平成2240日目
1995/02/25
この日のできごと(何の日)
【大相撲・貴乃花関】婚約発表
大相撲の人気横綱貴乃花光司関(22)とタレントの河野景子さん(30)が25日、東京都千代田区のホテルニューオータニで記者会見し、婚約を正式に発表した。会見に先立って両家で結納も交わされた。挙式は5月29日に同ホテルで行われる。媒酌人は未定。
2人は貴乃花関の父で師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)とともに会見。貴乃花関は「自然にこうなりました。年齢の差は感じない」と柔和な笑みを浮かべて話し、河野さんも「横綱はとても大きくて、心の温かい方」と喜びを語った。
貴乃花関は、先代二子山親方(前日本相撲協会理事長、元横綱初代若乃花)のおいで、現二子山親方の二男。兄の大関若乃花関とともに昭和63年春場所に初土俵を踏んでから、異例のスピード出世を続け、昨年九州場所後に横綱に昇進した。優勝8回は現役で最も多い。
河野さんは上智大卒業後、フジテレビに入社してアナウンサーとなり、昨年1月に独立後はタレントとして活躍。留学、海外特派員の経験もある知性派の美人タレントだが、結婚後は主婦業に専念する。《共同通信》
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東京千代田区のホテルニューオータニで正午前、結納を済ませた2人は、午後2時半から、ホテル内で記者会見。人気者同士の婚約発表とあって、350人以上の記者、カメラマンらが詰め掛けた。
「落ち着いて仕事に専念し、今まで以上に頑張りたい」と紫の羽織に紺のはかまの貴乃花関。横に座った河野さんは赤とブルーの鮮やかな和服姿で「年の差? 感じません」。
大きな体に似合わず小さな声の横綱と対照的に、アナウンサー出身らしくはきはきとした言葉つきで、早くもほほ笑ましい姉さん女房ぶりを見せていた。
貴乃花関は何度もいすに座り直すなど緊張した様子。「阪神大震災もあってもっと適当な時期を選びたかったが…」。用意したあいさつ文を読み終えて、質問が2人の出会いに及ぶと、やっと硬さもほぐれ、笑みを浮かべ始めた。
お互いの魅力を聞かれて、貴乃花関が「私が、皆さんの前で笑顔で話せるようにしてくれたのも彼女のおかげ」と言えば、河野さんは「しんが強くて、とても温かい人。一緒にいるだけで大きな安心感に包まれるんです」。気になる8歳の年齢差についても「2人の間では全然意識しません」(貴乃花関)、「横綱が大きな人だから、私も感じません」(河野さん)と息はぴったり。
「子供は何人?」と質問されると、横綱は照れくさそうにして、しばらく考えた後「私たち兄弟と同じ2人…」、河野さんも「私も同じです」と、終始にこやかだった。
2人の話では、2年前に知り合い、昨秋、貴乃花関の方から河野さんを食事に誘ったことから交際するようになり、昨年末にお互いの気持ちが固まったという。《共同通信》
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【アイルランド・ロビンソン大統領】原爆資料館を見学
来日中のアイルランドのメアリー・ロビンソン大統領は25日、広島市中区の原爆資料館を視察し、原爆死没者慰霊碑に献花した。
同大統領は来日前から「被爆地広島を訪問して平和への連帯を表明したい」と語るなど、平和への関心が高く、初めて訪れた原爆資料館では原田浩館長の説明にうなずきながら熱心に見学。要人が記名する芳名録に「広島は原爆の恐ろしい非人間性を想起させる。それは二度と起きてはならない」と記帳した。
同大統領は献花の後、藤田雄山同県知事や平岡敬広市長らが出席した昼食会でスピーチし、「世界のすべての人々が希望・再生・和解の象徴を広島に見いだしています。私たちは広島が伝える平和のメッセージを無視することはできません」と平和への想いを語った。《共同通信》
【北朝鮮・呉振宇武力相】死去
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌放送は25日朝、北朝鮮ナンバー2の実力者、呉振宇人民武力相(国防相)が同日午前2時半、がんのため死去したと発表した。77歳だった。
平壌放送によると、葬儀は3月1日に国葬として行われ、国家葬儀委員会委員長には金正日書記を筆頭に党、軍などの要人が名を連ねた。国家葬儀委の序列は、昨年7月の故金日成主席の国家葬儀委の序列とほぼ同じで、この間の北朝鮮指導部の権力構造に大きな変化がないことを示した。
金書記は既に、朝鮮人民軍最高司令官など軍のトップの地位にあり、金書記の後見役といわれる呉武力相の死去は金書記の後継体制に直接影響は与えないとみられる。《共同通信》
【村山富市首相】呉武力相死去「僕は知らんね」
村山首相は25日朝、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の呉振宇武力相の死去に関して記者団から感想を求められたが「僕は知らんね」と発言。核開発疑惑がある隣国のナンバー2が死去したという重要情報が、平壌放送の発表から3時間近くたっても届いていないことを認めた。
政府は昨年7月の金日成主席死去の際も、軍の動きに格別の変化はないとして、首相が議長を務める安全保障会議の開催を見送るなど反応の鈍さを見せた。さらに阪神大震災で危機管理体制の不備が指摘され、改善に乗り出したばかり。首相への情報伝達の悪さが改めて露呈した。《共同通信》
【衆院予算委員会】平成7年度予算案可決
衆院予算委員会は25日昼すぎ、平成7年度予算案を自民、社会、さきがけの与党3党の賛成多数で、また阪神大震災の復興対策費を盛り込んだ6年度第二次補正予算案を共産党を含む全会一致で、それぞれ可決した。
新進、共産両党の7年度予算案に対する組み替え動議は否決された。共産党が補正とはいえ予算案に賛成したのは、昭和24年に補正予算案に賛成して以来46年ぶり。大震災の復興を急ぐことで与野党各会派の方針が一致した。両予算案は27日の衆院本会議で可決、参院に送付される。
7年度予算案は、一般会計で6年度当初予算比2.9%減の70兆9871億円。政策的経費である一般歳出は42兆1417億円で、減税継続と公共事業費の伸び率を確保して景気に配慮している。社会保障関係費は、高齢者保健福祉推進計画(新ゴールドプラン)の実施に伴い13兆9244億円を計上。防衛費は伸び率を前年度比0.855%増と35年ぶりの低い伸び率に抑えている。《共同通信》
【ボクシング・田村知範選手】WBAタイトル獲得ならず
世界ボクシング協会(WBA)ジュニアバンタム級タイトルマッチ12回戦は25日、韓国の金山で行われ、世界初挑戦の同級9位田村知範(オークラ)がチャンピオンの李炯哲(韓国)にKOで敗れた。李は昨年9月に鬼塚勝也(協栄)を破って獲得した王座の初防衛に成功した。
田村は立ち上がりから李に左ジャブでペースを奪われる苦しい展開。4回には右まぶたがはれてふさがった。5回から強引に前に出て左右フックを振るったが、逆に李のカウンターを浴びた。終盤には左目もふさがった田村は12回、王者の連打でロープに追い詰められ、右フックをまともに受けてダウン。何とか立ち上がったが、レフェリーがカウントアウトした。《共同通信》
【スピードスケートW杯】日本、表彰台独占
スピードスケートのワールドカップ(W杯)インツェル大会第2日は25日インツェル(ドイツ)で行われ、男子500メートルで清水宏保(日大)、井上純一(西武鉄道)、堀井学(新王子製紙)が1−3位を占め、W杯のこの種目で初めて表彰台の独占を果たした。日本勢のW杯での表彰台独占は、今季の帯広大会の1000メートルに続いて2度目。500メートルでは1993年世界スプリント選手権で1度ある。
清水は36秒75で優勝。カルガリー大会に続く連勝で今季4勝目(通算6勝目)を挙げた。先の世界スプリント選手権を制した金潤万(韓国)はこの大会には出場していない。《共同通信》