平成4902日目

2002/06/10

この日のできごと(何の日)

【衆院有事法制特別委員会】

衆院有事法制特別委員会は10日午後、福田康夫官房長官の非核三原則見直し発言に関する集中審議を行った。福田長官は「安全保障の在り方は時代状況、国際情勢を踏まえた国民的議論があり得ることを述べた。将来の政府としての見直しの可能性示唆と受け止められたことは残念で、私の真意ではない」と釈明。非核三原則の堅持は歴代内閣が表明しており、小泉内閣でも堅持していく方針を強調した。

小泉純一郎首相は「非核三原則堅持は小泉内閣で全く変わりない。問題ない」と指摘。将来的な見直しの可能性に関しては「堅持してもらいたいと思っている」としたが、「将来の内閣までああやれこうやれとは言わない」とも述べた。野党は福田長官の罷免を求めたが、「罷免する考えはない」と拒否した。

小泉首相は「憲法整論議は大いにしていいが、非核三原則とは関係ない」と指摘した。

福田長官は自身の発言が問題視されたことに「報道を見て本当にびっくりした。何で『(見直し)示唆』になるのか。書いた記者を責めないといけない」と報道したマスコミに問題があったとの考えを強調した。

安倍晋三官房副長官は、「憲法上は原子爆弾でも小型であれば問題はない」と講演で発言したとの週刊誌報道について「自衛のため必要最小限度を超えない実力保持は九条で禁じられておらず、その中では通常兵器も核兵器も同じという従来の政府解釈を紹介した。政策論として、核保有はあり得ない」と、政府見解を逸脱していないとの認識を示した。

首相は「包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効へ向け、国際社会で積極的外交を展開している。核のない世界実現への努力は今後とも続けていかなければならない」と核廃絶に積極的に取り組む姿勢を強調した。《共同通信》

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【サッカー・W杯】

サッカーの第17回ワールドカップ(W杯)第11日の10日、1次リーグH組のチュニジア−ベルギーが大分で行われ、1−1で引き分けた。H組は各チームが2試合を消化し、日本が勝ち点4で首位。ロシア勝ち点3、ベルギー同2、チュニジア同1の順位。日本は14日のチュニジア戦(大阪)で勝てば同組1位で、引き分けても同組2位以内で決勝トーナメント進出が決まる。敗れても1点差なら2位で進出できる有利な状況になった。

D組の韓国は1−1で米国と引き分け、両チ一ムとも1勝1分けで勝ち点4とした。4日の第1戦でポーランドを破り、6度目のW杯出場で初勝利を挙げた韓国は、後半に追いつき、共催国の日本とともに「そろって決勝トーナメントへ」の目標に希望をつないだ。韓米戦会場の大邱総合競技場は約6万人の観衆で埋まり、大声援を送った。

D組のボルトガルは、パウレダのハットトリックなどで4−0でポーランドを下し1勝1敗。ボーランドは連敗で1次リーグ敗退が決まった。《共同通信》

【小泉純一郎首相】チュニジア戦行っていい?

「行きたいな。行っていい?」。サッカー・ワールドカップ(W杯)で小泉純一郎首相は10日夜、首相官邸で記者団に、第3戦の日本対チュニジア戦の観戦に意欲を見せた。

同日夕の自民党役員会でも、首相は「おれが見た試合で日本は負けてないからなあ」と意欲満々。党側が「それだけはやめてください」(大島理森国対委員長)と大詰めの国会運営への悪影響を心配し「待った」を掛ける一幕もあった。

チュニジア戦は会場が大阪で、会期末を19日に控えた14日のキックオフ。それでも首相は記者団に「国会が許してくれれば行きたいな」「(観戦を)国会が認めてくれるかね。皆さんも応援して」とあきらめきれない様子。

確かに、首相が観戦した4月のコスタリカ戦、W杯の対ベルギー、対ロシアの3試合とも日本は勝ちか引き分け。「不敗神話」を期待して、大阪からは「ラブコールが起きている」(関係者)とか。《共同通信》

【民主党・熊谷弘国対委員長】「鳩菅以外の候補を」

民主党の熊谷弘国対委員長は10日、都内のホテルで講演し、9月に鳩山由紀夫代表が任期満了を迎える同党代表選挙では、鳩山氏と、出馬に前向きとみられている菅直人幹事長とは別の「第3の候補」を擁立する意向を示唆した。ただ、具体的な候補者名や、熊谷氏自身の出馬の可能性については言及しなかった。

熊谷氏は「民主党の支持率が下がってきていることに寒気がしている。代表戦は党が飛躍するチャンスだ。新しい民主党をつくるという指導者をつくれば、党は確実に伸びる。党の中で戦いをやらなければいけない」と強調した。

一方で「われわれが決別した自民党と戦い続けた人間は何人残っているのか。自社さ政権、自公政権をつくったのは誰か。そういうメンバーが足し算、引き算で政権を取りたいと言うから、誰も信じなくなる」と指摘。鳩山、菅両氏や、両氏と連携を図る自由党の小沢一郎党首らを暗に批判した。《共同通信》

【米、イスラエル】首脳会談

米国のブッシュ大統領は10日、訪米中のイスラエルのシャロン首相と会談し、イスラエル軍のパレスチナ自治区への侵攻で危機に陥ったパレスチナ和平交渉の再構築に向けて協議した。

ブッシュ大統領は7日から2日間、エジプトのムバラク大統領と会談。今回のシャロン首相との協議後、ブッシュ政権の中東和平に関する新たな対応策をまとめる方針。

シャロン首相はブッシュ大統領との会談に先立ち、9日付の米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿。パレスチナ過激派によるテロが続く限り、イスラエルはテロ掃討作戦を貫徹し、自治政府との和平交渉には応じない姿勢をあらためて示し、1967年の第三次中東戦争でイスラエルが占領した土地からの撤退も受け入れられないと主張した。

イスラエル軍は10日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラに再侵攻、自治政府議長府を攻撃するなど、軍事力による攻勢を緩めていない。アラファト議長は9日、自治政府の包括的な改革の一環として内閣改造を発表したが、シャロン首相は議長の政治的な排除をあらためてブッシュ大統領に訴える見通しだ。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズ−カージナルスの交流試合が10日、シアトルで行われ、「9番・中堅」で日本人野手として3人目のメジャーデビューを果たしたカージナルスの田口外野手は全打席内野ゴロに倒れ、3打数無安打に終わった。

「1番・右翼」で先発したマリナーズのイチロー外野手は第4、5打席で適時二塁打、適時三塁打を放つなど5打数3安打2打点。打率を3割7分3厘に上げ、依然リーグトップ。

ドジャースの野茂投手はデビルレイズ戦に先発し、6回を6安打3失点、3三振で6勝目(5敗)。

ジャイアンツの新庄外野手はブルージェイズ戦で2打席連続二塁打を放つなど、4打数2安打、打率は2割5分となった。

ロイヤルズの鈴木投手はマーリンズ戦で同点の延長十三回から登板したが、十四回に7点を奪われ、今季4試合目で初の敗戦投手。《共同通信》

【この日の民主党】

伊藤(英)議員、官房長官らの外交感覚欠如を指弾

民主党のネクストキャビネットで外務・安全保障相を務める伊藤英成議員は、10日の衆議院武力攻撃事態特別委員会で同僚の川端達夫、仙谷由人議員に続いて質問に立ち、官房長官らの非核政策見直し発言問題を日本の外交戦略の観点から厳しく批判した。

伊藤議員はまず、「非核三原則は今までは憲法に近かったけれども、これからはどうなるのか。憲法改正を言う時代だから、非核三原則だって、国際緊張が高まれば国民が持つべきではないか、となるかもしれない」などと述べた5月31日の記者懇談における福田官房長官の発言について、「状況が変わったら核を保有しようと思っているんじゃないか」と真意を質した。

福田長官は、「私の体のどこを切っても、すべて平和主義だ」などと否定したが、伊藤議員は「日本はどうなろうとも核を持つべきではない、とは言わなかったのか」とさらに追及。福田長官は「若い記者に、もっとていねいに(政府の立場を)説明すればよかった」などと問題をすり替えた。

また伊藤議員は、安倍官房副長官が早稲田大学での講義で「核兵器の使用は憲法上問題ない」と語ったとされる問題も含め、米国の主要紙「ニューヨークタイムズ」が1面で取り上げるなど国際的にも波紋を呼び起こしていることを指摘し、「インドとパキスタンの対立、サッカーの日韓ワールドカップ開催など外交上の微妙な時期にこうした発言をする外交感覚のなさ、緊張感のなさはどういうことか」と厳しく批判した。しかし、安倍副長官は「ニューヨークタイムズはまったくの間違い」「政策論として語ったのではない」などと居直り、福田長官も「(記者に)聞かれたから答えただけ」などと危機感のなさをさらけ出した。

伊藤議員は、こうした問題の根底に、外交戦略の有効な展開のためには軍事力が必要だという前時代的発想があるのではないか、と指摘。最後に、官房長官、副長官の罷免を要求して質問を締めくくった。

仙谷議員「核兵器持ちたいなら堂々と議論せよ」

民主党の仙谷由人議員は10日、衆議院武力攻撃事態特別委員会における非核政策見直し発言問題の集中審議で質問に立ち、「小型原爆は憲法上禁じられていない」との安倍官房副長官の発言について、「憲法解釈に名を借りた乱暴な議論をしてもらっては困る」と強く批判した。

「憲法上保有することが許される原爆があるのか。あるとして、その性能は広島型原爆と比べてどの程度の能力なのか」、またそもそも「広島型・長崎型原爆はTNT火薬何キロトンの能力と考えているのか」と議論の前提認識を問う仙谷議員に、安倍副長官は即答できず、ようやく答弁資料を探し当てて答弁したものの、TNT(トリニトロトルエン)火薬を「NTT火薬」と2度言い間違えて委員らの失笑を買った。

仙谷議員は、安倍副長官が拠り所とした岸内閣当時の政府答弁について、「将来小型の戦術核が開発されるかもしれないので、今から手を縛るべきでないという政治的な意図に基づく議論」とする一方、今日の現実の誘導弾は最低でも広島型原爆の10倍程度の威力を持つ弾頭を付けているという資料をもとに、「なぜこんなものが小型であるとか殺傷能力が低いと言えるのか」「そういう爆発力・殺傷力のあるものを、憲法解釈上、必要最小限度の範囲内で、というごまかしの論理で保有するという結論が出るのか。絶対に憲法論としてはこういう論理は出てこない」と熱弁。

「私は、『いかなるものであっても核兵器と名がつけば憲法上持てないという憲法解釈は採らない』という岸答弁や法制局の考え方を紹介しただけ」「週刊誌をもとに質問されても困る」などと言い逃れようとする安倍副長官に対し、仙谷議員は「(憲法解釈に)すき間を空けて皆さん方は何をしようというのか」「もし自民党が政策的に核兵器を保有したいなら、堂々と問題提起したらどうだ。われわれは反対するが。選挙で負けようと、やりたかったらやればいいではないですか」と安倍副長官の姑息な態度を厳しく批判し、質問を終えた。

川端議員、「非核三原則発言は報道官として無責任」

民主党の川端達夫議員は10日、衆議院武力攻撃事態特別委員会における非核三原則見直し発言問題の集中審議で質問に立ち、福田官房長官に対して「政府の報道官としての責任を果たしていない」と厳しく追及した。

川端議員はまず、5月31日の福田官房長官の発言が事実かどうかを質した。官房長官は「時代状況の変化によってさまざまな国民的議論がありうる、と言ったもの」と答えた。さらに「(核を持つ、持たないは)国民が決めることだとは言った。今の若い記者は日常このような議論をしていない。噛んで含めるように言わなければいけないのか」と発言。これに対して川端議員は「官房長官は政府の中枢、報道官。真意が伝わっていないのなら、報道官としての役割を果たしていない。世界から核がなくなるように、唯一の被爆国として行動してきたのが日本。許されない発言」と厳しく批判した。

続いて川端議員は「非核三原則は不動の国是。情勢が変わり、国民世論で、という認識ではない。政策判断を超えている。評論家、学者だったらいいが、その発言の瞬間は臨時総理でナンバー・ワン。自分の言葉の重さを感じていない」と追及。官房長官は「政策の変更は私の頭にはない。総理にもない」と従来の答弁を繰り返した。

川端議員は「将来も日本が核を持つことはありえない。政治家は絶対に国民をそういう気にさせてはいけない。核を持てば不拡散条約からの脱退となり、孤立し、燃料・技術の提供が受けられなくなり日本は国として存在できない。情勢云々は大変な発言」と官房長官の発言を厳しく批判した。

羽田特別代表、非核政策見直し発言の国際的影響を懸念

民主党の羽田孜特別代表は10日の定例記者会見で、福田官房長官らによる非核政策見直し発言問題について触れ、唯一の被爆国として核拡散防止への働きかけを諸外国に向けて行う立場にある日本の官房長官の発言としては不適切だ、と指弾。また、米国で日本の安全保障政策が大きく変化したと報じられ、韓国などでは反発をもって受け止められている状況を指摘し、「影響は非常に大きく広がっていく可能性がある」と深刻な懸念を示した。《民主党ニュース》



6月10日 その日のできごと(何の日)