平成4249日目
2000/08/26
この日のできごと(何の日)
【三宅島】脱出1000人超す
噴火が続く伊豆諸島・三宅島では26日、島民202人が新たに定期船で島外に脱出、19日以降の避難者は全島民約3850人の約3割に当たる計1152人となった。また島内の学校の校長会が開かれ、全員の島外避難が決まった小中学生の避難先を、来年廃校になる東京都あきる野市の都立秋川高校にすることを決めた。
三宅村は18日の噴火の翌日以降、乗船者名簿を基に島外避難者数を推計。避難者のうち小中学生は計233人で、6校計327人の7割以上に上った。
校長会では、すでに避難した児童、生徒を含め全家庭を対象に各校が実施した避難意向調査の結果を報告。ほとんどの家庭が島外避難希望だった。また半数以上が秋川高校での受け入れを望んでいた。
島で唯一の都立三宅高校の生徒115人も秋川高校へ移ることになった。また同村は児童、生徒の避難後、70歳以上の高齢者も全員島外避難させることを検討している。
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気象庁と東大地震研究所など観測班は26日、ヘリコプターで三宅島を上空から調べた。雄山山頂に大きく開いた火口内では土砂や石の噴出が続いていたほか、火口底には小規模な火山泥流の跡や水たまりが確認された。
山頂火口の外の南西斜面では、長さ500メートル以上に発達した数本の亀裂を確認。雄山山頂直下の地震回数は26日は午後3時までは7回と少ないが、火山性微動などは続いている。《共同通信》
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【JR富山駅】高3、架線に触れ重体
26日午前0時すぎ、富山市明輪町のJR北陸線富山駅構内で、プラットホームから約300メートル西側の引き込み線に停車中の普通電車の屋根の上に、男性が倒れているのを走行中の別の電車の運転士が見つけ、119番した。
富山署の調べで、倒れていたのは、同市内の高校三年生(17)で、約2万ボルトの交流電流が流れる架線に接触して感電していた。病院に運ばれたが、全身やけどで意識不明の重体。
高校生は小学六年生の弟(11)と一緒だった。高校生が「電車を見に行こう」と弟を誘い、二人で駅北側の高さ約1メートルのさくを乗り越え、構内に入り込んだという。
弟は「兄が架線を支える鉄柱をよじ登って行き、バシッという大きな音がし、て、電車の屋根の上に落ちてきた」と話しており、同署は少年が高さ約5メートルの架線に誤って接触したと見て、調べている。普通電車は午前6時半に富山駅を発車する予定で、引き込み線に止めてあった。運転士らは乗っていなかった。《北國新聞》
【Jリーグ】オールスター
サッカーのJリーグたらみオールスターは26日、宮城県利府町の宮城スタジアムで約3万2000人の観衆を集めて行われ、西軍が5−2(前半1−1)で勝った。西軍は1997年から4連勝。
開始5分、東軍が西沢(川崎F)のヘディングで先制。しかし、西軍は同25分に森島(C大阪)が同点ゴール。後半に入り9、19分に西沢(C大阪)が連続得点、23分にはストイコビッチ(名古屋)がFKを直接決めるなど圧倒した。最優秀選手にはストイコビッチが2年ぶり3度目で選ばれ、敢闘賞は中田(鹿島)が受賞した。《共同通信》
【森喜朗首相】骨髄バンク支援劇に涙
森喜朗首相は26日午後、東京・東品川の天王洲アイル「アートスフィア」で、白血病になった中学生の少女と同級生らとのきずなを描いた「友情」を智恵子夫人と共に涙を浮かべながら鑑賞した。
白血病治療のための骨髄バンクへの登録を呼びかけようと、米国の実話をもとに構成。白血病の14歳の少女が転校先の友情や恋をはぐくみながらも、骨髄移植のドナーが見つからず亡くなる物語。
食い入るように見つめ、大きな拍手を送った首相は、劇が終わると舞台へ。「感動しました。文部省や厚生省に骨髄バンクを支援させたい。最後は涙が出てしょうがなった。横で妻がハンカチで涙をふいているので、悟られないようにと大変だった」と笑わせ、悲しい結末の余韻を引きずっていた会場を和ませた。
【CHAGE and ASKA】日本語公演解禁受け初の韓国公演
人気ポップス歌手、CHAGE and ASKAが26日夜、ソウル市のオリンピック体育館で親善コンサートを開き、約1万人の観客を前にヒット曲を日本語で熱唱した。
韓国政府が6月末、日本語歌謡曲の公演を全面解禁した第一弾で、金大中政権による日本の大衆文化開放が始まってから最大のイベント。主催者側は27日までの2日間で約2万人の動員を見込んでいる。《共同通信》
【豪・全国紙オーストラリアン】高橋尚子選手は「シドニーで解答を出す選手」
オーストラリアの全国紙オーストラリアンは26日、シドニー五輪の別刷り特集を組み、世界のスター候補として陸上女子マラソンの高橋尚子を写真入りで掲載した。
スター候補として掲載されたのは、競泳男子のアレクサンドル・ポポフ(ロシア)、同女子のインへ・デブルーイン(オランダ)ら15選手。高橋は「記録にもかかわらず能力を疑問視する声もあるが、シドニーで解答を出す選手」と紹介され、小出義雄監督の「彼女はマラソンで世界を驚かせる」とのコメントも紹介された。《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫代表】武村正義氏に入党を要請
民主党の鳩山由紀夫代表は26日の大津市内での記者会見で、前さきがけ代表で先の衆院選で落選した武村正義元蔵相に対し、民主党への入党を要請していることを明らかにした。
鳩山氏は1996年、さきがけを離党し旧民主党を旗揚げした際、「排除の論理」で武村氏の参加を拒否した。しかし先の衆院選で滋賀2区から無所属で立候補した武村氏を民主党が推薦したことから「関係修復」(民主党筋)していた。《共同通信》
【この日の民主党】
「介護現場の声生かしたい」大津市で介護保険公聴会開く
介護保険がはじまって5ヶ月。現場からの意見を聞こうと民主党の「介護保険をより良くするプロジェクトチーム」が26日、滋賀県大津市のびわ湖ホールで公開公聴会を開いた。
これに先立ち、同日午前には、鳩山由紀夫代表と石毛えい子同PT座長、朝日俊弘参院議員、山井和則衆院議員、法雲俊邑滋賀県連副代表が大津市内の介護施設を視察した。
最初に訪れた特別養護老人ホーム「福寿荘」は、71年に開所された県内で2番目に古い施設で、老人保健施設、療養型病床群、一般病院が併設されている。加藤守彦理事長の案内で施設の中を見て歩いた鳩山代表らは、車椅子に乗った女性にかがみこんで話しかけたり、手を取り合っていっしょに歌ったり、体操をしたりと、老人たちと交流を深めていた。
●宅老所支援を約束=鳩山代表
次に訪れた市内の民間宅老所(グループホーム)「シルバーの森・夕照苑」(せきしょうえん)は、以前老人保健施設で働いていた西村妙子さんと岡尾康子さんの2人の介護福祉士が、一人ひとりの要望にこたえられなかった経験をふまえ、「きめの細かい介護を」と98年1月に開設した。建物は築50年以上の木造2階建ての借家を改造。現在は入所者5人で、西尾さんと岡尾さんは1日おきに午後5時から翌日午後6時までの25時間勤務を続けている。
あたたかな雰囲気と居心地の良さに感激した鳩山代表は、老人の居室で「公的補助がゼロ」との訴えを聞き、「大きな施設には、介護保険が利き、お金が出て、こんな居心地が良さそうな宅老所には、介護保険から一銭も出ないのはおかしい」と熱く語り、宅老所支援への取り組みを約束した。
昼には、びわ湖ホールの楽屋で、大津市がこの秋から予定している老人給食サービスのメニューを試食しながら、市内のケアマネジャーの皆さんと懇談。「ゆっくり話し合いながら調整する時間的余裕がない」「老人の側なのか施設の側なのか、立場があいまい」「介護保険になって事務量がふえた」などの悩みや問題点が出され、鳩山代表らも真剣にメモを取りながら話を聞いていた。
●ケアマネジャーの処遇改善を
午後1時半からの公開公聴会には、発言者として、地元から「呆け老人をかかえる家族の会」滋賀県世話人代表の猿山由美子さん、訪問介護サービス会社「ライフケアサービス」社長の内田幹也さん、大津市高齢福祉・介護課の福井久さんが出席。これに厚生省から老人保健福祉局企画官の神田裕二さん、民主党の鳩山代表、朝日俊弘参院議員が加わり、シンポジウム形式で行われた。会場には約400人が詰めかけ、入りきれずにロビーでモニターを見る人も。
発言者からは、「専門員1人に対し50名の受け持ちといわれるが、実際は半分でせいいっぱい。件数を減らしても生活できる報酬にすべき」などと、利用者と事業者の調整に追われるケア・マネジャーの処遇改善を求める声が多く出された他、家事援助の介護報酬の低さ、宅老所についてなど、多くの議論が交わされた。聴衆からは「介護保険を破綻させないように、老人が介護保険の世話にならないですむ対策を」など、体験を交えた専門的な発言が相次いだ。
最後に今井澄雇用・社会保障担当ネクスト大臣がまとめの挨拶にたち、「介護保険の適用年齢や、医療と介護の連結が不明確な点など、制度の問題を見直していきたい。政治や行政が現場の人たちの夢を奪うことをやってはならないと思っている」と発言。鳩山代表も、「意見を真摯に受け止めたい。介護に従事する人材の育成、単価の見直しを真剣にやりたい」と会を締めくくった。《民主党ニュース》