1992 平成4年8月3日(月)のできごと(何の日)

平成1304日目

平成4年8月3日(月)

1992/08/03

【共産党・不破哲三委員長】天皇訪中「反対」

共産党の不破委員長は3日、国会内で記者会見し、天皇訪中問題について「憲法が禁じている天皇の政治利用の最悪の計画」などと、訪中反対の常任幹部会見解を発表した。

見解は「訪中問題の根底に日中両国政府の特別の政治的思惑がある」と指摘。(1)宮沢内閣は、侵略戦争への根本的反省をあいまいにしたまま、訪中で“決着”させようと企てている(2)中国政府は経済建て直しに対する日本からの援助引き出し、天安門事件による国際的孤立からの脱却のために天皇訪中を最大限に利用しようとしている、などを挙げ「天皇を利用して糊塗しようという双方の政治的、経済的打算に基づくもの」と強調している。《共同通信》



【タイ航空機墜落事故】乗員乗客全員の死亡を確認

日本人18人を含む乗員・乗客118人が乗ったタイ国際航空機がネパールの山岳地帯に墜落した事故で、ネパール軍捜索隊の最高責任者ラナ国軍最高司令官は3日、ヘリコプターで墜落現場を視察した伊藤忠一駐ネパール大使に「生存者はいない」と報告、乗員・乗客全員が死亡したことを確認した。

捜索に当たっているネパール軍、警察は2日夕までに、事故原因究明の手掛かりとなる飛行記録装置とボイスレコーダーの入ったブラックボックスを回収した3日朝、カトマンズに運んだ。《共同通信》

【民社党・愛知県連】塚本委員長辞任を承認

愛知選挙区で初当選した民社党の新間正次氏(57)が、選挙公報に学歴を偽って記載した問題で、同党愛知県連は3日、執行委員会を開き、辞意を表明していた塚本三郎・同県連委員長の辞任を承認。新間氏の処遇については、三役一任の結果、昨年8月30日、同党公候補に決定と同時に就任した同県連副委員長の辞職を決めた。

同委員会では、新間氏の処退を巡って、名古屋市議や愛知県議らから「処分が甘すぎるのでは」などの強い意見も出された。《読売新聞》

【死刑廃止議員連盟】秋に結成へ

死刑制度の廃止に向けて、超党派の議員連盟が今秋結成される見通しとなった。死刑廃止活動に取り組んでいる自民党の志賀節、公明党の二見伸明両衆院議員が3日、都内で開かれた死刑廃止運動諸団体共催の記者会見で明らかにした。

両氏によると、現在、党派を超え138人の国会議員が死刑廃止に賛同しており、これらの議員に呼びかけて秋の臨時国会中の設立を目指す。具体的な活動としては、政府に対し国連の死刑廃止条約の批准や死刑廃止法の制定などを求めていく方針で、二見氏は、「死刑の廃止は、世論が賛成か反対かということでなく、立法府としての国会がリードすべき大きな課題だ」と述べた。

この記者会見は日本で死刑が執行されなくなって今月6日でちょうど1000日になるのを記念して開かれた。《読売新聞》

【社会党・田辺誠委員長】参院選「敗北」の責任認める

社会党の田辺委員長は3日、国会内で開かれた社会党の議員総会であいさつし、不振に終わった先の参院選の結果について、初めて公式に委員長としての責任を認めた。ただ田辺委員長は同時に、こうした低迷を打開するためにも引き続き現執行部体制で党運営にあたる意向を強調した。

田辺氏はあいさつの中で、参院選結果に触れ、「非常に厳しいものになった。わたくしもに責任があると痛感している」と述べた。

同党の選挙結果をめぐって当初、田辺氏は「善戦」と自ら評価していた。しかし、先月30日の党中央執行委員会では、「もっと厳しく総括すべきだ」との意見が続出し、このため田辺氏も選挙結果が事実上の敗北であったことを認めたうえで、初めて自らの責任に言及したものだ。

しかし田辺氏は、自身の進退を含む具体的な責任のとり方には触れず、「党機関の総括の結果を踏まえ、今後の戦いに備える」と述べ、今月21日の全国書記長会議の論議を踏まえ、引き続き現行体制で党運営に当たる意向を示した。《読売新聞》

【南アフリカ】黒人労働者、ゼネスト突入

暫定政権の即時樹立、デクラーク政権早期退陣などを求めて南アフリカの黒人労働者が主体となったゼネストが3日から二日間の予定で始まった。全土で100万人以上が参加している。ゼネスト実施を提唱した最大の黒人解放組織、アフリカ民族会議(ANC)は「平和的なスト」を呼びかけているが、初日の3日、すでに警官隊の発砲などで13人が死亡する事態となっている。

南ア警察の発表によると、同日朝、商都ヨハネスブルク近郊の黒人居住地域、ソウェトで、黒人労働者の通勤用の乗り合いタクシーを取り囲んだ市民が投石を始めた。警戒体制に入っていた警官隊が現場に急行したところ、暴徒化した市民から投石のほか銃撃もあったため、警官隊も発砲した。この衝突で市民3人が死亡、警官4人がけがをした。反ANCの黒人市民がゼネスト参加を拒否して職場に向かおうとしたのを実力阻止しようとして起きたものとみられる。

また、東部の港湾都市、ダーバンと南端のケープタウンでも黒人同士の衝突でそれぞれ1人が死亡。東部のナタル州でも8人の死者が出た。

ANCと対立する右派黒人団体、インカタ自由党(IFP)のガッチャ・プテレジ議長はゼネスト突入を控えた2日の集会で、ゼネストを含めたANCの大衆示威行動路線を「新たな武力の誇示だ」と批判、スト不参加を呼びかけた。また、同日のIFPダーバン集会ではこん棒、盾などの武器を持ったメンバー1000人が反ゼネストデモを行い気勢を上げた。《読売新聞》

【王洪文さん】死去

4日の新華社電によると、文化大革命時代の元中国共産党副主席で、文革後、反革命集団「四人組」の一人として逮捕され、無期懲役の判決を受け、服役していた王洪文氏が3日、肝臓病のため、北京市内の病院で死去した。58歳だった。

王氏は吉林省長春市出身。朝鮮戦争で人民義勇軍に参加後、上海の紡績工場に勤務した。文化大革命が始まると工場内の造反派の指導者となり、67年には、上海の実権を握った張春橋・元党政治局常務委員・副首相のもとで同市革命委員会副主任にのし上がった。

その後、中央入りし、73年には党副主席となり、その異例のスピード昇進は「ヘリコプター幹部」と言われた。

毛沢東主席死後の76年10月、故江青女史、張氏、姚文元・元党政治局委員らとともに、クーデターを企図したとして逮捕され、党籍及び一切の職務をはく奪された。裁判では罪状を認め、「四人組」の中でもっとも検察当局に協力的な態度を見せ、81年1月、無期懲役、政治権利終身はく奪の判決を受けた。

服役後の動静はほとんど伝えられていなかったが、死去を報じた新華社電によると、王氏は86年に病気にかかり、病院に送られ、治療を受けていた。《読売新聞》



8月3日のできごと

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