平成2245日目

1995/03/02

この日のできごと(何の日)

【野茂英雄投手】渡米

米大リーグ、ドジャースとマイナーリーグ契約した前近鉄の野茂英雄投手(26)は2日、米フロリダ州ベロビーチで行われているキャンプに参加するため、成田発の全日空機で渡米した。

同投手は現地時間の2日夜にチームに合流。3日から練習に参加する予定だが、大リーグ選手会は現在ストライキ中で、労使紛争が解決しない限り、オープン戦を含め、野茂の大リーグ登板は実現しない。

成田空港内で記者会見に臨んだ同投手は「キャンプをけがなく過ごして、自分の力を認めてもらうことしか頭にない」と出発直前の心境を淡々と語った。キャンプでの調整法については「すべて向こうに行ってから。今は何とも言えない」と言い、「やれるというものがないと行かない」と自信をのぞかせた。《共同通信》

米大リーグ入りを目指してドジャースと契約した野茂英雄投手は2日午後5時(日本時間3日午前7時)、ドジャースのキャンプ地、ベロビーチに到着した。ニューヨークで国内線に乗り換え、ディズニーワールドで有名なオーランドへ。そこからさらに約2時間のドライブ。日本から20時間の長い旅を経て、「ドジャータウン」に入った。

この日のヘロビーチは曇り空で肌寒い気候。野茂投手が乗ったドジャースの車は、待ち受けた日本の報道陣を避けて、コテージ風の部屋に直行した。出入り自由だったエリアが、野茂の到着後は報道陣の立ち入り禁止に。長旅で疲れた大物新人を、ドジャースは神経質ともいえる破格の待遇で迎えた。《共同通信》

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【東京都議会】2委員会で融資凍結案を可決

経営が破たんした東京協和、安全の両信用組合救済問題で、東京都議会は2日午後、都が提案していた補正予算案から、支援に充てる300億円融資を削除した5会派共同修正案を衛生労働経済と財務主税の両委員会で賛成多数で可決した。9日の本会議でも修正案が可決されることが確実な情勢だ。

削除した300億円は補正予算案に組まれている財政調整基金に同額を積み立て、4月に誕生する新知事に判断をゆだねることにしており、都の融資は事実上いったん凍結される。《共同通信》

【武村正義蔵相】救済計画に変更なし

武村蔵相は2日午後の参院予算委員会で、東京都議会が東京協和、安全両信用組合救済のための300億円融資を凍結したことに関し「大蔵省は(日銀と都の)3つの機関でまとめた方策を基本的に堅持して対処していかなければいけないと思っている」と述べ、東京共同銀行設立による救済計画を変更する考えがないことをあらためて強調した。

蔵相は「(都執行部の)考えが否決されたわけではなく、決断の時期が延びたとの認識だ。新知事誕生後、できるだけ早期に三者(大蔵、日銀、都)のスキーム(枠組み)に沿って適切な判断をするよう期待したい」と述べ、新都知事による300億円の融資実施に強い期待感を表明した。

新緑風会の井上哲夫氏の質問。井上氏は高橋治則、鈴木紳介の両信組前理事長と堀江鉄弥日本長期信用銀行頭取、三重野康前日銀総裁の証人喚問を要求した。

法務省の則定刑事局長は、共産党の上田耕一郎氏が捜査状況をただしたのに対し「(背任容疑)以外の疑獄は、刑事事件として取り上げるものがあれば、的確な捜査をする」と述べ、両信組に絡む政治家、官僚の汚職捜査に取り組む姿勢を明らかにした。《共同通信》

【東京都知事選】新進党、鳩山邦夫氏擁立に前向き

新進党の2日の議員懇談会で、鳩山邦夫前労相を念頭に東京都知事候補を求める意見が続出、海部党首は「その方向で努力している」と鳩山氏擁立に前向きな考えを示した。

その一方で旧公明党出身の市川政務会長が、石原前内閣官房副長官の擁立も検討している都議会の「公明」とのねじれを「つくづく心配している」と表明し、都知事選の対応で揺れる党内事情を浮き彫りにした。《共同通信》

【村山富市首相】阪神大震災慰霊祭に出席へ

神戸市で5日に開催される阪神大震災の合同慰霊祭に村山首相が参列することが2日、正式決定した。河野外相、武村蔵相の連立3与党の党首も出席する。首相の被災地入りは1月19日以来2度目。《共同通信》

【社会党】「新党問題検討委員会」発足

社会党の「新党問題検討委員会」(委員長・井上一成副委員長)が2日、発足した。統一地方選前に提出する中間報告には、地方選後―参院選前の新党結成を目標にする方針を盛り込む見通しだが、山花貞夫新民主連合会長もやはり地方選後の新党旗揚げを目指して独自の準備を進める構え。「二つの新党構想」が併存する状況が、続きそうだ。

久保書記長周辺が描く最善のシナリオは①新党結成方針を掲げて地方選を戦う②地方選後「社会党のままでは国政選挙を戦えない」との空気が強まる③5月の連休前に新党を結成、山花氏ら「民主リベラル新党準備会」参加組と合体する―。

村山首相支持派の一部が新党結成時期を参院選後から参院選前に軌道修正したのも、山花氏の主張に配慮し、党分裂を回避するのが狙い。「中間報告では山花氏らの新党運動の実績を評価すべきだ」(中執)との意見も出ている。さらに「全逓や全電通など新党推進派労組は、新党でなければ参院選の比例候補を出さない」(党労働局長)という事情もあり、検討委員会で新党の輪郭を明確にしたいところだ。

しかし、他党派から広範な参加が見込めないことや、党首をだれにするかなど、執行部主導の新党結成には難問が立ちはだかる。「新党のパートナーは既成政党の議員でなく、新人が中心になってもやむを得ない」(党幹部)のが実態だ。

山花氏周辺は「執行部は何もできない。独自の新党準備を淡々と進めるだけ」と検討委員会から一定の距離を置いており、党内の大勢による円満な新党移行に直結するかは不透明だ。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は2日も終日、参院予算委に。誕生日でもある3日の桃の節句について記者団から聞かれても「ほお、そうか3日か」と殊更無関心を装った。官邸玄関に生けてある桃の花も「ちょっと見る暇がなかったな」と、せっかくの気配りも目に入らない様子。記者団が「『桃クリ3年、カキ8年』というが村山政権の結実の時期は」と尋ねても「あんまり関連づけて考えたことはないな。でも戦後50年という節目の年じゃから。課題を一つ一つ片付けていくことで頭がいっぱいだ」。目下、地震対策や信組問題で手いっぱいで、とても先のことまで考える余裕はない様子。

○…新進党の江田五月広報企画委員長はこの日開かれた3回目の議員懇談会後の会見で「「(出席者は)前回より格段に多いとはいかないが、80人はゆうにいた」。過去2回の出席者が少なかったが、この日は東京都知事選の候補者選びをめぐって活発な意見交換があったとか。ただ今後の予定については「何も決まっていない。毎週でなくても2週間に1回でも続けようという声もあるが、結論は出ていない」とあいまいな返事。小沢幹事長らの強引な党運営に不満を持つ若手議員の提案で、風通しをよくしようとスタートした懇談会だが、早くも存続の危機?《共同通信》

【プロ野球・阪神】震災後初の甲子園入り

プロ野球の阪神が2日、阪神大震災後初めて本拠地の甲子園球場で練習を行った。いまだに自宅のガス、水道などが復旧していない選手も多く、大阪市内のホテルから電車を乗り継いだり、新たに購入したオートバイなどで球場入りした選手も多かったが、午前11時からの練習には中村監督以下1軍選手、スタッフが顔をそろえた。《共同通信》

阪神は2日、阪神大震災後初めて甲子園球場で練習をした。午前11時から約4時間、打撃練習、ノック、連係プレーなど通常通りのメニューを消化した。

久しぶりの本拠地に選手たちは「やっぱり落ち着く」(仲田)「ほっとした」(亀山)と安どの表情を見せる一方、4日からのオープン戦に向けての調整にも余念がなかった。

甲子園で予定されていたオープン戦5試合が代替球場開催となるなど本拠地を使っての練習機会は少ないが、中村監督は「選手たちは(球場に)」慣れているし、特に心配していない」と話していた。《共同通信》

【米・トーランス市裁】「ピザ一切れ」で長期刑

ファストフード店で子どもたちからピザ一切れを失敬した男に、ロサンゼルス市口外のトーランス市裁は2日、カリフォルニア州が昨年3月定めた「三振即アウト法」を適用、25年から終身の不定期禁固刑という厳しい判決を言い渡した。

多発する犯罪防止を目的にした同法は、禁固1年以上の「重罪」とされる強盗など暴力的犯罪で過去2回有罪判決を受けた者が、3回目の「重罪」を犯した場合、自動的に最高終身刑までを科すよう規定している。

今回の被告はこれまでに強盗などで4回遊剤となっており、ピザ事件も強盗、重窃盗として起訴されたため、裁判の結果が注目されていた。

判決によると、被告は昨年7月末、ロスのレドンドビーチにある店で、客の子どものたちのグループにピザを分けてくれるように頼んで断られ、テーブルから一切れ盗み出して捕まった。《共同通信》



3月2日 その日のできごと(何の日)