施された。スペインでも南部のアンダルシア地方を中心に記録的な猛暑が続き、7人が死亡。セビリアで先週末に48度を記録したほか、マドリードやトレドでも40度を超す酷暑となった。

深刻な影響が出ているのは農産物。ドイツの穀物生産は10−15%減が予測され、イタリアでも穀物やオリーブ、牛乳の生産が落ち、農業団体によると、既に損害額は50億ユーロに達したという。一方、山火事も各国で発生。ポルトガルでは過去1週間に1万ヘクタール以上が、焼失し、9人が死亡した。《時事通信》

【この日の民主党】

自治体議員研修会、地方政治改革議論し閉幕

民主党地方自治体議員フォーラム全国研修会の2日目は、シーズ(市民活動を支える制度を作る会)事務局長の松原明氏、地方自治総合研究所主任研究員の辻山幸宣氏が講演。松原氏は「NPOと自治体のパートナーシップ」について、辻山氏は「市町村合併の論理とこれからの自治体」についてそれぞれ示唆に富んだ提起を行った。

また、枝野幸男政調会長は、マニフェストについての政策提案をし、その中で「財政的、政治的裏づけをつけた100パーセント実現できるすばらしいものを出す」と力強く語った。

各講演終了後の総会で、福山哲郎地方組織局長から活動報告および4件の提案(1.地方自治体議員フォーラムの全国登録情況 2.都道府県地方自治体議員フォーラムの整備 3.ブロック別地方自治体議員研修会の開催 4.政策資料等の提供と情報化)があり、満場の拍手で了承された。《民主党ニュース》

8月4日　その日のできごと(何の日)