平成3755日目
1999/04/20
この日のできごと(何の日)
【コロンバイン高校銃乱射事件】
米コロラド州デンバー郊外リトルトンのコロンバイン高校で20日午前11時半ごろ、在校生の少年2人が、約4時間にわたり黒人や女子生徒らに銃を乱射した後、自殺した。米コロラド州の地元警察当局は21日、コロンバイン高校で起きた銃乱射事件の犠牲者は、男性9人、女性4人の計13人だったと発表した。負傷者は約20人。
地元警察などによると、迷彩服の上に黒いトレンチコートを着た容疑者の少年2人は、カフェテリアや図書館で銃を乱射、手りゅう弾も爆発させた。現場は血の海になり、女子生徒の叫び声が響いてパニック状態になった。《共同通信》
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米コロラド州の高校での銃乱射事件で、21日付の地元紙デンバー・ポストは、容疑者2人が図書館の机の下に隠れた女子生徒を「いない、いない、バー」とふざけるように脅し、首に銃弾を撃ち込むなど約4時間にわたる「血の惨劇」が続いたと、事件の生々しい様子を伝えた。また容疑者の一人は「ハイル・ヒトラー」と叫んでいたと生存者は証言したという。
容疑者は恐怖に震えて祈る女子生徒を撃った後、黒人の生徒を「ニガー」と蔑称で呼んで顔に銃弾を撃ち込んだ。また笑いながら廊下を歩いてさらに発砲。助かった女子生徒の一人の顔に銃を突きつけ「皆が昨年、おれをからかったからだ」と動機の一端を明かした。
ある女子生徒は図書館の机の下で「これは復しゅうだ」と容疑者が叫ぶのを聞いた。運動選手も狙われており、「運動帽をかぶっている生徒を見つければ彼らは撃った」と女子生徒は語ったという。
午後3時45分ごろまで校内で銃声が聞こえており、200人を超える警官が学校を包囲。教室の窓から「出血で死にそうだ」と書いて助けを求める者もいた。生徒らによると、容疑者の一人は極めて頭がよく、難解なシェークスピアを読んでいたという。《共同通信》
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【オリックス・イチロー外野手】通算1000安打達成
オリックス・ブルーウェーブのイチロー外野手(25)が20日、プロ野球史上最速で通算1000安打を達成した。194人目の通算1000安打にあと1本と迫っていたイチローはこの日、東京ドームで行われた日本ハム1回戦の九回、第4打席で金村投手から本塁打を放った。
初出場から757試合目での達成で、これまで最も速かったブーマー(元オリックス)の781試合を大きく上回る快挙。初安打は1992年7月12日のダイエー18回戦(平和台)。《共同通信》
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イチローのひと振りが、凡戦の空気を一変させた。10点差の九回無死一塁。カウント1ボール2ストライクからの外角変化球をすくう。「すごく集中しにくい場面で集中できた。その意味では評価したい」と自賛した打球が右中間席へ一直線に飛び込んだ。
金村の3試合連続完封を阻む一打だった。あらためてスーパースターの存在感を示した一本は1000安打の節目。ブーマ−(元オリックス)の781試合を大きく更新。プロ野球史上最速757試合目での到達には「自分のかたちで打てていないヒットも含まれている。そんな印象です」。理想を追い求め続ける男らしいコメントだった。
衝撃的なシーズン210安打を記録して5年がたつ。昨年は史上初の5年連続首位打者にも輝いた。積み重ねるほど大きくなるはずの称賛が「イチローだから打って当然」と言われることへの寂しさ。対戦投手の徹底マークをはねのけながらも、下がる一方の注目度。絞り出すような声で「打てば打つほど、分かってくれば分かってくるほど難しくなる。そんな感じです」と言った。スーパースターは、新たな苦悩と戦っている。《共同通信》
【朝日新聞・菅沼栄一郎氏】女性問題でニュースステーション降板
テレビ朝日系「ニュースステーション」のコメンテーターで、朝日新聞編集委員の菅沼栄一郎氏(43)の女性問題が週刊文春の最新号で報じられていることが分かり、菅沼氏は20日午後、「世間を騒がせた責任をとりたい」としてテレビ朝日に対し番組降板を申し入れた。
テレビ朝日はこれを了承し、20日から菅沼氏不在で番組を放送、今後の態勢についてはあらためて協議することを決めた。同社広報部は「菅沼氏は歯切れのいいコメントで評判もよかっただけに、降板は大変残念に思う」と述べた。
21日発売の週刊文春最新号は、巻頭に菅沼氏に関する記事を6ページにわたり掲載。30代の元国会議員秘書の女性が菅沼氏との約8年間に及ぶ交際を具体的に語っている。
記事の内容について、菅沼氏はテレビ朝日を通じ「女性との交際は認める。記事は事実に反する部分が多く、悪意と中傷に満ちているが、プライバシーに関する問題のため具体的な反論は差し控えたい」との見解を発表した。
菅沼氏は朝日新聞で政治部を中心に活動してきた記者。「AERA」の副編集長などを務め、平成9年11月から「ニュースステーション」のコメンテーターを務めていた。《共同通信》
【橋本龍太郎前首相】ロシアへ出発
首相外交最高顧問の橋本龍太郎前首相は20日午後、成田発のアエロフロート機でモスクワに向け出発した。21日にエリツィン大統領と会談する。同氏の訪ロは首相退陣後2回目で昨年9月以来。
小渕恵三首相は20日午前、橋本氏の訪ロについて「橋本氏とエリツィン大統領の会談から(日ロ平和条約交渉の)すべてが始まっているわけだから、その灯を消さないように。私は政治的には引き継いでいるが、橋本氏が引き続きエリツィン大統領との信頼関係を維持するためのいいチャンスだと思います」と述べ、条約締結に向け両氏の会談成果に期待を示した。《共同通信》
【松坂屋】新社長に岡田邦彦氏
松坂屋は20日、経営を刷新するため、吉岡基次社長(62)が退任し、岡田邦彦常務(63)が社長に昇格する人事を内定したと発表した。5月27日の株主総会後の取締役会で正式決定する。
総会屋への利益供与事件後に就任し、企業倫理の立て直しに専念してきた吉岡社長が「倫理改革に道筋がつけられた」と判断したことが交代の大きな理由。ただ、吉岡社長は就任後約1年半しかたっておらず、消費低迷による業績不振を打開できなかった責任を取ったとの見方もできそうだ。
岡田新社長は記者会見で「(経営と倫理の)改革を完遂するのは簡単ではない。方法はこれから考える」と、同社が今年2月に打ち出したリストラ策に触れながら今後の抱負を語った。今回のトップ交代と合わせ、相談役に退いていた伊藤旺、斎藤喜幸両氏も退任する。《共同通信》
【この日の民主党】
衆議院の日米防衛協力指針特別委員会は20日、一般質疑を行い、民主党から前原誠司、藤田幸久、島聡の3衆議院議員が質問に立った。
●前原誠司議員「情報提供は防衛協力か」
一番手の前原議員は、周辺事態の際「自衛隊が偵察活動で知り得た情報を米軍に提供する行為は集団的自衛権の行使になるか」と政府にただしたが、野呂田防衛庁長官は「米軍の軍事行動に直接役立てるために偵察活動を実施することは考えていないので、憲法上の問題は生じない。自衛隊が任務を遂行するために得られた情報を米軍に提供することは問題がない」との答弁を繰り返した。
また自衛隊による「機雷掃海」についても、同長官は「米軍艦艇の安全のために行うものではない。結果として安全な航海に資するもの」と詭弁ととも取れる説明に終始。
前原議員は「憲法解釈というハードルがある中で政府はグレーゾーンをむりやり白と黒に分け、文言で逃げている。こういうことを続けていては憲法の信頼性を損なう」と強く反発した。
●藤田幸久議員/練習機調達疑惑を追及
続いて質問に立った藤田議員は、1月から追及を続けている防衛庁の次期練習機T-7の調達疑惑を取り上げた。藤田議員は2月2日の衆院予算委での防衛庁長官答弁での「T-5練習機からT―7への価格引き下げ理由」を元に費用削減効果を試算した結果を示し、「富士重工業が昨年6月に受注した際の金額は説明不可能」と迫ったが、政府側は従来の説明を繰り返すだけで質疑はすれ違いに終わった。
●島聡議員/事前協議対象の整理を
3番手の島聡議員は、米軍の行動に関する「事前協議」を取り上げ、「配置における重要な変更が必要な米軍の規模は、現実に在日米軍にあてはまるかどうか」を陸海空それぞれに分けて検証した。政府側は「我が国に駐留する陸軍は兵力2000名以下で(事前協議の対象である)1個師団には相当しない」などと答弁。高村外相は「今それだけしかいなくとも、一挙に在米の陸軍を日本に持ってくることは理論的にあり得る」と説明したが、島議員は納得せず「1個師団などという表現はあいまい。もっときちんと狭めていって、米軍の軍事作戦行動が日本政府に相談ができるように、自制を促せるようにすべきでは」と提言した。《民主党ニュース》