平成527日目
1990/06/18
この日のできごと(何の日)
【スパイクタイヤ粉じん発生防止法案】成立
スパイクタイヤによる雪国での深刻な粉じん公害を防ぐための「スパイクタイヤ粉じん発生防止法案」が18日、参院本会議で可決され成立した。環境庁はこれを受け、焦点となっているスパイクタイヤの使用を禁止する地域指定に向けた調査に、今秋から本格的に取り組む。
同法の主な内容は、環境庁長官が知事の意見を聞いた上で、スパイクタイヤの使用禁止地域を市町村単位で指定する。しかし、禁止地域でも凍結した道路での使用については罰則の適用対象とせず、事実上スパイクタイヤの使用を容認している。
スパイクタイヤの使用禁止は法律の趣旨を国民に徹底させるため来年4月からとし、罰則の適用も平成4年4月とする。スタッドレスタイヤなど代替タイヤの開発が遅れているトラック、バスなど大型車両については、使用禁止と罰則の適用を法律の施行から3年間猶予している。
同法には、付帯決議として「施行後、地域指定の状況、粉じんの発生状況、代替タイヤの開発状況などを勘案し、必要に応じて粉じん対策の在り方に検討を加え、脱スパイクタイヤ社会の実現に向け、所要の措置を講ずる」など6項目が付け加えられている。
地域指定については、積雪寒冷地の193市で組織する「ノースパイク都市づくり推進協議会」が「粉じん公害防止の効果を上げるには、できるだけ広い地域を禁止地域に指定することが必要」と、環境庁に広域指定を強く要望している。これに対し、環境庁は「住宅の密集度や交通量などを考慮した上、規模の大きい市と周辺の市町村が一体の生活圏を形成している場合、それを一つのグループとして広域的に指定する」方針を明らかにしている。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【谷村美月さん】誕生日
【警視庁】偽造回数券を換金、JR西日本社員を逮捕
偽造の新幹線特急回数券を都内の金券屋に持ち込み換金、現金をだまし取ったとして警視庁丸の内署は18日、広島市東区、JR西日本広島支社運輸部事業課主席A容疑者(43)を詐欺、偽造有価証券行使の疑いで逮捕した。同広島支社では昨年2月以降、白紙の新幹線特急回数券約600枚分が盗難に遭っており、同署はA容疑者が白紙の回数券を盗み、偽造した疑いがあるとみて余罪を追及している。《共同通信》
【海部俊樹首相】秘書が株売買
海部首相の公設第二秘書の安藤光男氏(43)が、海部内閣誕生直後の昨年8月、約3000万円単位の株売買をしていたことが明らかになり、安藤氏も18日午前、この事実関係を認めた。
リクルート事件を契機に、宇野内閣は閣僚、政務次官の株売買の自粛を申し合わせ、海部内閣も「自粛」を継続しており、首相は「厳粛に受け止めている。非常に軽率なことで、監督不十分だった」と述べ、遺憾の意を表明した。《共同通信》
【政界メモ】一緒に難題のみ込んだ?
〇…海部首相は18日午前首相官邸で、山形県の「ミス・フルーツ」から手カゴいっぱいのサクランボをプレゼントされた。朝から公設秘書の株売買問題をめぐる報道にピリピリしていた首相も、3人の若い美女に取り囲まれ、早速、カゴからつまんだ一粒を口に入れると「おいしい」前と一転笑顔に。
「率直に言ってこれまでは甘くなかったが、だんだんおいしくなっている。品種改良したんだな」と解説する余裕を見せたが、果たして次々と起きる難題を甘いサクランボと一緒にのみ込めたかどうか?
〇…民社党の大内委員長は、訪米準備に忙しい安倍元自民党幹事長を東京・紀尾井町の事務所に訪ねて約20分間会談。ブッシュ米大統領に会うという安倍氏に「ブッシュさんからもソ連へ伝えるよう言ってほしい」と持論である北方領土問題解決のための対ソ経済協力論を売り込んだ。さらに会談後、取り囲んだ記者団に「実は消費税問題も話したんだが、やめておこう」と意味ありげにニヤリ。
消費税導入当時には安倍氏と幹事長・書記長会談でわたり合った仲だけに“生臭い”話も出たことをほのめ明かし、存在感の誇示に懸命の様子だった。《共同通信》