平成1630日目

1993/06/25

この日のできごと(何の日)

【新生党・羽田孜党首】連合・山岸会長に支援を要請

新生党の羽田党首は25日午後、連合の山岸会長を都内の連合本部に訪ねて会談、総選挙での支援をはじめ連合の全面的協力を要請した。山岸氏は「政権交代可能な政治システムをつくるため、非自民党勢力の一員として新生党とも連携を強化する」と応じ、選挙協力についても新生党と連合の実務者が情報交換と調整を行うことで合意した。

山岸氏は新生党と野党などの連立政権について「短期や暫定の政権では、自民党政権の方がいいと立証することになる」と指摘。「安定政権とするために、外交、防衛に加え経済運営でも前政権の政策を継承するよう非自民陣営で合意すべきだ」とし、羽田氏も同意した

山岸氏は新生党の小沢代表幹事について「社会党の赤松書記長の言う小事とは思わない。金竹小体制の一角を担ったことは無視できない」と指摘する一方で、「危険を冒した新党結成で政治的みそぎは終わった」として、今後不問とする考えを示した。

選挙協力について山岸氏は「社会、公明、民社各党などの候補者が不在か、余力のある選挙区、政治的に重要な選挙区に限定はするが、可能な限り協力する」と表明した。会談後の記者会見で山岸氏は「10から17、8の選挙区で協力を目指したい」とした。両氏は、7月3日の連合拡大選対委員会に羽田氏が出席することで合意した。

羽田氏が「自民党が日本新党と新党さきがけに秋波を送って両党が新生党と距離を置き、困っている」と率直に述べたのに対し、山岸氏は「胸襟を開いて相互理解を深め、結集してほしい」と答えた。《共同通信》

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【新生党・羽田孜党首】経済4団体首脳と会談

新生党の羽田党首は25日、就任あいさつのため平岩経団連会長、永野日経連会長、速水経済同友会代表幹事、石川日商会頭の経済4団体首脳をそれぞれ訪れ、会談した。

財界側はいずれも新党結成を評価しながらも、「非自民連立政権」の誕生の可能性を念頭に、経済や安保・防衛、外交などの基本政策について「自民党政権からの政策の継続」を強く求めた。これに対し、羽田氏は「社会党と一緒にやっていくとなれば、当然国の基本政策については継続性、安定性を主眼にお互いに手をつないでいくことになる。政権党としての責任は理解してもらわなくてはならない」と述べ、連立政権樹立に当たっては野党側から政策の継続承認を取り付ける考えを強調した。《共同通信》

【自民党】「党再建委員会」設置へ

自民党は25日の党四役会議で「党再建委員会」(仮称)を設置し、挙党態勢で総選挙を戦い抜くとの方針を決めた。新生党、新党さきがけの誕生による党分裂で「結党以来の危機」(梶山幹事長)との深刻な認識に基づくもので、30日に正式発足させる。

再建委員会は、宮澤総裁(首相)と党四役、各派閥会長を代表世話人とし、幹部クラスで幹事会を構成。代表世話人を中心に党公認候補の応援にまわり、事務局に各派からスタッフを派遣するなど、名実ともに従来の派閥選挙の枠を超えた異例の選挙態勢を敷く。《共同通信》

【宮澤喜一首相】政策なし連立を批判

宮澤首相は25日午前、新生党の羽田党首と社会、公明、民社、社民連の各党首が連立政権樹立に向け勢力を結集することで一致したことについて、「政策がなきゃ駄目だ。政策なしの話ならだれでもできる」と述べ、政策論議のない連立政権構想を批判した。

また首相は新生党、野党4党とも現政権の政策を大枠で継承するとの姿勢を示している点について「社会党はそんなことでいいのかね。社会党をやめちゃえばいいんだ。(政策抜きでは)選挙をやる意味がない。われわれの政策でいいなら社会党の存在意義はどうなるんだ」と、外交、防衛などをめぐる社会党の基本政策との関係に疑問を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》

【政界談話室】

○…25日朝、首相官邸で開かれた対外経済協力関係閣僚会議で、武藤外相が宮澤首相に先日の「首相が死んだら」発言についてのわびを入れたところ、首相は「あんなこと言われたから命が長くなったよ」とジョークで答えた。外相の発言以来「ジョークだから気にしない」と言い続けてきた首相だけに、記者団に改めて感想を求められても柳に風といった様子。このところ先進国首脳会議(東京サミット)に意欲のあるところをみせ、一方で対新生党や対社会党批判のボルテージを上げ、政治生命の引き延ばしに忙しい首相としては、外相発言など構っていられない?

○…総評会館でこの日行われた羽田新生党党首と山岸連合会長の会談。2人を取り囲んで50人を超す報道陣に、羽田氏が「こりゃすごいね」と声を発すると、山岸氏が「新生党のご威光だよ」と早速持ち上げた。すると羽田氏も「あなたの威光だよ」とお返し。二2で握手をすると、山岸氏の「手が柔らかいね」に、羽田氏は「私の心と同じです」。山岸氏が「(手が)温かいね」と続けると、羽田氏は「血が通ってますから」。政界再編の“仕掛け人”、を自任する2人だけに、早くも掛け合いの呼吸の方はぴったり。《共同通信》

【森喜朗通産相】新生党を非難

森通産相は25日夜、大阪市内で講演し、新生党などの自民党離党について「宮澤首相にサミットにパンツ一枚で出ろというのと同じ」と厳しく非難した。講演では「政治改革法案で調整がつかないといって内閣を不信任するのは筋違いだ。宮澤首相に党内の調整能力が欠けていたことはあるが…」と述べ、離党組が目前のサミットの重要性を分かって首相に恥をかかせたとし、「パンツ一枚…」のほか、「手足を縛り小錦と相撲を取らせるようなもの」とも例えた。さらに「元の会社を借金だらけにして、新会社新生とはあんまりだ。だから『たばこじゃないのか』と言われる」。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】伊勢に到着

伊勢神宮参拝のため三重県入りした皇太子ご夫妻は25日夕、神宮のある伊勢市に到着、沿道の約2万人(三重県警調べ)の歓迎を受けながら、宿泊先に当てられた同神宮の内宮斎館に入られた。26日は外宮、内宮の順で同神宮を参拝し午後、奈良県に向かわれる。

お二人はこの日午後、JR東京駅発の新幹線臨時ひかり号で名古屋へ。皇太子さまは紺の背広、雅子さまはピンクの絹のツーピースにピンクのリボンが付いたオフホワイトの帽子姿。名古屋駅で近鉄の特別電車に乗り換え、午後5時すぎ伊勢市の宇治山田駅に到着された。

歓迎の花火が上がる中、田川亮三三重県知事らにあいさつ。伊勢神宮へ向かう車の中からお二人が笑顔を見せる度に、沿道から歓声が上がった。《共同通信》

【カナダ】新内閣発足

カナダ初の女性首相に25日就任したキム・キャンベル新首相は同日、財政赤字削減のための“小さな政府”実現と今秋の総選挙に向けたケベック州対策を軸にした閣僚名簿を発表し、新内閣を発足させた。

新政権最大の課題はマルルーニー前政権から引き継いだ250億米ドルに上る財政赤字の削減。キャンベル首相は5年以内の問題解決を公約しており、その一環として省庁の統廃合を実施するとし、首相を含む閣僚数を一気に35人から25人に減らした。

主要閣僚では、経済改革の推進役となる蔵相にジーユ・ロワゼル氏(前対外関係相=財政担当)を起用。新蔵相は就任後の記者会見で、5年間での赤字ゼロ達成方針を確認するとともに、政府支出削減を含む新経済計画を総選挙前に明らかにすると述べた。

また与党進歩保守党の党首の座を争った若手のジャン・シャレー前環境相を副首相兼産業科学技術相兼消費者企業相兼ケベック開発相に抜てき。同氏は東部最大の票田ケベック州を地盤としており、キャンベル新首相にとって総選挙でのシャレー氏の協力取り付けが不可欠とみられていた。前政権の経済運営の失敗で与党進歩保守党は支持率が低迷、態勢の立て直しが急務となっている。

このほか外相にヘンリー・ペリン・ビーティ前通信相、キャンベル首相が務めていた国防相にトーマス・シドン前インディアン北部開発相、国際貿易相にトーマス・ホキン元科学中小企業観光相が就任した。《共同通信》

【ユニー・高岡店】来年1月に閉鎖

大手スーパーのユニー(名古屋市)は25日までに、高岡市御旅屋町の高岡店を来年1月23日までに閉鎖して撤退する方針を固め、組合側に申し入れた。同市内では大型店の進出が相次ぎ、流通戦争が激化する中での撤退となる。

ユニー高岡店は、昭和46年11月にJR高岡駅前の一等地にオープンし、同社によれば売り場面積は6809平方メートル(6階)で、テナント部分が813平方メートルとなっている。

同市内ではその後、ダイエーやジャスコの大手スーパーが進出。ユニー店は中心街にあって駐車場不足や郊外店などに押されて売り上げも減少し、平成3年には5、6階部分の売り場を一時閉鎖して縮小するなどこれまでも撤退や郊外移転が取り沙汰されていた。さらに、10月末には北陸線を挟んだ同市駅南に北陸ニチイが出店する大型店「高岡サティ」が、来年3月には隣接地の御旅屋再開発事業で大和をキーテナントとする大型商業施設がオープンするほか、長崎屋の出店も予定されているなどの事情がある。

閉鎖の申し入れに対して全ユニー労働組合の鈴木清隆書記長は「従業員の処遇など今後、労使協議していく」としている。《北國新聞》



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