平成3773日目
1999/05/08
この日のできごと(何の日)
【広島・佐々岡真司投手】ノーヒットノーラン達成
広島の佐々岡真司投手(31)が8日、本拠地の広島球場でノーヒットノーランを達成した。出した走者は1死球、2失策の3人だけ。1本の安打も許さない快投で今季4勝目を挙げた。相手は首位を走る“強竜打線”の中日だけに価値がある。
佐々岡は左右のコーナーに、切れのある変化球をきっちり投げ分けた。緩急も抜群。安定した投球は最後まで乱れず、全く危なげない103球だった。
広島の投手のノーヒットノーランは1972年、巨人を相手に達成した外木場義郎投手(現広島二軍投手コーチ)以来、27年ぶりで3人目、5度目となった。
中日0−4広島◇8日◇広島
広島の佐々岡がプロ野球67人目(78度目)となるノーヒットノーランを達成した。佐々岡は切れのある変化球をうまく使い、丁寧にコーナーを突いた。安定した投球は最後まで変わらず、許した走者は1死球と、失策による2人の計3人だけだった。打線は二回に西山の2点二塁打で先制、七回にも2点を加点した。
中日は打線の出来がすべて。今季初の零敗を喫し、広島戦5連敗。《共同通信》
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【東京六大学野球】
東京六大学野球リーグ第5週第1日は8日、神宮球場で明大−東大、早大−立大の各1回戦を行い、東大と早大が先勝した。
東大の明大戦での勝利は1975年秋以来、47季ぶりで、同一カードのリーグ連敗記録を92(3引き分けを挟む)で止めた。また、早大は開幕5連勝を飾り、早大にとって70年春以来の記録となった。
◇
東大は二回に1点を先制されたが、すぐに2点を奪って逆転。その後は、四年生エースの遠藤良平投手が明大打線を抑え込み、八回には2点を加え、一塁側の東大応援団は目前に迫った夢の実現に沸き返った。
九回、二死一塁から明大最後の打者はショートゴロ。遊撃手の送球を二塁手が両手でがっちりつかんで二塁ベースを踏んだ。23年間に及ぶ“黒星街道”に終止符を打った瞬間だった。
スタンドで応援していた「東大を優勝させよう会」の田中富也会長(63)は「100連敗にならなくてよかった。21世紀になる前によく止めてくれました」と少し興奮気味に話した。
一方、明大の荒井信久監督(45)は「(連勝が)止まっちゃったね。自分が四年の秋に負けた興奮のが最後だったけど、また明日から頑張りますよ」とむしろ肩の荷が降りたか、さばさばとした表情だった。
歴代のチームが挑んでは、破れなかった1勝の壁。丹羽大二主将は「いつも明大に勝つことが目標だった。自分の代で連敗を止められたことがうれしい」と少し誇らしげに胸を張った。《共同通信》
【J1】第1ステージ第12節
Jリーク一部(J1)第1ステージ第12節(8日・ジュビロ磐田スタジアムほか=8試合)2位ジュビロ磐田が6連勝で勝ち点としたが、ヴェルディ川崎は1分けを挟む8連勝で勝ち点を、27に伸ばし首位を守った。磐田は乱戦の末に浦和レッズを4−3で破った。前半の2−0から後半にオウンゴールなどで3−3と追いつかれたが、後半30分に奥が勝ち越しゴールして振り切った。
磐田より2試合多く消化しているV川崎は、後半24分に山田卓のシュートで得点し、ベルマーレ平塚を1−0で下した。3位の清水エスパルスはガンバ大阪に勝ち、勝ち点を24とし、前節まで4位のセレッソ大阪は名古屋グランパスに敗れて連勝は4でストップ。柏レイソルがヴィッセル神戸を下し、5連勝で4位に上がった。《共同通信》
【小渕恵三首相】国会会期延長を示唆
小渕恵三首相は8日午後、首相官邸で行った内閣記者会のインタビューで、6月17日までの今国会の会期延長問題について「大きな課題が山積していれば、与野党の話し合いで決まることではあるが、必要であればお願いしなければならない」と述べ、重要法案成立のため場合によっては会期延長も必要との認識を示した。
首相は、首相直属の「産業競争力会議」での論議に関連し「今、必要なのはスピードだ。やるべきことをきちんとやることが、国民への最大の責務だ」と指摘、今国会に提出予定の国内製造業の競争力回復と雇用対策に関する法案や、中央省庁改革法案など重要法案を早急に処理する必要性を強調した。
今秋の自民党総裁選については「その日、その日を精いっぱい燃焼させて、その暁に支持があればということに尽きる」と述べ、再選への意欲をにじませた。《共同通信》
【コソボ紛争】NATO、中国大使館を誤爆
北大西洋条約機構(NATO)軍機の投下した爆弾が8日未明(日本時間同朝)、ベオグラードの中国大使館を直撃した。館内には大使館員や家族らが多数泊まり込んでおり、中国政府によると、国営新華社通信の女性記者1人を含む2人が死亡、二十数人が負傷し、2人が行方不明になったと伝えた。
近くにユーゴ政府の関係施設があり、誤爆とみられるが、空爆に強く反対してきた中国は国連憲章違反として猛反発し、国連緊急安全保障理事会の招集を要請、8日午前0時(同午後1時)すぎから緊急協議が行われた。
中国大使館被弾は、NATOと中国の外交問題に発展。米国はコソボ紛争について国連安全保障理事会で枠組みを固める解決策を目指しているが、安保理常任理事国の中国の対応次第では、戦略見直しを迫られる事態も予想される。
NATOは8日、南東部ニシュの病院への誤爆を認めており、市民らを巻き添えにする空爆への批判がさらに高まりそうだ。NATOスポークスマンは大使館誤爆について「事実を確認中」と語った。
中国大使館はベオグラード中心部から北西に数キロ離れた新市街地の一角にあり、周辺には政府庁舎や各国の大使館が立ち並んでいる。中国大使館の近くにあったホテル・ユーゴスラビアも被害を受けたが、死傷者など詳細は不明。現場には大使館員らの救出作業や消火のため、救急車やヘリコプターが集まり、一時騒然となった。CNNテレビは、大使館の建物から救急隊員が被害者を救助する様子を放映した。《共同通信》
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北大西洋条約機構(NATO)軍機によるベオグラードの中国大使館誤爆で、国連安全保障理事会は8日未明(日本時間同日午後)、中国の要請で緊急協議を開き、「被害に対し衝撃と懸念を表明」する声明を発表した。中国は、誤爆は「戦争犯罪」で、米国をはじめとするNATOに全責任があると糾弾、NATOにユーゴ攻撃の即時、無条件停止を要求した。
NATOのシェイ報道官は同日、中国大使館誤爆を正式に認めたが、民間人への危害を最小限に抑える努力を払いつつ空爆作戦を継続すると強調した。
しかし、相次ぐ民間施設への誤爆が在外公館にまで広がったことで、国際社会の批判が高まるのは必至。NATOは空爆作戦の見直しを迫られることになろう。
安保理声明は、NATOの調査結果を待つ方針を表明するにとどまったため、中国の秦華孫国連大使は満足せず、議長声明として正式に採択するよう要求、協議を継続することになった。
安保理で拒否権を持つ中国がNATOとの対決姿勢を強めれば、主要8カ国(G8)緊急外相会議で合意した決議採択などにも影響するのは確実で、コソボ紛争解決の見通しはさらに不透明になった。《共同通信》