平成1631日目

平成5年6月26日(土)

1993/06/26

【皇太子ご夫妻】伊勢神宮に結婚を報告

皇太子ご夫妻は26日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝し、結婚の殺告をされた。

神宮の内宮斎館で旅行第一日の夜を過ごしたお二人は午前9時半すぎ、車で約4キロ離れた外宮へ向かわれた。皇太子さまはモーニングにシルクハット、雅子さまはすそ長の洋服と帽子姿。ご夫妻は玉砂利を踏みしめながら、杉木立に囲まれた参道を進まれた。10月の式年遷宮を前にほぼ完成している新しい社殿の前を通り過ぎ、正殿を四重に囲んでいる板垣の一番外側にある板垣南門の中へ。

神職のおはらいを受けた後、三つの門を次々とくぐり、正較の前に立たれた。ご夫妻は玉ぐしをささげて深々と拝礼。皇太子さまの伯母で神宮祭主の池田理子さん(62)がお二人の玉ぐしを受け取り、正殿内に供えた。続いてお二人が退出し、外宮の参拝は終了。この後、再び内宮に戻り、昼すぎに、同じ手順で内宮へもご参拝。

休憩の後、ご夫妻は午後、伊勢市の近鉄宇治山田駅から特別電車で奈良県へ向かい、27日午前、神武天皇陵を参拝される。《共同通信》

伊勢神宮参拝を終えた皇太子ご夫妻は26日午後、奈良県橿原市の神武天皇陵に参拝のため三重県から奈良市に入り、宿泊先の奈良ホテルに到着された。

ご夫妻は同日午後3時20分、三重県伊勢市の近鉄宇治山田駅を特別列車で出発し同5時15分ごろ、近鉄奈良駅に。柿本善也奈良県知事らの出迎えを受け、沿道の人々の歓迎の中、駅前から車でホテルに入られた。ホテルでは、同県内に住む皇太子さまの学習院時代の後輩らの訪問を受け、歓談するなどして過ごされた。

27日は近鉄の特別列車で橿原市に向かい、初代の天皇とされる神武天皇の陵を参拝。その後、JR京都駅経由で帰京される。《共同通信》



【米軍】イラクを攻撃

クリントン米大統領は26日夕(日本時間27日朝)テレビ演説し、米軍がバグダッド中心部の情報機関本部を巡航ミサイルで攻撃したと発表した。

大統領は、今年4月にクウェートを訪問したブッシュ大統領に対する暗殺計画を同情報機関が企てたことを理由に挙げた。クリントン政権がイラク中枢に本格的攻撃をしたのは初めてで、テロには断固とした反撃を加えるという姿勢を示した。

国連安全保障理事会はクリントン大統領の要請を受けて27日午後(日本時間28日早朝)に緊急安保理を開くことになった。

記者会見したアスピン国防長官とパウエル統合参謀本部議長によると、巡航ミサイルは計23発で、紅海とペルシャ湾上の駆逐艦と巡洋艦から発射された。アスピン長官は、この攻撃が国連憲章51条の自衛権行使に基づいたものと語った。巡航ミサイルの発射時間は現地時間27日午前0時22分(日本時間同日午前5時22分)で、約2時間後に目標付近に到達したという。

パウエル議長は、イラク側にどの程度の打撃を与えたかはまだ明らかでないが、目標の建物は大きな施設のため全体を破壊するには至っていないとの見方を示した。

クリントン大統領はブッシュ前大統領暗殺未遂事件後に徹底的な捜査を指示した。その結果、24日にリノ司法長官、ウルジー中央情報局(CIA)長官からの報告を受け、暗殺計画はイラクで製造された強力な爆弾を使用することを企てるなど、イラク政府が周到に練ったものであるとの証拠を得たという。

クウェート当局は、ブッシュ前大統領暗殺計画の容疑者として十数人を逮捕している。米政府当局者によると、暗殺計画の首謀者とされるイラク人2人はイラク南部のバスラでイラク情報機関に思雇われ、80の爆弾を積んだ車をクウェートに持ち込んだが、未然に摘発された。

クリントン大統領は「ブッシュ前大統領への攻撃は、米国と米国民全員への攻撃である」と指摘。フセイン大統領らイラク政府指導部やテロ組織に対し、この攻撃に込められたメッセージはテロに断固として戦うということだ、と警告した。《共同通信》

【新生党・羽田孜党首】日本新党・細川代表と意見交換

新生党の羽田党首は26日午前、東京・高輪の日本新党本部に細川代表を訪ね、新党結成のあいさつをするとともに、総選挙後の連立政植構想などについて意見交換した。

羽田氏が27日の社会、公明、民社など野党との非自民党首会談に細川氏の参加を求めたのに対し、細川氏は「既成政党と一線を画すという結党の所信を忠実に守りたい」と述べ、参加を見合わせることを明らかにした。細川氏はその理由を「この段階で必要なことはまず有権者に各党が理念、政審について分かりやすい言葉で信を問うことであり、違いをはっきりさせることが必要だ」と述べた。

ただ細川氏は「政権交代を実現するために目的を同じくする各党が協力していくという趣旨には賛成だ」と、各党が自民党政権に代わる政権を模索することには理解を示した。

羽田氏は、自民党が日本新党や新党さきがけとの提携に期待感を表明していることについて「そうなれば政治は何も変わらない」とけん制。細川氏は「今までの体質の自民党の延命に手を貸すことは考えていない」と、自民党の現執行部との提携には否定的な考え示した。

選挙協力については具体的な話はなく、細川氏が「協力できるところがあれば協力したい」と述べるにとどまった。《共同通信》

【自民党】保守連立を模索

総選挙に向け自民党は26日、海部前首相や三塚政調会長ら幹部がそれぞれの遊説先で、新生党と社会、公明、民社など野党との連立政権構想を「野合」として激しく攻撃した。その一方で武藤外相は、25日の後藤田副総理兼法相の発言に続き、総選挙後は日本新党や新党さきがけとの連携で、自民党が中心となった保守連立政権とならざるを得ないとの見通しを明らかにした。

自民党は今後、連立政権の誕生を前提として「非自民の野合か、政策継続の安定政権か」の選択を有権者に迫る選挙戦術をとることになりそうだ。三塚氏は福島県郡山市での集会で「自民党をつぶすだけの連合では政治や国民生活が混乱する」と非自民連立政権構想を批判。新生党に対しても「影のオーナーの小沢(一郎)氏が国民の前に姿を現さない」と攻撃した。

海部氏は河本元国務相と兵庫県内を遊説し、「社会党の赤松書記長が自民党の基本政策を継承すると言ったのにはびっくりした。それなら自民党が一つあればいい」と批判した。

河本氏も「自民党のやっていることを続けていこう。というのはおかしな話だ。社会党は40年間、自衛隊は憲法違反と反対してきた。これでは政党政治ではない」と非難した。

武藤外相はこの日岐阜県庁で記者会見し、「200議席を割れば下野を真剣に考えるが、200以上なら最大党だから連立して政権を担うべきだ」と述べ、日本新党や新党さきがけとの連立に言及した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】サミット準備に専念

宮沢首相は26日午後、都内のホテルで7月7日からの先進国首脳会議(東京サミット)に向けての勉強会を開き、サミット準備に専念した。外務、大蔵、通産各省と内閣外政審議室の幹部とマクロ経済、日米包括経済協議、対ロ支援問題について、約2時間みっちり分析、意見交換した。

都議選最終日だが、首相への応援要請もなく首相は衆院解散の18日以後ずっとサミット対策に取り組んでいる。一方、首相に代わって河野官房長官がこの日も都内を夜まで選挙応援に走り回った。

首相は、勉強会終了後記者団からの「今日は都議選の最終日だが、自民党の手ごたえはどうか」との質問に答えず記者団を無視。都議選、総選挙の話にはあまり触れてほしくないといった様子だった。

東京サミット終了後の7月9日以降は「総選挙応援に本格的に動く」(首相周辺)という。首相も25日「今、自民党の方でスケジュールをつくってもらって、それに乗っかってやりますよ」と記者団に紹介したが、政治改革つぶしの汚名を着せられ、とても本格的に動く情勢にはなさそうだ。《共同通信》

【雲仙・普賢岳】火砕流、国道超える

長崎県雲仙・普賢岳で26日午前1時15分ごろ、継続時間が2分40秒の大規模火砕流が発生、火口東側の水無川方向に5キロ以上以上流れ下った。島原署によると、先端はふもとの島原市と深江町を結ぶ国道57号を初めて突破しており、同方向ではこれまでで最大規模。島原市は、国道57号より山側に当たる同市白谷町など5町の各一部計161世帯715人に自主避難を呼び掛けた。

同署によると、火砕流は国道57号より約50メートル先まで到達。周辺の住宅はこれまでの火砕流や土石流で既に流焼失しており、民家火災やけが人の情報は入っていない。同署は57号を当分の間通行止めにする。

火砕流が現在避難勧告などの規制がない国道より海側まで達したことから、市は同日午後、火山の専門家らと協議、立ち入りの規制範囲を決める。

普賢岳では、巨大化した第11ドームの崩落による火砕流で、23日には北東側の千本木地区で民家など187棟に被害が出たばかり。水無川方向では一昨年6月8日、57号に迫る大火砕流で207棟が焼失、倒壊している。《共同通信》



6月26日のできごと