平成3754日目

1999/04/19

この日のできごと(何の日)

【ユーゴスラビア】男性10万人が不明に

米政府は19日、ユーゴスラビア連邦コソボ自治州でアルバニア系の男性10万人以上の所在が確認されておらず、虐殺された恐れもあると発表、ミロシェビッチ・ユーゴ政権を強く非難した。

米政府は既に遺体の大量埋葬地点を撮影したとされる衛星写真などを駆使して虐殺の可能性を指摘しており、新たな「10万人不明」情報でユーゴ政権の非人道性を一層強調している。

一方、北大西洋条約機構(NATO)首脳は23日に、これまで予定していなかったコソボ情勢に関する特別首脳会合を開き、地上軍派遣など今後の対応を検討することになった。

クリントン大統領は19日、対ユーゴ攻撃に伴う緊急の財政措置として、ことし9月末までの1999会計年度の補正予算に空爆費用など約60億ドル(約7080億円)を計上するよう議会に要請した。

米政府はユーゴの戦闘継続能力を弱めるため、石油輸入を阻止する海上封鎖の実施を本格的に検討している。

ルービン米国務省報道官は、マケドニアやアルバニアに流出した難民は女性や子供が多く、本来なら一緒にいるはずの男性で、所在が分からない総数は十万人を超えると指摘した。国務省報告書によると、コソボ内で家族から引き離されて行方不明になっている男性の総数は50万人との推計もある。

報道官は「10万人の男性がどうなったのかを想像するだけで背筋が寒くなる。ユーゴ政権の政策の目的は民間人の命を奪うことだ」と語った。発表の背景にはNATOによる民間人誤爆への批判を和らげる狙いもありそうだ。

ホワイトハウスのロックハート報道官は19日の会見で、ユーゴ外相が「民族浄化の非難はNATOの宣伝」と主張したことについて「残虐行為に関する山のような証拠がある」と反論した。《共同通信》

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【竹内結子さん】朝のテレビ小説新ヒロインに

NHK大阪放送局は、10月に始まる次回の朝の連続テレビ小説「あすか」のヒロイン役に、女優の竹内結子さん(19)を決めたと、19日発表した。

1600人の応募者から選ばれた竹内さんは浦和市生まれ。出演作品に映画「イノセントワールド」、民放ドラマ「凍りつく夏」「ロマンス」などがある。NHKドラマは初出演。記者会見した竹内さんは「決定を聞いたのはきのうの昼。この場にいる自分が信じられず、ドキドキしている。一生懸命頑張ります」と抱負を語った。《共同通信》

【小渕恵三首相】カタール・ハマド首長と会談

小渕恵三首相は19日夕、カタールのハマド首長と首相官邸で会談し、両国の関係を強化することで一致し、休眠状態の「日本・カタール合同委員会」を活性化し、経済関係をはじめ幅広い協力を展開していくことになった。


https://www.kantei.go.jp/

具体的には、貿易、投資強化に向けた協力の継続、カタールからの石油や液化天然ガス(LNG)輸入をめぐる協力関係を拡大していくことを確認した。《共同通信》

【エリザベス女王】初の韓国訪問

英国のエリザベス女王夫妻が19日午後、4日間の日程で国賓として韓国を訪れた。英国元首の訪韓は初めて。

女王夫妻は同日、金大中大統領、李姫鎬夫妻と会談し、両国の友好増進や文化、芸術交流について意見を交換した。

女王は滞在中、ソウル市内の女子大を20日に訪問するほか、73歳の誕生日を迎える21日には儒学の里として知られる慶尚北道・安東の歴史保存地区、河回村を訪れ、伝統芸能を鑑賞する。一方、夫君のエディンバラ公は同日、南北を分断する板門店の休戦ラインを視察する。《共同通信》

【第103回ボストン・マラソン】

伝統の第103回ボストン・マラソンは19日、ボストン郊外のホプキントンからボストン市立図書館までの42.195キロの片道コースに約1万3000人が参加して行われ、女子で五輪2大会連続メダリストの有森裕子(リクルートAC)が自己ベストの2時間26分39秒で3位に入り、アトランタ五輪以来2年9カ月ぶりの復帰レースを飾った。

アトランタ五輪金メダルのファツマ・ロバ(エチオピア)が2時間23分25秒で優勝。1994−96年のウタ・ピピヒ(ドイツ)に続き、女子が公式レースとなってから2人目の3連覇を果たした。《共同通信》

【桂枝雀さん】死去

意表を突く言葉遣いや破格の身ぶりなど、独特の芸風で一世を風靡した落語家の桂枝雀さんが19日午前3時1分、心不全のため大阪府吹田市の大阪府千里救命救急センターで死去した。59歳。神戸市出身。葬儀・告別式は故人の意志で行わない。

3月13日夜、自宅で首をつって自殺を図っているのを親族が発見、同病院に運ばれたが意識不明の状態が続いていた。

昭和36年神戸大文学部を中退して桂米朝さんに弟子入りし、翌年小米の名でデビュー。小米時代に強度のうつ状態に陥ったが、48年に2代目桂枝雀を襲名してからは、派手なアクションで「爆笑王」の本領を発揮、上方落語界のスターに躍り出た。一方、「落語とは緊張の緩和」「サゲの四分類」など、落語会きっての理論派だった。弟子に桂南光さんらがいる。

数年前から体調を崩し、一年ほど前から活動を停止していた。《共同通信》



4月19日 その日のできごと(何の日)