平成4901日目
2002/06/09
この日のできごと(何の日)
【サッカー・W杯】日本、初勝利
サッカーの第17回ワールドカップ(W杯)第10日の9日、日本は横浜国際総合競技場でロシアと対戦し、1−0で勝ち、W杯初勝利を挙げた。1次リーグH組の日本は第2戦を終えて1勝1分けで勝ち点を4とし、目標の決勝トーナメント進出に大きく前進した。
日本は14日の同リーグ最終戦(大阪)でチュニジアと対戦する。
4日のベルギー戦を2−2で引き分けた日本は、前半から攻勢に立ち、後半6分に稲本潤一(アーセナル)が、2試合連続となるゴールを決めて先制。終盤のロシアの反撃を堅い守備でしのいで逃げ切った。
日本は負ければ、決勝トーナメント進出の夢がしぼむ大事な一戦。競技場を埋めた6万6108人の大観衆が日本を後押しし、歴史的な初勝利が決まった瞬間はスタジアム全体が揺れるような歓声に沸いた。
H組は2試合を消化した日本が勝ち点4、ロシアが同3。チュニジア−ベルギーは10日に大分で行われ、14日に最終戦2試合が組まれている。
H組で2位以内に入れば決勝トーナメントに進出できる。日本は残るチュニジア戦で勝つか、引き分ければ進出が決定する。他チームの動向によっては、チュニジア戦に敗れても進出できることもある。
日本のW杯挑戦は1954年スイス大会予選参加から始まった。初出場した前回フランス大会は、1次リーグ3戦全敗で敗退。2度目の今回は、2戦目で初勝利。ベスト16入りの夢が膨らんだ。
韓国・仁川ではC組のコスタリカ−トルコが1−1で引き分けた。この結果、既に勝ち点6のブラジルの決勝トーナメント進出と、2連敗している中国の1次敗退が決まった。宮城ではG組のメキシコが2−1でエクアードルに逆転勝ちした。《共同通信》
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サッカーのワールドカップ(W杯)で日本−ロシア戦があった9日、モスクワ市中心部のマネージ広場で街頭観戦していたサポーター約8000人の一部がロシアの敗戦にいらだち、仲間同士や警官隊と衝突してフーリガン(暴力的なファン)化、邦人を路上で襲ったり車に放火するなど一時騒乱状態となった。ロシア警察当局はフーリガンとみられる約60人を逮捕した。
負傷者はロシア通信によると100人以上。モスクワで6日から開いているチャイコフスキー国際コンクールを見にきた岡山県倉敷市の大学2年生、Aさん(19)と、女性4人の日本人学生5人が試合開始前に市内中心部で取り囲まれ、Aさんが顔を数回殴られてけがをした。5人は近くの喫茶店に逃げ込み、連絡を受けたモスクワの日本大使館員に保護された。Aさんは「フーリガンは本当に危険だと実感した」と語った。
またモスクワ中心部の日本料理店が襲われるなどしており、モスクワ市当局は、日本大使館周辺の警備を強化。大使館は在モスクワの日本人に外出しないよう呼びかけた。
フーリガン化したサポーターの多くは酒を飲んでいた。思うように攻められない試合展開にいらだち、広場の中心部で乱闘が始まった。周囲の警官は中に入れず混乱が拡大、ホテルに投石し数十台の車に放火したり、目抜き通りのショーウインドーなどを破壊した。
警察当局は、騒ぎの後で部隊を増派、同広場周辺など中心部を封鎖。状況は夜までにほぼ鎮静した。1998年に前回W杯が開かれたフランスでは、マルセイユで60人以上の負傷者が出るなど混乱した。《共同通信》
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横浜国際総合競技場で行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本対ロシア戦後の9日深夜から10日未明にかけて、横浜や東京、大阪では興奮して騒ぎを起こしたサポーターが相次いで逮捕された。
同競技場近くのJR新横浜駅前広場では10日午前0時50分ごろ、日本の勝利に興奮して全裸になった横浜市港南区の無職の男(23)が公然わいせつの現行犯で逮捕された。当時現場にはサポーター約100人がいたが、男の逮捕を知って「警官は帰れ」などと叫び、警官隊とにらみ合って一時緊迫した。
東京のJR渋谷駅前では9日午後10時40分ごろ、機動隊員を殴った少年ら3人が公務執行妨害の現行犯で逮捕されたほか、ビルの屋根に上って下半身を露出した少年(19)が公然わいせつで現行犯逮捕された。
10日午前0時半ごろには同駅近くの渋谷区道玄坂で、乗用車で走行しながら花火を打ち上げた男2人が道交法違反容疑で逮捕された。大阪市中央区道頓堀では9日午後11時10分ごろ、道頓堀川に飛び込むサポーターを警戒していた府警機動隊にバイクで突っ込んだ男(25)が公務執行妨害の現行犯で南署に逮捕された。《共同通信》
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対日本戦でのロシア敗北を受け、一部の熱狂的ファンがモスクワ中心部で暴徒化した事件で、医療関係者は9日、暴動による重軽傷者が100人以上に上ることを明らかにした。うち約30が病院に運び込まれた。内務省当局は公共秩序を破壊したフーリガン68人の身柄を拘束し、刑事事件として取り調べを開始した。
負傷者の中には警察官十数人も含まれており、1人は重体。また試合終了直後、17歳の若者が静脈を切って自殺を図り、病院に運ばれた。当初、事件に絡み1人が死亡したと一部で報道されたが、警察当局はこれを否定した。暴動の現場となった市内中心部のマネージ広場周辺は夜までに平常に戻り、一帯を多数の警察官が警戒に当たっている。《時事通信》
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【鳩山由紀夫氏、小沢一郎氏】蜜月アピール
「(首相候補は)当然、民主党代表の鳩山さんだ」「使命を与えられれば当然やる」−。民主党の鳩山由紀夫代表と自由党の小沢一郎党首は9日午前、フジテレビの報道番組にそろって出演し、小泉内閣の打倒に向けて“蜜月”関係を印象付けた。
鳩山氏は民主党内の“小沢アレルギー”について「小沢さんは大変なパワーがあるから警戒感はあるが、(わたしが)強いリーダーシップを発揮しまとめていく」と強調。小沢氏は「鳩山さんを中心に民主党が政権を取る。そのお手伝いは何でもする。政権交代が改革の第一歩だ」と鳩山氏を立てた。《共同通信》
【ゴルフ】
リゾートトラスト・レディース最終日(9日・徳島県グランディ鳴門GC=6514ヤード、パー72)プロ9年目で32歳の我妻こずえが通算3アンダーの213で大場美智恵と並び、プレーオフの末にツアー初優勝、賞金900万円を獲得した。我妻、大場ともにこの日は72。プレーオフ1ホール目で大場がパ−、我妻はバーディーを奪った。1打差の3位は久保樹乃、原田香里、木村敏美の3人。
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JCBクラシック仙台最終日(9日・宮城県表蔵王国際GC=6659ヤード、パー71)鈴木亨が首位で並んだ中嶋常幸とのプレーオフを制し、賞金2000万円を獲得した。ツアー2年ぶりの勝利で通算6勝目。トップタイでスタートした鈴木は4バーディー、3ボギー。最終18番でバーディーを奪い、通算13アンダーの271で先にラウンドを終えていた中嶋に並んだ。2週連続優勝を狙った中疇は、この日ベストの68をマークしたが、プレーオフの2ホール目で力尽きた。鈴木とともに前日首位の久保谷健一は77と崩れ、9位タイに終わった。《共同通信》
【日、イスラエル】外相会談
イスラエル訪問中の川口順子外相は9日午後、ペレス外相と会談した。ペレス氏は米国、ロシア、欧州連合(EU)、国連が調整している中東和平国際会議への日本の参加を求め、(1)恒久和平の実現(2)当事者双方の経済回復(3)テロとの戦い(4)地域経済の近代化−の4項目を議題とするよう提案した。
これに先立ち川口外相は8日夕から、パレスチナ自治政府のアラファト議長、イスラエルのシャロン首相と相次いで会談。議長は国際会議について「日本は援助国の中で最も重要。日本もメンバーになることを望む」と日本の関与に強い期待感を表明した。
ペレス外相は共同記者会見で「日本抜きの国際会議は間違いだ」と指摘。川口外相は安全保障、経済復興、人道支援で中東和平に貢献する考えを強調し「どういう段階を経てパレスチナを独立させ、イスラエルの安全を保障していくか知恵や支援策を出したい」と述べた。
一連の会談で、川口外相は「暴力の悪循環を断ち切るべきだ」とイスラエル軍の即時撤退を求めたが、シャロン首相は「テロに妥協できない。テロに自衛権を行使しているだけだ」と主張。さらに「議長はテロの背後にいてテロリストをかくまい、予防措置を取ろうとしない」と議長への根深い不信感を表明した。ペレス外相も「平和のパートナーがいないのが問題だ」と述べた。
一方、議長は主要国(G8)外相会合の開幕を前に「これまで合意された事項を迅速かつ強力に推進するようにしてほしい」と外相に伝達した。
また、暴力停止や信頼回復、交渉再開の道筋を描いた「ミッチェル報告書」など、昨年末に当事者間で合意した事項を履行するためG8が具体的行動を取るよう求めた。《共同通信》
【テニス・全仏オープン】
テニスの全仏オープン最終日は9日、パリのローランギャロスで行われ、スペイン勢同士の男子シングルス決勝は、アルベルト・コスタがフアンカルロス・フェレーロを6−3で破り初優勝、優勝賞金78万ユーロ(約9300万円)を獲得した。コスタの四大大会制覇は初めて。
コスタは、第1セットから順調にポイントを重ね、調子の上がらないフェレーロに快勝した。
女子ダブルスは、第2シードのビルヒニア・ルアノパスクアル(スペイン)パオラ・スアレス(アルゼンチン)組が2年連続2度目の優勝。混合ダブルスはカーラ・ブラック、ウェイン・ブラック組(ジンバブエ)が初優勝した。
8日の男子ダブルス決勝では、ポール・ハールフース(オランダ)エフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)組が7−5、6−4で全豪オープン優勝のマーク・ノールズ(バハマ)ダニエル・ネスター(カナダ)組を破り、初優勝した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は9日、シアトルでのカブス戦に「1番・右翼」で出場し、3試合ぶりの安打を放ち、4打数1安打。打率は3割6分9厘とわずかに下がった。イチローは二ゴロ、右飛、投ゴロの後、八回一死一塁の第4打席で右前打した。
マリナーズの長谷川投手が八回に2番手で登板し、1回を2安打無失点。試合は5−1でカブスが勝った。
ジャイアンツの新庄外野手は、ヤンキース戦の八回から中堅で出場。打席は回ってこなかった。新庄の出番は、ジャイアンツが2−1とリードしていた時点で、守備固めだった。しかし、ヤンキースは八回裏二死一、二塁でジョンソンが新庄の頭上を越える2点二塁打を放ち、試合を逆転。さらに1点を追加したヤンキースが4−2で勝った。
メッツの小宮山投手はインディアンス戦で2−6とリードされた六回から2番手で登板し、2回を2安打2失点(自貴点0)で、勝敗には関係なかった。《共同通信》