平成3089日目
1997/06/23
この日のできごと(何の日)
【沖縄全戦没者追悼式】
沖縄戦の犠牲者らを悼む「沖縄全戦没者追悼式」(沖縄県など主催)が「慰霊の日」の23日、激戦地の糸満市・摩文仁の平和祈念公園で開かれた。
国内外から約4500人が参列。大田知事は「21世紀に向け、平和、共生、自立を基本理念とする『国際都市沖縄』を目指して自立的発展を目指す。国際平和の交流拠点にし、軍事的要石ではなく、アジア太平洋地域の持続的発展を図る平和の要石にしたい」と平和宣言を朗読した。
橋本首相はあいさつ文(稲垣実男沖縄開発庁長官)代読の中で、「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)の最終報告に取りまとめられた具体的な措置の実現に向け、内閣を挙げて全力で取り組み、沖縄施策の充実、強化を図る」との決意を明らかにした。
追悼式前には、公園前にある戦没者の名前を刻んだ「平和の礎」で、追加刻銘記念式が催され、韓国人43人を含む595人分の新たな刻銘が披露された。刻銘総数は23万6660人となった。《読売新聞》
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【大相撲名古屋場所】番付発表
日本相撲協会は23日、大相撲名古屋場所(7月6−20日・愛知県体育館)の番付を発表した。新関脇に玉春日が、新小結に小城錦と栃東が昇進。昭和36年名古屋場所以来36年ぶりに新三役(関脇、小結)が三人誕生するフレッシュな番付となった。
西小結、栃東の初土俵から所要6場所での新三役は年6場所制以降では2位のスピード昇進。玉ノ井親方(元関脇栃東)の二男、栃東と高崎親方(元関脇小城ノ花)の二男の東小結、小城錦はともに親子三役。西関脇の玉春日は中大出身、東関脇の土佐ノ海は同志社大出で、東西の関脇に学生相撲出身者が並んだ。
両横綱は先場所の本割の成績が13勝2敗と同じだったため、貴乃花が東と変わらず、逆転で8場所ぶりの優勝を果たした曙は西。大関は先場所、10勝の貴ノ浪が東に、9勝の武蔵丸が西に回った。公傷扱いで先場所、全休した東大関の若乃花は三度目のかど番で、再起をかける。
新関脇の先場所10勝を挙げ大関への足場を固めた土佐ノ海は西から東になり、連続二けた勝利を目指す。関脇の先場所、左足を痛め今度の場所も休場する見通しの魁皇は西小結にとどまった。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】韓国・金泳三大統領と会談
橋本龍太郎首相は23日午前、ニューヨーク市内のホテルで韓国の金泳三大統領と会談した。首相は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する緊急食糧支援問題に関連して「北朝鮮に対する日本の状況(国内世論)は引き続き厳しい。日朝政府間接触の流れの中で諸問題の解決、打開を図っていきたい」と述べ、北朝鮮に対して日本人妻の里帰り問題などの解決を求めていく方針を強調した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】「温暖化対策、世界一体で」
21世紀に向けての地球環境戦略を討議する国連環境開発特別総会が23日午前10時、ニューヨークの国連本部で開幕した。デンバー・サミットに出席したG8のうちロシアを除く7カ国の首脳ら約70カ国のトップを始め、約170カ国が参加する。
サミットで打ち出された環境保全策を受け、特別総会では砂漠化などの問題が深刻化する途上国と、先進国の協調した取り組みの確立が論議の中心となる。特に資金援助問題をめぐって激しい議論が展開する見込みだ。
橋本首相は代表演説の中で、「地球温暖化問題の解決のためには全世界が一体となって取り組む必要がある」とし、今年12月、京都で開かれる温暖化防止条約会議の成功に向け、各国の理解と協力を求めた。《読売新聞》
【香港】総統撤退用ヨットが到着
香港のパッテン総督が返還直後の撤退の際に乗り込む英王室専用の豪華ヨット「ブリタニア」(5,862トン)が23日午前香港ビクトリア港の英軍基地に到着した。ブリタニアは中英合同の返還式典終了後の7月1未明、パッテン総督とチャールズ英皇太子を乗せて香港を離れ、マニラ経由で英国に向かう。
曇り空の下、英国海軍旗を掲げたブリタニアが予定通り午前9時にビクトリア港の英国側お別れ。式典会場予定地に入港。約70人の報道陣が見守る中、香港島の高層ビル街を目の前に、乗組員が接岸作業に取り組んだ。英国海軍の広報担当者は「最初で最後の入港。香港返還式典の象徴的存在だ」と淡々と語った。
撤退する英軍部隊の司令艦で、ブリタニアを護衛する駆逐艦「チャタム」(4,850トン)は今月2日、同基地に到着しており、撤退の準備はこれで整ったことになる。ブリタニアは今年末の廃船が決まっており、残るイベントの中では今回が最も重要な公務だ。《共同通信》