平成4253日目
2000/08/30
この日のできごと(何の日)
【三宅島】全域に避難指示
噴火が続く伊豆諸島・三宅島で30日、1時間に20−30ミリの雷を伴った強い雨が降る恐れが強まった。降り積もった火山灰による泥流発生の危険性があるため、三宅村は同日午前、島の全域に避難指示、勧告を出した。既に雨が振り始めており、住民は最寄りの小中学校などに避難するという。三宅島の雄山は同日午前も噴煙が続いた。
一方、集団で島外避難した小中高生約140人は30日午前10時すぎ、教職員94人らと一緒に大型バス8台で東京港・竹芝桟橋の定期船を出て、受け入れ先の全寮制の都立秋川高校(あきる野市)に向かった。
秋川高校は来年春の廃校が決まっており、3棟の寮のうち現在使用されていない2棟と、空き教室などを活用する。一足先に自主避難している約300人の児童生徒も希望者は順次合流。児童生徒は保護者の付き添いが認められておらず、小中高生と教職員だけの共同生活が始まる。
三宅島では住民のほぼ半数が島外に避難しており、残る住民は約2000人。東京都は新たな避難住民を受け入れるため、都営住宅などを用意。村は希望者を募っており、30日は60人以上が定期船で避難し、都内のスポーツ施設に一時滞在する。《共同通信》
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大雨による泥流発生の恐れが強まり全域に避難指示、勧告が出た三宅島では30日午後、住民が小中学校や福祉施設などに移り、避難所生活を始めた。また、島外へ避難を希望する住民約300人が定期船「かめりあ丸」で島を離れ、午後9時前に東京港の竹芝桟橋に到着した。
三宅村によると、同日までに約3850人の住民の半数以上が島外に避難し、残っているのは約1600人。このうち775人が同日夜までに、島内の避難所7カ所に入った。《共同通信》
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【日産・ブルーバードシルフィ】発売
【スズキ】GMに小型車供給
スズキは30日、米ゼネラル・モーターズ(GM)に対し日本国内で国内ワゴン車「ワゴンRプラス」をOEM(相手先ブランドによる生産)供給する、と発表した。GMは9月9日から系列のサターン販売店で「シボレーMW Sエディション」として限定100台を販売する。
GM関連では同社の子会社オペルがワゴンRプラス(現地名アギーラ)をポーランドで生産したり、カナダでスズキと小型多目的レジャー車(RV)を共同生産するなどしているが、日本でOEM供給を受けるのは初めて。《共同通信》
【Jリーグ】ヤマザキナビスコ・カップ準々決勝
Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ準々決勝第1日(30日・等々力陸上競技場ほか=4試合)第1戦を行い、鹿島アントラーズと名古屋グランパスが先勝した。五輪メンバー5人を欠く鹿島だが、後半に鈴木、小笠原のゴールで2−1と横浜F・マリノスに逆転勝ち。名古屋は清水エスパルスと点の取り合いになり、6−4で競り勝った。ジュビロ磐田は京都サンガと1−1で、ヴェルディ川崎は0−0で川崎フロンターレと引き分けた。
【雪印集団食中毒事件】管理責任を本格追及
雪印乳業大阪工場の乳製品による集団食中毒事件で、大阪府警捜査一課などの捜査本部は30日、業務上過失致傷の疑いで、同社東京本社(東京都新宿区)と西日本支社(大阪市北区)を家宅捜索した。
約1万5000人の発症者を出した過去最大規模の食中毒を引き起こした業界トップ企業幹部の管理責任追及が本格化。捜査本部は石川哲郎前社長を含め同社幹部の聴取も検討、事件の全容解明を進める。
雪印の不衛生な製造工程や原料汚染などずさんな実態を次々と明らかにしてきた捜査の手は、ついに同社の中枢まで及んだ。
家宅捜索を受け同社は「迷惑をかけたことをおわびする。捜査に対し全面的に協力する」とのコメントを発表した。《共同通信》
【東京地検】森田健作議員の秘書を逮捕
今年6月の総選挙に絡み東京地検特捜部は30日、投票取りまとめなどを依頼し運動員に現金を渡そうとしたとして公選法違反(買収申し込み)の疑いで、東京4区から出馬して当選した森田健作衆院議員(50)の元公設秘書で現在私設秘書のA容疑者(48)を逮捕、自宅や事務所などを家宅捜索した。
平成6年の改正公選法では、候補者本人が連座する違反の対象に秘書が含まれており、この拡大連座制の適用によって今回の逮捕が森田議員の失職につながる可能性もある。《共同通信》
【石坂浩二さん】4代目水戸黄門就任会見
放送回数900回という長寿記録を誇るテレビの人気時代劇「水戸黄門」の主役交代が決まり、四代目の黄門役に起用される石坂浩二さん(59)と現在放送中の黄門役佐野浅夫さん(75)が30日、東京都内で会見した。石坂さんは来年春に始まる新シリーズから登場する。
石坂さんは「毎回、番組最後の高笑いをどうするかも工夫します」と笑顔で語った。また佐野さんは「無事に20世紀中を務められてほっとした」と話し、トレードマークの印ろうを石坂さんに手渡した。《共同通信》
【森喜朗首相】独自のIT戦略不可欠
政府の「情報通信技術(IT)戦略本部」「IT戦略会議」の第2回合同会議が30日午前、首相官邸で開かれ、森喜朗首相は「日本独自のIT国家戦略の構築が不可欠だ」と強調、ITを中心とした国家戦略を策定する起草委員会を設置し、年内に最終報告をまとめるよう求めた。
戦略会議の出井伸之議長(ソニー会長兼CEO)は5年以内に米国を超える超高速インターネット大国を目指す基本方針を表明。具体策として①超高速インターネット網への集中投資②電子商取引の実現を阻む諸規制の撤廃と新しいルールの整備③電子政府の実現④学校教育の徹底したIT化を通じた人材育成−を提唱した。
首相は「次期国会では、IT革命推進の基本的な理念、計画や、官民の役割分担を明らかにするIT基本法案と、(商取引の際)民間同士の書面の交付を義務付けた法律を一括して改正する法案を提出したい」と表明した。《共同通信》
【この日の民主党】
民主党災害支援ボランティアが三宅島入り~降灰除去作業に従事
民主党が呼びかけた災害支援ボランティアチーム第一陣の15人が30日朝から噴火・地震が続く三宅島に入り、降灰の除去作業を行っている。
メンバーは松原仁衆院議員と小川敏夫参院議員を日ごろから支援している学生たちが中心。29日夜に東京・竹芝からの定期船で出航し、30日早朝に三宅島に到着した。
一行はさっそく島で唯一の診療所や周囲の高齢者宅に降り積もった灰を取り除く作業にとりかかったが、次第に雨が激しくなり、午前11時45分に全島に避難勧告が出されたため、その後は避難所で待機を続けている(30日午後3時現在)。
18日の大噴火以降、三宅島は大量の火山灰で埋め尽くされ、多いところでは2,30センチものたい積が見られる。雨が降ると火山灰がコンクリート上に固まるため、早めの除去が必要だが、高齢者世帯では作業がなかなか進んでいないのが現状。一行は9月1日午前中まで三宅島に滞在し、同日夜に東京に戻る予定。30日夜には、松原議員、小川議員、中津川博郷衆院議員が船で三宅島に向かった。《民主党ニュース》