平成4470日目

2001/04/04

この日のできごと(何の日)

【レッドソックス・野茂英雄投手】2度目のノーヒットノーラン達成

米大リーグにまたも日本人旋風−。レッドソックスの野茂英雄投手(32)が4日、ボルティモアのオリオールパークでのオリオールズ戦に先発で今季初登板し、自身2度目の無安打無得点試合を達成した。

野茂は1996年のドジャース時代、ロッキーズ戦で無安打無得点試合をマークしており、ナショナル、アメリカン両リーグで達成したのはサイ・ヤング、ジム・バニング、ノーラン・ライアンに次いで史上4人目。

電気系統の故障のため、試合は約40分遅れて始まった。野茂は速球に威力があり、得意のフォークにカーブをうまく配球し、六回から5連続を含む11奪三振。3四球と安定した投球で2度目の偉業を達成した。

野茂は、近鉄から95年にドジャース入り。98年途中にメッツ、その後ブルワーズ、タイガースと移り、今季からレッドソックス入りした。《共同通信》

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【第73回選抜高校野球大会】常総学院(茨城)初優勝

第73回選抜高校野球大会は4日、兵庫県西宮市の甲子園球場に2万3000人の観客を集めて決勝を行い、常総学院(茨城)が7-6で仙台育英(宮城)を破り初優勝した。常総学院は1987年夏、94年春と2度準優勝。春は3年ぶり5度目の出場で、茨城県勢としても初めて優勝した。《共同通信》

常総学院(茨城)が接戦を制し、初の頂点へ。選抜高等学校野球大会は最終日の4日、甲子園球場で決勝を行い、常総学院が7−6で仙台育英(宮城)に競り勝ち、初優勝を果たした。試合は一回から激しく点を取り合った。常総学院は一回に1点を先制。同点の三回には三浦の二塁打などで3点、五回にも2点を挙げた。6−4の九回には、稲石の右犠飛で1点を追加。常に主導権を握った。仙台育英も小刻みに加点し粘った。九回には佐藤琢の二塁打などで2点を挙げ、1点差に迫ったが、及ばなかった。4日連投の芳賀は7点を失ったが完投し、奮闘した。《共同通信》

【Jリーグ・ヤマザキナビスコ杯】1回戦

Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ1回戦第1日(4日・平塚競技場ほか=12試合)Jリーグ1部(J1)と2部(J2)の28チームによるリーグカップが開幕。1試合を除いてJ1とJ2の顔合わせで1回戦第1戦が行われ、J1で3位の札幌と8位の浦和が、それぞれJ2の大分と山形に、いずれも0−2で敗れる波乱があった。

J1勢では東京Vが横浜Cと、市原が大宮といずれも1−1の引き分け。J1同士の磐田とC大阪も2−2で引き分けた。このほかのJ1勢は順当勝ちした。

前回優勝の鹿島など4チームはシードされ、2回戦から登場する。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・福田康夫官房長官は4日の記者会見で、森内閣発足丸一年を5日に控え「もうそんなに時間がたったかという思いだ。忙しい一年だった」と感慨深げ。「これからどれくらいやれるか分からないが、一日一日真剣に対応しなければならない」と経済対策など残る課題に気持ちを奮い立たせてみたものの政権末期のムードは隠せず。「私も(官房長官の仕事が)だいぶ分かってきたので、いずれバトンタッチするときには私なりの考えを(後任に)伝えたい」と語り、気分は早くも「お別れ会見」か。《共同通信》

【森喜朗首相】コスタリカ共和国大統領と会談


https://www.kantei.go.jp/

4日、森首相は官邸でロドリゲス・コスタリカ共和国大統領と首脳会談を行った。会談では、二国間の協力関係を今後とも一層強化していくことを確認するとともに、経済協力、投資、環境問題、国際場裡における協力など、幅広い分野で意見交換した。

また、ロドリゲス大統領より、長年にわたる日・コスタリカ議員連盟会長としての森首相の貢献に対し、感謝の念が表明された。《首相官邸》

【森喜朗首相】幹事長に退陣を表明

自民党は4日、森喜朗首相(党総裁)に後継を選ぶ投票を23日に実施する方針を決めた。これにより、26日にも新内閣が発足する。後継候補をめぐっては、橋本龍太郎行政改革担当相擁立の流れが橋本派内で加速し、麻生太郎経済財政政策担当相が意欲を示しているほか、無派閥の若手議員の間で田中真紀子元科技庁長官の出馬を促す動きも表面化。総裁選に向け各派とも詰めの調整に入る方針だ。(※後日24日に変更)

森喜朗首相は4日夕、自民党の古賀誠幹事長と国会内で会談し、総裁選を機に退陣する意向を正式に表明した。席上、首相は連休前の総裁選実施を指示するとともに(1)新総裁の任期は9月末までとする(2)各都道府県連には3票を割り当て、予備選を認める(3)5日午前の総選挙管理委員会(谷川和穂委員長)で日程を決め、10日の全国幹事長会議に報告する−ことで一致。これを受け、古賀氏を中心とする党五役の協議で確認した。

自民党執行部は、5、6両日に党所属国会議員から総裁選の方法について意見を聴取。来週、両院議員総会で立候補に必要な推薦人数など実施要項を正式決定し、週後半に立候補届け出が行われ、総裁選がスタートする。《共同通信》

【この日の民主党】

[党首討論]民主党と自公保の違い明らかに示す=鳩山代表

●「死に体」森首相は論点はぐらかし・時間稼ぎに終始

今国会2度目となる党首討論が4日午後、参議院第一委員室で行われた。民主党の鳩山由紀夫代表は、環境問題と財政問題にしぼって民主党と自民党の本質的な違いを明らかにした。退陣間近な森首相はなげやりになったのか、質問をはぐらかしたり、無関係な話を長々としゃべって時間稼ぎを繰り返し、議論を受けて立つことすらできなかった。

●環境問題で日本がリーダーシップ示せ

最初に、鳩山代表は、アメリカが地球温暖化防止のための京都議定書からの離脱方針を打ち出したことについて、「環境問題に対する日本政府の意識は不十分」だとして、次世代・発展途上国・人類以外の動植物という「環境弱者」に配慮し、これまでの米国追随からヨーロッパとの強調を優先するべきとの考えを示し、森首相の意見を質した。首相は「米国とのみ協調し欧州をないがしろにする考えは持っていない。互いにみんなで協力しないと地球環境は守れない」などと一般論を振りかざすばかりだった。

さらに鳩山代表は「COP6(気候変動枠組み条約第6回締約国会議)が成立しなかったのもアメリカと日本が頑固なまでに主張し、欧州の主張を十分に聞きいれなかったからだ」と指摘し、日本が真っ先に京都議定書を批准し、率先してリーダーシップを発揮すべきだと迫ったが、森首相は「川口環境大臣の海外からの評価は高い」などと話をそらしはじめ、「アメリカを除いてもやれないことはない」などと妄言を吐くばかり。

鳩山代表が地雷防止のためのカナダの取り組みを例に挙げ、「環境問題は日本がイニシアチブを発揮し、世界の中で流れをつくることができる。優秀な技術も持っている」と迫っても、首相は「アメリカの理解を求めることに努力することが日本の一番大切な役割だ」などと述べるばかり。鳩山代表は「結局アメリカ追従の外交姿勢に過ぎない。未来に対する責任感があるかないかが、民主党と自公保の大きな違いだ」と強調し、話題を財政問題に移した。

●未来への責任感ない自公保政権

鳩山代表は、「国と地方の財政は破たん状態だ。宮沢財務相が『財政は破局に近い』と言ったのは本音だ。景気最優先の論理は完全に破たんしたのではないか」として、名目GDP(国内総生産)が1%上昇したら税収がいくら上がるのかを尋ねた。森首相は質問には全く答えず、「引き続き景気回復に軸足を置きたい。経済財政諮問会議で予算編成を見直す中で新しいマクロ計画ができてくるだろうから、その中で財政健全化を進めていく。健全な経済状態に戻すことが今、一番大事だ」と相変わらず危機感のない応答。

鳩山代表がさらに「名目GDPが1%が上昇すれば5500億円の税収増。3%では1兆6500円しか増えない。これを全額使って500兆円の国の借金を返済するのに何年かかると思うのか」と迫ったが、首相はまた答えず、「まず日本の経済状況を本格的な民需回復軌道にのせ、足元を固めなければ、税収もきちんとした数字ははじき出せない」と反論。鳩山代表は「なぜシナリオを作ることさえしないのか。財政健全化の道筋をどうして示さないのかわからない」と批判し、「いずれ国民の皆さんにもきちっとした道筋を示すことができるだろう」とする森首相に、「いったい何年間待たせるのか。国民の不安を解消するための勇気を持たないのか。自公保政権が財政規律に無頓着で、未来に対して無責任なことがはっきりした。民主党とは基本的な哲学が違う。民主党は景気回復の1ページ目は財政健全化だと考えている」と主張した。

最後に鳩山代表は、「森政権に鎮魂の言葉を捧げたい」として、ノーベル文学賞を受賞したロシアの作家ソルジェニーツィン氏の「自己抑制は自由を得ている人たちが最も大事にしなくてはならない言葉であり、自己抑制が自由を得るために最も必要なことだ」という言葉を紹介。そして「自公保政権は自己抑制をなくし、結果として自由をなくした。民主党は自己抑制を大事にしながら、自由を獲得し、国民の信頼を取り戻す政治を行う」と力強く宣言し、討論を終えた。

はぐらかす答弁ばかりで国民に失礼~会見で鳩山代表が首相を批判

民主党の鳩山代表は4日、党首討論後に国会内で記者会見を行い、「辞める首相でもそれなりに真剣勝負を挑むのは当然だが、首相は辞めることを前提に好き放題言っていた。はぐらかす答弁ばかりで国民の皆さんには失礼だ」と、首相の答弁ぶりに不満を表明した。

また、森首相が討論の終わりぎわに「民主党が共産党といっしょにどんな政権を作るのか」と発言したことについて、「首相は(野党4党首も招いて3日に行われた鳩山会館での)花見と政権とを混同しているのではないか。事実と違うことを首相から発言されることは妥当ではなく、大変な誤解を招く」と批判した。

自動車NOx法改正案が参議院で審議入り~福山哲郎議員が代表質問

参議院本会議で4日、民主党・新緑風会の福山哲郎参議院議員が、自動車NOx法改正案に対する質疑を行った。 質疑で福山議員は、まず地球温暖化問題の深刻さを説き、米ブッシュ政権の京都議定書不支持表明を受けての日本政府の対応を質し早期批准の必要性を訴えた。

自動車NOx法改正案については、国に浮遊状粒子物質(SPM)の差し止めを求めた尼崎・名古屋両公害訴訟での判決に対する国のコメントを求め、数度の環境基準未達成からこれまでのNOx対策の甘さを指摘。続いて、大都市部での交通量の抑制の必要性に言及するとともに、欧米に比べ甘い大型ディーゼル車のSPM規制のあり方やSPMの定義、不十分な対象地域拡大等の改正法案の問題点を追及、併せて事業者判断基準策定に関して質問した。

これに対し、川口環境大臣は米国の京都議定書締結の重要性を強調することで日本政府の批准に向けた姿勢は言明を避け、NOx法については見通しの甘さを露呈する一方、具体的規制は「調査中」と述べるにとどまった。

KSD新理事長と会談~鍵田、手塚両議員

民主党の鍵田節哉、手塚仁雄両衆議院議員ら野党4党KSD等疑惑解明プロジェクトチーム(座長=鍵田議員)の国会議員7名は4日夕、KSD本部に中井新理事長を訪ね、約40分間会談した。

会談で中井理事長は、党員分としてKSDが支払った自民党党費の返還要求について、自民党とKSD双方の顧問弁護士間で交渉が進んでいることを明らかにしたが、その内容は現段階では説明できないとした。また、KSDの役員から今年6月までに省庁からの「天下り」はすべていなくなることを表明した。《民主党ニュース》



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