平成4846日目
2002/04/15
この日のできごと(何の日)
【中国国際航空129便墜落事故】
韓国釜山近郊の金海国際空港北方の山で15日午前11時45分ごろ、北京発釜山行き中国国際航空129便のボーイング767が墜落した。同空港当局者などによると、乗客155人と乗員11人の計166人が搭乗。
韓国建設交通省によると、16日午前1時現在の死者は118人、生存者39人で、行方不明者は9人。北京の日本大使館によると、中国民用航空総局は日本人乗客が搭乗していないことを確認した。
同省は同空港の管制塔から着陸許可を受け着陸体勢に入るため旋回中だった事故機が墜落したとの見方を示した。濃霧のため旋回地点を誤った可能性もある。
韓国政府は15日、同省などの担当者を現地や金海国際空港に派遣、関係閣僚による対策会議を開き、釜山がサッカーのワールドカップ(W杯)やアジア大会の会場となっていることから、航空輸送の安全対策を再点検することにした。韓国航空当局は事故現場でブラックボックスを回収。中国航空当局も同日、事故調査担当者を釜山に派遣するなど、原因の本格調査に乗り出した。
新華社電によると、今回の事故は中国国際航空では1988年の創立以来、初めての墜落事故。韓国の金大中大統領、中国の江沢民国家主席とも同日、犠牲者に哀悼の意を表明した。
救助作業は同日夜、いったん縮小、16日朝から本格的に再開する。乗客の大半が韓国人や中国人。一部生存者は危険な状態で死者が増える可能性もある。
飛行機事故としては異例の多さの乗客乗員が助かったことについて、韓国の警察・消防当局は樹木がクッションになった上、雨でぬかるんだ山の斜面を滑走しながら墜落、衝撃が和らいだため、とみている。
釜山地方は同日未明から強い風雨に加え濃霧も発生、大半の航空便が欠航や、着陸空港の振り替えを行っていた。
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韓国の釜山近郊で15日起きた中国国際航空機墜落事故で、救出された機長は同日深夜、収容先の慶尚南道金海市の病院で記者団に対し、事故当時の状況について「分からない」と述べた。機長は意識はあるもののややもうろうとした様子で、機長経験については「1年くらいだ」とも話した。《共同通信》
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【東京地裁】「書き込み」にも著作権
インターネットの電子掲示板に書き込んだ海外のホテル情報などを無断で文庫本にまとめたのは著作権の侵害だとして、書き込みをした11人が、ホームページ(HP)の運営者と光文社などに出版、販売の差し止めや約250万円の支払いを求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。
飯村敏明裁判長は「掲示板への仮名投稿も著作物に当たる」として差し止め請求を認めた上で、販売済み分の著作権使用料など約120万円の支払いを命じた。だれでも気軽に書き込める掲示板での発言に著作権を認める初の司法判断。
判決理由で飯村裁判長は「投稿文章の多くは思想や感情を創作的に表現しており、匿名のネット上での投稿文章でも著作物性を否定するものではない」と認定。その上で「光文社はHPの運営者を通じるなどして出版の許諾の確認をできたのに全くせず、著作権を侵害した」と述べた。
11人は2000年6月から昨年4月にかけて、国内外のホテルを紹介するHP「ホテル・ジャンキーズ」に約50回にわたり、海外のホテルのサービスなどについて書き込みをした。《共同通信》
【社民党・原陽子衆院議員】会見
社民党の原陽子衆院議員(比例南関東、当選1回)が政策秘書給与の流用を持ち掛けられた体験を自らのホームページ(HP)で暴露した問題について、原氏と同党神奈川県連が15日、相次いで記者会見し「党関係者からの流用持ち掛けや、組織的な関与は一切ない」と、党組織ぐるみとの見方を否定した。
同党の土井たか子党首は記者団に「個人のHPに書かれた話だ」と個人的問題との認識を表明した。
原氏は国会内で記者会見し、流用を持ち掛けられたのは原氏本人でなく、党神奈川県連相模原支部の高畑儀三郎幹事長だったと指摘。「(1)2000年に当選した当初、秘書給与が高いので少し寄付してもらったらどうか(2)同年暮れに、政策秘書を紹介するので少し納めてもらってはどうか−との話が持ち掛けられたが、いずれも断ったとの話を高畑氏から聞いた」と釈明。誰が話を持ち掛けたかは「分かりません」と述べた。
これに先立ち横浜市内で記者会見した小泉親昂県連幹事長は「支部連合幹部が雑談の中で聞いた話。地元の党関係者が持ち掛けた事実は一切ない」と強調した。《共同通信》
【安倍晋三官房副長官】講演
安倍晋三官房副長官は15日午後、都内のホテルで開かれた共同通信社主催のきさらぎ会で講演し、北方領土返還交渉をめぐり森喜朗前首相や鈴木宗男衆院職員らが進めた「二島先行返還論」にいついて「二島返還決着論であれば問題だが、二島先行返還論は必ずしも間題ではない。森喜朗首相時代の対ロ交渉の考え方自体は決して間違っていなかった」と述べ、歯舞、色丹両島を先に返還きせ、国後、択捉両島の帰属を引き続き協議する方式は間違いではないとの考えを示した。
鈴木氏の外務省関与疑感に絡んで、「二島先行返還論」が対ロ外交をゆがめたと批判されていることに反論した発言。
同時に「1956年の日ソ共同宣言に基づき歯舞、色丹両島を返してもらう。しかし話はそこで終わらず、国後、択捉両島の(日本への)帰属が決まってから、平和条約を結ぶのであれば問題ない」と指摘した。
これに関連して福田康夫官房長官は午後の記者会見で「(安倍氏が主張する)先行返還論は、四島が帰ってくることが前提の返還でしょう。四島の帰属を明確にするということだ。方法論はいろいろ考えられる。四島は日本の領土ということを明確にした上での話だ」と述べた。《共同通信》
【小泉純一郎首相】機密費使徒公開の検討を指示
小泉純一郎首相は15日夜、内閣官房報償費(機密費)の透明性を高めるため一定期間経過後に使徒公表の是非について、山崎拓自民党幹事長、福田康夫官房長官に検討を指示したことを明らかにした。
しかし使徒公開のルールを検討する考えを示していた山崎氏が夕方の記者会見で慎重姿勢に転換、福田氏も午前の会見で「すべて公開すると約束できるものではない」と述べており、首相との認識の違いが浮き彫りになった。《共同通信》
【MLB】
米大リーグのマリナーズは15日、アーリントンのレンジャーズ戦に13−11で勝ち、8連勝。佐々木投手が今季初勝利(1勝3S)をマークし、長谷川投手に初セーブ(2勝1S)がつく通常とは逆のパターンになった。イチロー外野手は5打数2安打1打点で9試合連続安打。第1打席に三塁線二塁打、第4打席に左前適時打を放った。
ジャイアンツの新庄外野手はパドレス戦の三回、左翼線二塁打して4打数1安打。6試合連続安打となった。
ブルワーズの野村投手はパイレーツ戦の九回に4番手で登板。打者1人を抑え、勝敗などはつかなかった。《共同通信》