平成4900日目
2002/06/08
この日のできごと(何の日)
【川口順子外相】パレスチナ評議会議長らと会談
川口順子外相は8日午後、エルサレム郊外のラマラでパレスチナ評議会のクレイ議長、パレスチナ自治政府のシャース国際協力相、アラファト議長と相次いで会談した。
クレイ氏は、米国などが提唱している中東和平国際会議について「日本が入ることが重要だ」と述べ、日本の参加が不可欠との認識をパレスチナ側として初めて表明した。
外相は、一連の会談でパレスチナ支援として(1)ライフライン修復など緊急人道支援(2)平和構築、紛争予防プログラム支援や住民和解の支援(3)経済、民生自立の復興開発支援(4)和平交渉決着後の新生パレスチナ国家の発展の支援−の4段階の「ロードマップ」を提示。
さらに自治政府の改革支援として、研修員75人を受け入れ、行政、立法、司法分野の専門家育成に協力するとともに、技術支援に向けた調査団を派遣する意向を伝達。総選挙への財政支援や選挙監視要員派遣など、改革を後押しする考えも伝えた。シャース氏は「イスラエルがパレスチナの人々の教育と将来を破壊している」と指摘し、日本の支援拡大を要請した。
外相が、自爆テロの停止を促したのに対し、クレイ氏は「われわれはドアを閉じたことはない。話し合う用意がある」としながらも「イスラエルの行為は(自爆テロを)助長している」とイスラエルを批判した。
外相はシャース氏との会談後、記者団に「パレスチナの行政能力を高めることが重要で、日本はこれをやることでパレスチナの人々に明るい将来をもたらしたい」と述べた。《共同通信》
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【石川県西田幾多郎記念哲学館】開館
県西田幾多郎記念哲学館が8日、宇ノ気町内日角にオープンし、関係者約350人が西田を機軸とした「哲学のテーマパーク」の誕生を祝った。
テープカットの後、谷本正憲知事、宮本一雄宇ノ気町長が「石川が培った精神土壌を世界に発信し、現代人の心のオアシスとなることを期待する」と述べた。
同館には、ハイテクを駆使し、遊びの要素も最り入れた哲学入門コーナや、膨大な書籍、原稿、愛用品など一級の資科をそろえた展示室などが設けられた。《北國新聞》
【平沼赳夫経済産業相】外形標準課税導入「中小企業へ配慮必要」
平沼赳夫経済産業相は8日、山口県宇部市で開かれた「タウンミーティングイン山口」に出席後記者会見し、小泉純一郎首相が政府税制調査会に指示した外形標準課税導入について「検討することは必要だが、中小企業への配慮必要が必要」と述べた。《共同通信》
【サッカー】
サッカーW杯第9日の8日は日韓両国で1次リーグ3試合を行い、G組の優勝候補イタリアが茨城でクロアチアに1−2で敗れる波乱があった。イタリアは後半に1点を先行したが、前回3位のクロアチアは後半に2点を挙げて逆転勝ちした。両チームとも1勝1敗。
C組のブラジルは韓国・西帰浦で中国に4−0で圧勝した。ブラジルは2勝で決勝トーナメント進出に大きく前進し、初出場の中国は2連敗で1次リーグ敗退が濃厚となった。大邱では、B組の南アフリカが1−0でスロバキアを破り、2度目の出場でW杯初勝利を挙げた。南アフリカは1勝1分けで勝ち点を4に伸ばした。初出場のスロバキアは2敗で、1次リーグ敗退が決まった。《共同通信》
【小泉純一郎首相】オペラ鑑賞
小泉純一郎首相が週末に精力的に外出、見通しが不透明な国会審議を横目に、つかの間の解放感を味わっている。趣味の歌舞伎、オペラをはじめサッカー・ワールドカップ(W杯)の観戦、銀ぶら…。行く先々で「小泉コール」に手を振り、気軽に握手に応じる。首相には、気分転換を図るだけではなく、低迷する内閣支持率を底上げしたいとの思惑もありそうだ。
小泉首相は8日午後、都内でオペラ「清教徒」を鑑賞、オペラ歌手の美声と華麗な舞台を楽しんだ。休憩時に主役で高名な女性ソプラノ歌手のグルベローバさんら出演者と歓談。オペラファンの首相は「ワンダフル」「グレート」「インプレッシブ(印象的)」「アイム・ベリー・ハッピー」と興奮気味に身ぶり手ぶりを交え、英語で称賛の言葉を連発。終始笑顔でご機嫌だった。
首相周辺は「姑息な手段で支持率アップを図る気はない」とパフォーマンスの意図を否定するが、9日に予定しているW杯日本対ロシア戦の観戦では日本代表チームのユニホームを着ることも検討しているという。
「気分転換」と「支持率回復」の一石二鳥作戦は、 しばらく続きそうな気配だ。《共同通信》
【テニス】
テニスの全仏オープン第13日は8日、パリのローランギャロスで行われ、ビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹(米国)対決となった女子シングルス決勝は、第3シードの妹セリーナが7−5、6−3のストレートで勝ち初優勝、賞金76万500ユーロ(約9000万円)を獲得した。セリーナの「四大大会制覇は1999年の全米オープン以来2度目。
セリーナは、第1セット序盤こそ苦しんだが、徐々にリズムをつかみ、第2セットはサーブが不振のビーナスを圧倒した。四大大会決勝での両者の対決は、ビーナスが優勝した昨年の全米オープンに続いて2度目だった。大会後の世界ランキングはビーナスが1位、セリーナが2位となり、史上初めて姉妹が1、2位を独占することが確定している。《共同通信》
【ボクシング】
世界ボクシング評議会(WBC)国際ボクシング連盟(IBF)ヘビー級タイトルマッチ12回戦は8日、メンフィスで行われ、チャンピオンのレノックス・ルイス(英国)が、元統一王者のマイク・タイソン(米国)に8回2分25秒でKO勝ちし、初防衛を果たした。ルイスの戦績は43戦40勝(31KO)2敗1分け。
ルイスはリーチを生かしたアウトボクシングで序盤から優位に試合を進め、8回1分30秒すぎに左アッパーでダウンを奪うと、その後も激しいラッシュから最後は強列な右のパンチでタイソンをキャンバスに沈めた。5年ぶりの世界戦となったタイソンだが、動きに切れがなく完敗した。戦績は55戦49勝(43KO)4敗2無効試合となった。《共同通信》