平成2246日目

平成7年3月3日(金)

1995/03/03

【皇太子ご夫妻】阪神大震災遺族に哀悼の意

皇太子ご夫妻は3日、阪神大震災で多数の犠牲者を出した兵庫県西宮、芦屋両市の遺族に向けた哀悼の言葉を宮内庁を通じて両市長に伝えられた。また先月26日の西宮市の慰霊祭で追悼の言葉を述べた市立香櫨園小6年荒井誠君にも励ましのメッセージを送った。

ご夫妻は「皆さまの悲しみ、苦しみはいかばかりかと胸がふさがる思いがしました」「一日も早く悲しみを乗り越えられますよう心から祈っております」などと述べている。

また荒井君へのメッセージでは「一人ひとりの小さな力でも積み重なればやがて復興への大きな力になると信じています。私たちも心から応援しています」とされている。

ご夫妻は先月26日に両市の慰霊祭に参列したが、宮内庁によると、日程上、会場内で遺族らにあいさつする時間が取れなかったため、ご夫妻の意向に沿ってあらためて哀悼の意を伝えたという。《共同通信》



【ドジャース・野茂英雄投手】始動

大リーガーとなる夢を果たすため、野茂英雄投手(26)のキャンプが3日、いよいよ始まった。

真新しい背番号「16」のユニホームを着て、広大なキャンプ地ドジャータウンのグラウンドに入った野茂は、まず黙々と外野を走るなど、時差による疲れの解消に務めた。

「気持ちの高ぶり?いつもと変わりないです」淡々とした表情だったが、昼すぎにはいつもの遠投による肩づくりも開始。「まだ全力で投げられる状態ではない」と言うものの、調整は順調に進んでいる。《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】戦後50年決議「不戦とか謝罪決議ではない」

自民党の森幹事長は3日昼の記者会見で、戦後50年に当たっての国会決議について「国会で出すことは連立を組んだ当時からの基本になっているが、不戦とか謝罪決議とは思っていない。国民全体が賛成できるものにしないといけない」と強調した。

また森氏自身が不戦決議に批判的な「終戦50周年国会議員連盟」に名を連ねていることに関して「議員がどのような議連に入るかは自由だ。同議連の大勢は不戦、謝罪はいけないとなっているが、私は謝罪をさせない議連に入ったわけではない」とかわした。

国会決議の先送り論については「今の国会でやるというのは(与党内の)合意ではないか」としながらも「各党とも法案審議を優先していくことを基本にしてきた。わが党もこれから議論に入る」と述べた。《共同通信》

【大相撲・貴乃花関】兵庫県、神戸市に四駆車

横綱貴乃花関が3日午後、兵庫県町と神戸市役所を訪れ、「阪神大震災の復興支援に役立ててほしい」と支援車両計3台を贈った。

3台は初場所優勝などで獲得した副賞の四輪駆動車。県庁では午後2時40分すぎ、父親でもある二子山親方(元大関貴ノ花)とともに貝原俊民知事と会い、目録(1台)を手渡した。

引き続き贈呈車が置かれた県庁玄関でキーの引き渡し式へ。婚約、4連覇への挑戦など話題の多い横綱だけに、市民や県庁職員ら300人を超すファンが五重、六重の人垣をつくった。

貴乃花関は被害状況を見て「言葉がない。早く復興してもらいたい」と感想を述べた後、最後に「頑張ってください」と神戸市民を激励した。《共同通信》

【村山富市首相】71歳の誕生日

村山首相は3日、71歳の誕生日を迎えた。しかし、阪神大芯材の復旧・復興への道のりは険しく、2信組救済問題は政権基盤を揺るがしかねない不安材料となってきた。さらにこの日は円が戦後最高値をつけたため対応に追われるなど難題山積の中、個人的なお祝いをする気持ちにはなれなかったようだ。

自覚技直前、全閣僚を代表して田中科学技術庁長官から花束を贈られたが、首相は記者団に「もう年をとるばかりで自分の誕生日なんか忘れとるわ」。大震災の被災者に配慮し、各方面からの祝いの申し出も断った。

首相は高齢に伴う健康不安説について「心配などない」と自信を示す。だが、昨年の先進国首脳会議(ナポリ・サミットト)での入院騒ぎや、正月の風邪による発熱などの前歴があるため、周辺は「できれば、年齢相応の生活を送らせてやりたい」という。特に政権発足8力月を経て政府与党内には、特殊法人の見直しや知事選をめぐる自民、さきがけ両党間のあつれき、「不戦」決議に関する自社両党の対立といった不協和音が表面化。首相のストレスは高まる一方との見方が多い。

今月20日には政権担当日数が264日と細川政権を上回り、4月18日には終戦直後の社党・片山首相の連立内閣を超すなどの「節目」を迎えるが、首相の表情はいまひとつさえない。《共同通信》

【村山富市首相】ロシア・コズイレフ外相と会談

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

村山首相は3日夜、首相官邸でロシアのコズイレフ外相と約40分間会談。北方領土問題について「東京宣言に基づき、一歩でも前進を図るべきだ。戦後50年を迎えるときに、日ロ関係の過去を克服する努力が求められている」と指摘、解決へ具体的進展を求めた。

これに対し外相は「平和条約の準備と領土問題の討議は東京宣言に基づき行っていく」と述べた。

首相はチェチェン問題に関して、民間人を含む犠牲者が出ていることに遺憾の意を表明、「平和的に解決し、政治、経済両面にわたる改革が後退することのないよう、真剣な努力を希望している」と改革路線の継続を強く要請した。

外相はロシアが改革路線を堅持することを強調したエリツィン大統領からの親書を手渡した。親書は首相の早期訪ロを招請するとともに、アジア太平洋経済協力会議(APEC)へのロシアの加盟に理解を求めている。

外相はチェチェン問題について「ロシアは民主主義の改革路線と固く結びついており、チェチェンの悲劇の影響によって変わるものではない」と強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○…社会党の久保書記長は3日の記者会見で、同党の次期衆院選公認候補の決定が遅れていることについて「各党の準備が進む中、われわれだけが遅らせることはできない」と危機感を強調した。いきおい、党内の「新党をつくるのだから公認を決める必要はない」という意見にも不快感を示したが、「新党構想に対する見方の問題。新党は社会党だけの党ではないが、社会党抜きの党でもない。社会党が自らを昇華させつつ、新党づくりに大きな役割を果たすことになる」と、イメージを述べただけで明確な反論はできず。「昇華」の前に、新党論議の十分な「消化」が必要では。

○…新進党の海部党首はこの日、小池百合子副幹事長ら同党の女性議員と懇談。小池氏らは自ら募金した阪神大震災被災者へのカンパ65万円を預けた銀行の預金通帳を海部氏に託した。海部氏はいったん受けとったものの小池氏自身が被災者であるため、「(小池氏に)お返しした方がいいのかな」と扱いに戸惑った様子。さらに肝心の印鑑を受けとらなかったため、そばにいた西岡武夫衆院議員が「印鑑はしっかり小池さんが持ってるね」と細かくチェック、参加者の笑いを誘った。クリーンイメージを売り物とする海部氏は、お金の扱い方にはやはり慣れていない?《共同通信》



3月3日のできごと