平成2244日目

平成7年3月1日(水)

1995/03/01

【自治省】住民に統一番号制

住民記録システムの検討を進めている自治省の研究会(座長・小早川光郎東大教授)は1日、住民一人ひとりに全国的に統一した番号を付け、市町村が管理している住民基本台帳の名前、性別、住所、生年月日とともに管理、利用する制度の導入を求める中間報告をまとめた。

住民にはカードを交付。これにより、生涯を通じ全国どこでも的確・効率的に個人を識別でき、行政の高度情報化や行政手続きの簡素、合理化につながるとしている。

自治省は6月にもまとまる最終報告を受け、政府の税制調査会が検討している納税者番号制度での利用も念頭に、住民基本台帳法の改正作業に入る。早ければ平成10年度から導入する方針。しかし中間報告はプライバシーの保護などを検討課題として残しており、今後、こうした国民総背番号制の是非の議論が再燃しそうだ。《共同通信》



【人事院】震災救援で過労死認定

人事院は1日、阪神大震災の救援業務中に発症し、くも膜下出血のため死亡した海上保安庁横浜海上保安部のA主任航海士(41)=神奈川県横須賀市=を公務上の過労死として認めることを決めた。これを受け海上保安庁第管区海上保安本部(横浜)は、同日付で公務災害認定を遺族に通知した。

自然災害の救援業務に絡む国家公務員の死亡を公務
災害に認定したのは初めて。Aさんは2月16日の午後6時半ごろ、神戸港内で巡視艇の接岸準備中に、同僚に頭痛を訴えた直後に海中に転落、収容先の神戸市内の病院でくも膜下出血と診断された。2日後に横浜市内の医療機関に移されたが、意識が戻らないまま28日に死亡した。

Aさんは、13日に被災地入りし、午前6時半から午後9時まで主として海上保安官や物資の輸送に従事していた。派遣準備や航海中の業務時間を合わせ、発症前1週間の超過勤務時間は50時間を超えていた。《共同通信》

【ビートたけしさん】テレビ復帰

人気タレントのビートたけしさん(48)が1日、約7カ月ぶりに事故前にレギュラーを務めていたフジテレビ系の「平成教育委員会」(4日放送)のスタジオ収録に復帰、元気な姿を見せた。

番組でたけしさんは、ジャンパーにジーパンという大道具係の扮装で登場。右目に眼帯をしていたが、右のまゆ毛の上にフェルトペンで目を書くという“遊び”も飛び出した。共演の所ジョージさんとのやりとりも滑らかで、ブランクを全く感じさせないほどだった。

収録後、たけしさんは記者会見し、「カメラが回るとテンションが上がって疲れた。ベース配分が分からないが、体力的には大丈夫」と語った。《共同通信》

【柔道・田村亮子選手】練習再開

柔道女子48キロ級世界チャンピオンの田村亮子(帝京大)が1日、東京都八王子市の帝京大八王子キャンパス内にある女子柔道場で、約2カ月半ぶりに本格的な練習を再開した。

田村は、昨年12月の精密検査で、へその周囲に炎症を起こす「腹壁膿瘍」と診断され入院。手術は行わず、うみを出す処置をするだけにとどめ、1月10日に退院した。回復は順調で、6月の全日本女子体重別選手権(東京)が復帰戦となる。

3月に入ってから、試験の合間に筋力トレーニングやイメージトレーニングなどをしていた」と言う田村は午後4時から2時間、他の女子柔道部員と乱取りなどの実戦練習でたっぷりと汗を流した。久しぶりに畳の感触を味わい「練習したくて、体がうずうずしていたのでうれしい。おなかの痛みもない。でも、まだ技をかける勘が戻ってないし、スタミナ面に不安がある」と話した。

今後は、5連覇の懸かる5月の全日本女子体重別を目標にしていくが「気合を入れて練習して、今月中に柔道の勘を取り戻したい」と、意欲的だった。《共同通信》

【東京都知事選】自民都連、石原信雄氏の推薦決定

東京都知事選に向け、自民党東京都連(越智通雄会長)は1日午前、同党本部で開いた都連の支部長常任・総務合同会議で石原信雄・前官房副長官の推薦を機関決定した。これを受け都連は党本部に推薦申請する。また公明など他の政党に石原氏の擁立を働きかけていくことも決めた。

自民以外にも社会党、新党さきがけ、連合も石原氏支持を固めており、石原氏は来週にも正式な出馬表明に踏み切る。石原氏は官房副長官辞任のあいさつ回りを続けながら、千代田区麹町に開く選挙事務所の開設などの準備を進めているという。《共同通信》

【新進党・小沢一郎幹事長】2信組救済問題「否決なら村山内閣の責任」

新進党の小沢幹事長は1日午後の記者会見で、東京共和、安全両信組救済のための東京都の300億円融資案について「仮に、都議会の理解が得られなかったとすると、大きな問題だ。政府自体の深刻な問題として捉えるべきだ」と述べ、否決された場合は武村蔵相だけでなく、村山内閣の責任を問う考えを強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は1日、来年から7月20日が海の日として祝日になることに対する感想を記者団に求められて「ああ、そうじゃ。関係者が前々から祝日化するよう運動していたから」と上機嫌で答えた。しかし「村山丸の状態は」と、水を向けられると「まあ、いろいろあるんじゃないですか」と人ごとのようなそっけない返事に。「乗組員の入れ替えは」と、うわさされる3月改造説に触れられると「これだがけ難問が山積しているから、しっかり走行しないと…」とかわしたが、最後に「安全運転でね」。首相の最優先課題はやはり政権の維持?

○…自民党の小渕副総裁はこの日、次期衆院選の公認候補を決める選挙対策本部であいさつ。「これまでは地元が党本部に一任してきたが、いずれも甲乙つけ難く、決断の厳しさを味わった」と選挙対策責任者として思うように進まない候補調整に苦しい心境を吐露。さらに「これからは県連も本人も簡単に本部に一任しないケースが想定される」と、先行きの難しさを指摘、「最終的には党選対本部が決める」と、地元群馬県の候補者調整をめぐって、激しい駆け引きが続く中曽根元首相を意識してか、きっぱり。《共同通信》

【関東地方】大雪注意報

関東地方は1日、発達した低気圧の影響で未明から雪となり、気象庁は東京都、埼玉、神奈川、山梨などの各県に大雪注意報を出し、注意を呼び掛けた。雪の影響で新幹線をはじめ鉄道や道路など交通網が乱れたほか、東京消防庁によると転倒などで14人が足を骨折するなどのけがをした。

気象庁によると、関東の南海上にある低気圧が東に進み雪雲が発生、2月28日夜からの雨が雪に変わった。各地の積雪は1日午前10時現在、東京・大手町で1センチ、横浜市で3センチ、河口湖で18センチで、午前中に峠を越えた。

東京都の京王相模原線は調布—橋本間が一時不通となり、通勤、通学客に影響が出た。東海道新幹線は東京―小田原間で徐行運転し、最高15分程度の遅れ。また積雪の影響でポイントの切り替えができなくなったため、JR中央線、武蔵野線で一時、運転を見合わせた。JR東日本によると、午前10時現在、中央線など管内7線区で計124本が運休し、273本が最高30分遅れ、14万8000人に影響が出た。

また、日本道路公団によると、東北自動車道や関越自動車道などが雪のため部分的に一時通行止めになったか、中央自動車道や東名高速道路の一部区間でチェーン規制などが行われたが、午前9時すぎにはほとんどが解除された。《共同通信》

【韓国政府】旧朝鮮総督府撤去を宣言

日本の植民地支配からの解放50周年を記念して、韓国政府は1日、ソウルの李朝時代の王宮、景福宮の敷地に建つ旧朝鮮総督府(現国立中央博物館)の解体撤去を宣言するための盛大な行事を行った。政府は行事を「旧朝鮮総督府の撤去を内外に知らせ、景福宮復元を求める国民に政府の断固とした意思を示す」と位置付けており、撤去の是非をめぐる論争に終止符を打つ狙いがある。

1日は日本植民地時代の1919年に朝鮮半島全土で一斉に起きた独立運動(3.1独立運動)記念日で、光復(解放)記念日の8月15日と並ぶ民族的祝日。撤去宣言で、国民の民族意識をさらに高める狙いもありそうだ。

実際の作業は8月15日に建物の中央ドームの上の尖塔部分を撤去し、博物館の展示品や収蔵物を移した後の来年から本格的に解体に取り掛かり、来年末までに撤去を終了。2009年までに、景福宮を約1800億ウオン(225億円)かけて復元する計画だ。

「光復50周年3.1文化祝祭」と名付けられた行事には、韓国各界の代表や市民ら約4500人が出席。旧総督府前の広場で李朝時代の古式にのっとった儀式を次々展開。行事の始まりを神々に告げる「告由祭」の後、中央博物館長が撤去に至る経過を報告し、王朝時代の衣装をまとった人々が民族伝統の踊りや歌を披露。

旧朝鮮総督府は「歴史的建造物として保存すべきだ」との反対論もあるが、昨年6月、金泳三大統領が撤去を決めた。《共同通信》



3月1日のできごと