1992 平成4年8月5日(水)のできごと(何の日)

平成1306日目

平成4年8月5日(水)

1992/08/05

【競泳・岩崎恭子選手】凱旋パレード

「おめでとう。お帰りなさい、恭子ちゃん」

バルセロナ五輪の水泳女子200メートル平泳ぎで金メダルに輝いた岩崎恭子選手(14)が5日午後、実家のある静岡県沼津市に“がい旋”、市内をパレードし、市民5万人の熱狂的な歓迎を受けた。

東京から電車でJR沼津駅に到着、午後0時20分過ぎ、駅前に姿を現した岩崎選手は白のTシャツに花柄のショートパンツ、ブルーのバッグを肩にちょっぴり照れくさそうな表情。「恭子ちゃん」「こっち向いて」集まった約1000人の市民から声が飛ぶと思わずにっこり。

小学生が日の丸の小旗を振る中、出迎えた桜田光雄市長、在学中の沼津五中の同級生らから花束を受け取り、オープンカーに乗って沼津市役所までパレードした。《共同通信》



【バルセロナ五輪・野球】日本、銅メダル獲得

バルセロナ五輪第十二日は5日、13競技で熱戦を展開。野球の日本は好調な打線に支えられ、抑えの杉浦正則(日本生命)も好投して米国に快勝、銅メダルを獲得した。

レスリングのフリースタイル68キロ級の赤石光生(ユニマット)は、ロサンゼルス大会(62キロ級)の銀に続いて銅メダルを手にした。レスリングは1952年のヘルシンキ大会以来続けていたメダル獲得の伝統を辛くも保った。《共同通信》

【宮沢喜一首相】ロシア副首相と会談

宮沢首相は5日、首相官邸で、来日中のロシアのミハイル・ポルトラーニン副首相と約50分間会談した。首相は、9月中旬のエリツィン大統領来日について「その際の日ロ首脳会談を歴史的会談とし、両国関係が新しい関係として未来へ向かって発展していく契機としたい」と述べ、北方領土問題の解決への節目にしたいとの意向を表明。そのうえで、首相は「経済、技術の活用についても、日本にはノウハウがあるので、お互い必要に応じて話し合っていきたいとして、日ロ間の経済、技術協力に柔軟な姿勢を示すとともに、「領土問題の原則に合意できれば、(返還の)時期、条件には柔軟に対応する」との方針を改めて強調した。これに対し、ポルトラーニン副首相も「口日首脳会談を歴史的に意味のあるものにしたい」と述べた。

さらに、ポルトラーニン副首相は「大統領は1956年の(日ソ)共同宣言の原則を承継する立場、法と正義に基づく立場を選び、両国関係を本格的なパートナー関係にしたい意向だ」と述べるとともに、エリッィン大統領が来日の際に、日ロ間の経済、技術協力について具体的な考え方を示す見通しを明らかにした。

同副首相は北方領土問題に関連して「ロシアには『お客がたくさん来るとほこりがあがる』という言葉があるが、今のロシアはほこりがあがっている状況だ」と、述べた。《読売新聞》

【千葉川鉄公害訴訟】和解で合意

千葉市の川崎製鉄千葉製鉄所の周辺に住む公害病認定患者ら175人が、同社を相手取って総額約10億円の損害賠償や溶鉱炉の操業差し止めなどを求めた「千葉川鉄公害訴訟」で、原告側と川鉄側の双方は互5、和解する方向で合意に達した。川鉄側が過去の被害について謝罪するとともに、患者への解決金の支払いが和解条件となる模様。

同訴訟の控訴審判決は東京高裁で10日に言い渡されることが決まっていたが、5日、双方が弁論再開と判決期日の取り消しを申し立て、同高裁もこれを認めたことで、10日に正式な和解が成立する見通しだ。

四日市ゼンソク訴訟に次ぐ本格的な大気汚染公害訴訟は、第一次提訴から約17年ぶりに決着に向かうことになった。《読売新聞》

【南アフリカ・プレトリア】7万人集会

南アフリカ最大の黒人解放組織、アフリカ民族会議(ANC)と南ア労働組合会議(COSATU)、南ア共産党(SACP)は5日、首都プレトリア、東部港湾都市ダーバン、南部ケープタウンなどで大規模デモ、集会を実施、デクラーク政権早期退陣、暫定政府即時樹立などを要求して気勢を上げた。

ANCのネルソン・マンデラ議長は首都での集会で「「暫定政府樹立、自由選挙による制憲議会選出などの要求を政府が認めない限り対話の再開はない」として、民主化に向けた対政府交渉再開には政府側譲歩が不可欠であることを強調した。

高台にある大統領府を含む政府庁舎、ユニオンビルを見上げる広場で開かれたプレトリアの集会ではANC支持者7万人(ANC推計)が集まった。マンデラ議長は執務室のデクラーク大統領に呼びかけるように、「われわれの闘いには勝者も敗者もない。白人、黒人の区別なく全国民が勝利者でありたい。この精神を政府も持つべきだ。全人種の声を政治に反映するために暫定政府樹立に前進しよう」と訴えた。

ANCメンバーはデモ隊を自主規制し、行進は集会開会まで極めて整然と行われた。マンデラ議長も演説の終わりにあたって「みんなに訴える。平和的に家へ帰ろう。帰り道での略奪や破壊は許さない」と念を押し、混乱はほとんど起きなかった。

今回のゼネストや集会では、ANCが平和、民主的姿勢を強調しているのが目立つ。国際世論を考慮し平和、穏健路線を背景としたANCの指導力の強さを示す狙いもあると見られる。《読売新聞》



8月5日のできごと

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