平成1633日目

平成5年6月28日(月)

1993/06/28

【日本新党・小池百合子参院議員】衆院選に出馬

日本新党の小池百合子参院議員(40)は28日、兵庫県西宮市内で会見し、衆院選で兵庫2区から立候補することを正式に表明した。小池氏は兵庫県芦屋市出身、エジプト・カイロ大学卒業後、ニュースキャスターなどを経て平成4年7月、旗揚げしたばかりの日本新党の参院比例代表で出馬、当選した。

同党は27日行われた兵庫2区内の尼崎市議選に新人候補10人を立て、8人の当選を果たすなど、小池氏の出馬に向け足場を固めた。小池氏は会見で「政治改革実現のため主戦場の衆院選に出ることにした」と語った。《共同通信》

小池百合子参院議員のくら替えが28日決まったことで、衆院兵庫2区(定数5)は、既に出馬を表明している土井たか子氏(社会・前)、藤木洋子氏(共産・元)と合わせ、女性候補3人がしのぎを削る女性の闘いの場となる。

都議選、兵庫県尼崎市議選の勝利で快進撃を続ける日本新党のマドンナの登場は、同区に旋風を巻き起こすのは必至。迎え撃つ女性候補の2陣営も警戒感を強めている。

28日午後、兵庫県西宮市の日本新党事務所で会見した小池氏は「これまでは党のチアリーダーだったが、今後は衆院で政治改革のチアリーダーになりたい」と意気盛んだが、女性3人の争いについては「特に意識はしない」とさらりとかわした。

ただ土井氏には「ブームを起こすなど大変な実績のある人。いろいろな意味で学ばせてもらいたい」と先輩を立てた。

一方、元祖マドンナの土井氏。解散後、都議選の応援に駆り出され、先週末にやっと地元入り。こちらも同日西宮市内で会見し、小池氏の出馬に「女性の政治参加は私の持論。お互いに競い合いましょう」と余裕のエール。だが、「委員長時代に比べテレビなどへの露出度も減った。その分有権者とじかに話す地道な選挙戦を」と引き締める。前回は22万票のトップ当選だった“おたかさん”。小池氏とのトップ争いか、の声に、同陣営幹部は「そりゃ上の方がいい」、とライバル意識を隠さない。

また藤木氏は「政策で勝負。ライバルは候補者全員」と努めて平静を装うが、「日本新党はひと皮むけば自民党と同じ」と小池氏へのけん制を忘れなかった。《共同通信》



【フジ系連続ドラマ・ひとつ屋根の下】最終回

【自民党】選挙公約を決定

自民党は28日、政調正副会長会議を開き、7月4日公示の総選挙に向けた「わが党の公約」を決定した。

最大の争点となる政治改革については「抜本的改革を実現する決意だ」とした上で、「カネにまつわる公私のしゅん別を厳正に行い、政治資金の透明化を確保するなど、政治腐敗防止制度を早急に確立する」と、政治腐敗防止優先を打ち出している。

一方、党分裂の引き金になった選挙制度改革をめぐっては「小選挙区制導入を基本に比例代表制を加味する」とした平成元年の「党政治改革大綱」を引いて、「大綱の理念を踏まえ、今後とも党内外に論議を高める」と、選挙制度改革の具体的な方向性や実施時期について踏み込むことを避け、政治資金規制との一括処理方針を事実上転換した。

この点について、亀井政調会長代理は記者会見で「選挙制度も万能ではなく、制度改革とリンクしないでもできるものは実現していく」と述べた。しかし党内では「腐敗防止と選挙制度改革は一体で進めるべきだ」(西岡前総務会長)との意見も根強く、党執行部の事実上の方針転換に制度改革推進派からの反発も予想される。《共同通信》

【自民党】6人の追加公認を決定

自民党は28日午後、宮沢総裁(首相)と梶山幹事長が会談し、衆院選で元職1人、新人5人の計6人を追加公認することを決めた。今後は申請があった場合も党籍証明などとする措置とする方針のため、同党の最終的な公認候補者は計282人と、保守合同以来、最小の候補者数となることが確定した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】「死に体」返上へ「死力」

宮沢首相は28日午後、梶山自民党幹事長と会い「総選挙公示日の遊説や先進国首脳会議(東京サミット)後にも私の働く場所があれば、死力を尽くすので計画を組んでほしい」と述べ、総選挙遊説に全力を挙げる考えを示した。宮沢内閣が死に体、と決め付けられていることが極めて不満で、少なくとも1989年参院選で当時の宇野首相が個人的なスキャンダルによって、ほとんど遊説できなかったのとは事情が全く違うことを強調したいとの心境が読み取れる。

都議選で自民党の復調は「果たせなかったものの健闘した」と受け止めている首相は、総選挙で自民党過半数維持と政権の命運をかけて、死力を尽くすことになりそうだ。《共同通信》

【新生党・羽田党首】2新党も結集

新生党の羽田党首は28日午後、大阪市内のホテルで記者会見し、日本新党と新党さきがけの両党について「政治を変えるという本当の時にはみんなが結集できる。あれだけの行動をしたのだから新しい政治を起こす担い手になれるはずだ」と述べ、総選挙後、自民党に代わる「非自民連立政権構想」樹立に加わざるを得ないとの見方を示した。

羽田氏は「お互い話をしている。新党さきがけは政治改革で一緒に苦労してきた仲間で、認識はわれわれと変わらない。細川日本新党代表も今の政権の延命に手を貸したくないと言っている」と述べた。

また、自民党が選挙公約で、選挙制度改革より腐敗防止を先行させる方針を明らかにしたことに対して「選挙制度改革なくして腐敗防止ができるものではない。それこそすり替えの論理だ。まやかしのために腐敗防止が使われてきたことを考えるべきだ」と批判した。《共同通信》

【キリン・北陸づくり】初出荷

キリンビール北陸工場(松任市)は29日に発売する北陸地区限定ビール「北陸づくり」を28日午前、初出荷した。命名から味にいたるまで消費者が選んだ地域密着型商品で、特約代理店を通じて29日夕には出来立ての「ご当地ビール」が北陸3県の酒販店店頭に並ぶ。

北陸づくりはさっぱりとした味わいと切れのよい後口が特徴で、3月下旬から約1カ月にわたって3県で実施した「味の決定選挙」で3つの異なる味の中から消費者に好みの味を選んでもらい開発した。

初出荷したのは5月上旬から仕込んでいた大瓶1万2000ケース、中瓶4700ケース、350ミリリットル缶2万3488ケース、500ミリリットル缶1万5000ケースで、9トントラック延べ160台に分散して3県の特約代理店に向けて発送した。

キリンビール北陸支社によると、中元商戦でも引っ張りだこで、3県の百貨店、酒販店から29、30日の二日間だけで中元用の詰め合わせ7万セットの購入予約が入っている。《北國新聞》

【新日鉄広畑製鉄所】鉄鋼需要低迷で高炉休止

新日本製鉄の広畑製鉄所(兵庫県姫路市)で高炉の火を消し、銑鉄の生産を停止する「休止式」が28日午前10時から行われた。鉄鋼需要の低迷に対応し、生産設備の再編合理化が狙い。新日鉄の高炉休止は、1990年3月の堺製鉄所(大阪府堺市)以来3年ぶりのことで、広畑の生産中止の結果、同社の高炉稼働数は計9基となる。《共同通信》



6月28日のできごと