平成3765日目

1999/04/30

この日のできごと(何の日)

【東京証券取引所】最後の立ち会い取引

東京証券取引所の株式売買立会場が30日廃止され、閉場式が行われた。121年の歴史を持つ立会場の幕引きを、市場関係者約3800人が見届けた。取引終了後に開かれた閉場式は、昭和初期に売買開始を告げた鐘が鳴らされ式典が始まった。山口光秀東証理事長のあいさつの後、かつての「集団競争売買(ゲキタク売買)」が再現された。

日本郵船、平和不動産など代表的銘柄を対象に、売り買いの全注文を単一の値段で成立させる取引で、成立時に拍子木を打ったことからこの名が付いた。往年の場立ちが次々と手サインを繰り出し、威勢のよいかけ声が満場に響いた。最後に参加者による手締めで、紙吹雪が場内に舞い、閉場式を締めくくった。

昭和20年代から場立ちだったという地場証券OB(65)は「昔は注文の奪い合いで背広が破れたり、ボタンや眼鏡が飛んだり大変だったが、今はコンピューターでそれ以上の商いが簡単にできるようになった」と感慨深げ。立会場跡地は来年3月、株価の動きを大型画面で表示したり、上場会社のセレモニーを開く東京株式市場の「情報発信センター」になる予定。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【サッカー】アジアクラブ選手権

アジア・サッカー連盟(AFC)に加盟する各国のチャンピオンクラブが出場するサッカーのアジアクラブ選手権は30日、テヘランで決勝などを行い、ジュビロ磐田が決勝でエステグラル(イラン)を2−1で破り、初優勝を飾った。日本チームの優勝は1986、87年の古河電工、読売クラブ以来。

97年のJリーグ王者の磐田は、前半30分すぎに名波のFKから鈴木のヘディングで先制。前半終了直前にも再び名波のFKから中山のヘディングで2点目。後半の半ばに1点を許したものの逃げ切った。《共同通信》

【沖縄県・稲嶺恵一知事】野中官房長官と会談

2000年の主要国首脳会議(サミット)の開催地に決まった沖縄県の稲嶺恵一知事は30日午後、首相官邸に野中広務官房長官を訪ね、同サミットの成功に向け、政府と沖縄県が協力していくことを確認した。

稲嶺知事は「よもや首脳会談が沖縄だとは思わなかった。各界、市町村も喜んでおり、ぜひ沖縄の新たなスタートができるよう頑張っていきたい」と謝意を表明。「国の協力をいただきながら、沖縄に決定した政府や国民の期待にこたえられるよう努力したい」と強調した。

野中長官は「沖縄開催に米国の国民、マスコミも好意的だ。小渕恵三首相も沖縄への気持ちを持っていた」と強調した。《共同通信》

【小渕恵三首相】雇用対策に一層努力

小渕恵三首相は30日夜、シカゴ市内のホテルで開かれた日米協会連合20周年記念夕食会で演説した。

首相は3月の完全失業率が米国を上回り4.8%と過去最悪の記録を更新したことに触れ「日本の経済に活力と競争力を再び取り戻す上で、避けて通れない構造改革の努力の結果として直視しなくてはいけない」と述べ、人員削減など企業のリストラによる産業構造の改革への現在の動きを容認しつつ雇用対策に一層努力していく姿勢を示した。《共同通信》

【高村正彦外相】マケドニア首相らと会談

高村正彦外相は30日午後(日本時間同日夜)、マケドニアのゲオルギエフスキ首相、ディミトロフ外相、グリゴロフ大統領とスコピエ市内で相次いで会談し、ユーゴスラビア・コソボ自治州の難民対策として総額約2億ドルの支援を実施すると伝えた上で、日本政府も紛争の政治解決に関与する方針を明らかにした。

また、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の緒方貞子高等弁務官から、同国の難民強制移送に対する国際社会の懸念を伝えるよう要請されことを踏まえ、難民の受け入れ継続を求めた。

高村外相は会談後、内外記者会見を開き、ユーゴ紛争解決のため、「日本はG8(主要国)の一員として貢献していく」と述べ、今後、積極的に行動する方針を明確に打ち出した。《共同通信》

【カンボジア】ASEANに正式加盟

カンボジアのホー・ナム・ホン外相は30日、ハノイで東南アジア諸国連合(ASEAN)への加盟議定書などに調印、同国はASEANに正式加盟した。

東西冷戦下の1967年、反共産主義を旗印にアジア初の地域機構としてスタートしたASEANは、創立から32年にしてすべての東南アジア諸国を包括する「10カ国体制」を実現、域内人口約5億人の巨大な地域共同体となった。

「世界の成長センター」と呼ばれたASEANはアジア経済危機で地盤沈下が目立つ。今後は、10カ国体制を機に再生をどう図るかが問われることになる。

式典では、主催国ベトナムのグエン・マイン・カム副首相兼外相が「21世紀を前に、長年の悲願だったASEAN構想実現という歴史的に重要な出来事を迎え光栄だ」とあいさつ。ホー・ナム・ホン外相が「加盟国としてASEANのあらゆる義務、責任を果たす恒久的な中立、世界各国との友好、協力というわが国の政策を固く守る」とスピーチした。これに続き各国外相が加盟承認宣言に署名、ホー・ナム・ホン外相が加盟議定書に調印した。《共同通信》

【根本陸夫さん】死去

プロ野球の広島、西武、ダイエーなどで監督を努め、球団フロントとしても敏腕ぶりを知られるダイエー球団社長の根本陸夫氏が30日午前0時7分、福岡市の国立病院九州医療センターで心筋梗塞のため死去した。72歳。茨城県出身。《共同通信》



4月30日 その日のできごと(何の日)