平成7511日目

2009/08/01

【民主党・岡田克也幹事長】自民公約を批判

民主党の岡田克也幹事長は1日、自民党の衆院選マニフェスト(政権公約)に記載された消費税率引き上げを含む税制改革に関し「いつやるのかはっきりせず、非常に危ない。今は黙っていて、選挙後には『もう景気が良くなった』と上げてしまうことが考えられる」と述べ、今後の論戦で増税時期について追求していく考えを示した。

愛媛県松山市で記者団の質問に答えた。

同時に「4年前の公約も果たされず、実現度には相当疑問がある。国会議員定数削減も10年先で、期限が長く、マニフェストとは言えない」と批判した。《共同通信》

岡田幹事長は1日午後、愛媛県松山市で記者団の質問に答え、民主党と自民党では経済の成長戦略に明確な違いがあると強調した。

岡田幹事長は愛媛県の情勢について聞かれ、「党としても全力を挙げて結果を出せるように今後、頑張りたい」と答えた。

自民党のマニフェストをどう評価するのかとの問いに岡田幹事長は、「4年前のマニフェストはほとんど実現されていない。例えば幼児教育について今回入っているが、4年前にも入っていて何も進んでいない。また、10年後に議員定数の3割削減など、これはマニフェストと言えない」と答え、4年が任期の衆院選のマニフェストとしては不適当だとして、これから議論の中で明らかにしていくとした。

また、民主党のマニフェストに経済成長戦略がないなどと自民党から批判が出ているとの質問には、「(自民党の政策では)一部の輸出関連産業は利益を上げたが、国民の生活は変わらなかった。(民主党は)まず、国民の生活を豊かにするため、直接支払いを導入する。国民の所得を増やすことにより消費を喚起する。これがわれわれの成長戦略だ」と、岡田幹事長は明示し、自民党との違いを鮮明にした。

さらに、自民党のマニフェストに消費税に関する言及があったとする記者の指摘には、何時やるのかはっきりしないと岡田幹事長は指摘したうえで、「民主党は、4年間は上げない。もし上げる場合は、国政選挙でマニフェストに書いて、国民の審判を受ける。極めてクリアだ」と答えるとともに、自民党のマニフェストの曖昧さを改めて指摘した。《民主党ニュース》




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【麻生太郎首相】衆院選遊説スタート

麻生太郎首相は1日、新潟県を訪問し、今月30日投開票の衆院選に向けた地方遊説をスタートさせた。衆院解散後、首相は業界団体を回る組織固めを優先してきたが、自民党のマニフェスト(政権公約)がまとまったことを受けて街頭に立ち、「日本を守る。国民を守る。それが自民党だ」と有権者に直接訴えた。

一方、民主党の鳩山由紀夫代表は岐阜県など3府県を行脚し、政権奪取への決意を強調。政権の座を懸けた両党首の舌戦が本格化した。《時事通信》

【この日の民主党】

鳩山代表、平・京都1区総支部長らと京都国際マンガミュージアム視察

鳩山由紀夫代表は1日午後、平智之・京都府第1区総支部長、福山哲郎政策調査会長代理(参議院議員)、松井孝治参議院議員と、京都市中京区の「京都国際マンガミュージアム」を視察した。

この施設は、京都精華大学によるマンガ文化の教育・研究のため蓄積されてきた貴重な資料をもとに、京都市との協力のうえ、元龍池小学校の跡地を利用して建てられたもの。地域の皆さんも参加し、各種の文化活動が行われている。

代表は、地域の皆さんや海外の方も含めた観光客、そして大勢の子どもたちが、芝生で憩いのひとときを過ごしたり、思い思いの場所で所蔵されているマンガを読んだりする様子を眺め、この土地にかつて建てられていた「龍池小学校」の歴史についても説明を受けた。ちょうど上演されていた紙芝居にも聞き入り、聴衆の方々と交流した。

視察後に鳩山代表は「こういう所に愛情があるんだな、人の心が結ばれると、こういう素晴らしいマンガミュージアムができるのだなと、初めて拝見して感動している」と述べた。

鳩山代表はこれらの共同・協力の取り組みについて「市民が手作りで、愛を集めて、マンガミュージアムを作った。手作りだから、お金もかからないし、マンガを愛好する方々に非常に喜ばれる施設になっている」と指摘。

麻生首相がこの存在を知っていたら、「アニメの殿堂」を117億円の予算をかけて建設する発想は出てこなかっただろうと述べ、市民の皆さんの力を借りることで、低コストで運営しつつ、海外からも学びにくるほどのはるかに素晴らしい施設ができるとした。

「皆さんの心を集めて新しい文化を作り上げていくことに、私たちはもっともっと力を入れていかないといけない」として、補助金を出すからありがたく思うようにというような今までの発想を転換する必要性に言及。

市民の皆さんの声を結集して、こうした素晴らしい施設が作られ、運営されていることについて、「これからの生きざまを教えていただいた気がする」と、地域主権でどうなるかを示す例の一つとして、この取り組みへ深い感銘を受けたことを語った。《民主党ニュース》



8月1日 その日のできごと(何の日)