平成2239日目

平成7年2月24日(金)

1995/02/24

【石原信雄官房副長官】退任

政府は24日午前の閣議で、石原官房副長官の退任を了承、後任の副長官に古川貞二郎・前厚生事務次官を充てることを決めた。これを受け村山首相は新旧の副長官に辞令を公布した。

4月の東京都知事選で石原氏は自民党などから有力候補者に挙げられている。石原氏は退任後の記者会見で、知事選への対応について「白紙というか私を推してくれる有力な意見があることは知っている。名誉なことだが、これにどうこたえるべきか各方面の意見も聴き最終的に決めたい」と述べ、立候補に含みを残した。

石原氏の退任に伴い、都知事選をめぐる各党の動きが加速するものとみられる。《共同通信》



【新進党・羽田孜副党首】小沢氏とは言葉の行き違い

「私は言葉の行き違いを問題にする人間じゃないっ」–。24日ワシントンで記者団と懇談した羽田前首相(新進党副党首)は伝えられる小沢一郎同党幹事長との関係冷却をただされると躍起になって否定した。

小沢氏の強引な手法があだになって、短命に終わった羽田政権。昨年末の新進党の党首選びでは小沢氏が擁立した海部党首と争った記憶も新しく、羽田・小沢関係は疎遠になったとの見方は根強い。

羽田氏は「彼とは自民党竹下派時代から、年中言い争う仲。同期の桜だし、互いに特性ある人間で、協力し合っている」と強調した。しかし「相手はどうか知らん」と付け加えるあたり、いくらかの「わだかまり」はあるようだ。

羽田氏は新進党の支持率の低迷を指摘されると「各党みんな低迷している。ワシントンだって、クリントン大統領とだれそれが争えば8%対12%とかいうじゃないか」と苦しい反論。「米の無党派層はアンチ・ワシントン。日本にも無党派層は多く、アンチ永田町もいる。まだわれわれの本当の支持率は上がってきていない。国民が何に期待しているかをつかんで、訴えていく」と弁舌を振るった。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は24日、記者団から「貴乃花が結婚するそうだが」と感想を求められたものの、「ああ、おめでたいことですね」と相撲ファンらしからぬそっけない返事。すかさず、記者団が「新民主連合の山花会長との復縁はうまくいきそうか」と意地悪く突っ込むと、「復縁?そんなこと関係ないわ」。さらに「党のことは党に任せてますから」と人ごとのような表情で答えただけ。新党問題をめぐる党内の混乱は取りあえず沈静しているとはいえ、山花氏との「関係修復」は程遠い様子。

○…河野外相はこの日閣議後の記者会見で、規制緩和をめぐる閣議での「激しい」やりとりを紹介した。橋本通産相が「副総理がもっと前に出て陣頭指揮をしてくれ」と発言したのに対し、外相は「各閣僚はそれぞれ積極的に取り組んでほしい。首相の指揮で山口総務庁長官の責任でやるが、外相としてサポートする」と答えた、と説明。さらに、通産相から「外相としてではなく、副総理としてだ」と迫られたとも。通産相と激しく火花を散らした様子をわざわざ明かすあたり、河野氏も「ポスト村山」を意識している証拠?《共同通信》

【ダイエー】サントリー全製品を撤去

ダイエーの店頭からビールをはじめウイスキー、清涼飲料などサントリーのすべての製品が撤去されたことが24日明らかになった。ビールは、ダイエーグループのコンビニエンスストアのローソンなどでも取り扱いをやめた。ダイエーは「今はちょうど商品の差し替え時期にあたっている。店頭での売れ筋動向から判断した」として詳しい説明を避けている。

だが、業界ではサントリーが最近イトーヨーカ堂と輸入ビールの販売で提携したことに対し、ダイエーが反発したという見方もあり、今後日本を代表する小売業とアルコール・飲料メーカーの争いに発展する可能性もある。

取り扱いを停止したのは、ビールの「モルツ」、ウイスキーの「オールド」をはじめウーロン茶、ミネラルウオーターなどサントリーの全製品。サントリーは「当社製品を撤去することについてダイエー側から事前の連一絡はなかった。また商品を販売してもらえるよう働き掛けている」と言っている。

サントリーはダイエーのライバルのイトーヨーカ堂グループとこのほど提携。サントリーが海外から開発輸入するビールをセブンイレブンなどで販売する計画を進めている。しかし、イトーヨーカ堂はアサヒビールとも同様の契約を最近結んだばかりで、ダイエーがサントリーだけをやり玉に挙げた真意は不明だ。《共同通信》

【神代辰巳さん】死去

日活ロマンポルノや、文芸作品の名作などで知られる映画監督の神代辰巳氏が24日午後11時35分、急性肺炎のため東京都世田谷区の病院で死去した。67歳。佐賀市出身。

昭和28年に松竹に入社、その後日活に移り、43年「かぶりつき人生」で監督デビューした。46年からロマンポルノを手掛け「一条さゆり・濡れた欲情」「四畳半襖の裏張り」などの傑作を生んだ。独特のテンポで市井に生きる男と女の哀歓を描き出し、低俗とされていたポルノ映画に芸術性を与えたと評価された。《共同通信》

【兵藤秀子さん】死去

「前畑ガンバレ」のラジオ実況放送で知られる1936年(昭和11年)のベルリン五輪、水泳女子200メートル平泳ぎの金メダリスト兵藤秀子=旧性前畑=さんが24日午後3時54分、急性腎不全のため、岐阜市の岐阜市民病院で死去した。80歳。和歌山県出身。

兵藤さんは、故郷の紀の川の流れにもまれて水泳を覚え、小学校時代から注目された。32年のロサンゼルス五輪の女子200メートル平泳ぎで優勝記録にわずか0秒1及ばず銀メダル。しかし次のベルリン五輪ではライバルのゲネンゲル(ドイツ)と競り合いの末、3分3秒6の世界記録で優勝し、日本の女性選手として初の五輪金メダリストとなった。

このレースを実況したNHKラジオ放送の川西三省アナウンサー(故人)は「前畑ガンバレ」を繰り返し絶叫し、日本中を熱狂させた。《共同通信》



2月24日のできごと