平成7754日目
2010/04/01
【この日の鳩山総理】
「政治とカネ」解決案検討を
鳩山由紀夫首相は1日、夏の参院選マニフェスト(政権公約)策定に向け、「政治とカネ」問題の解決案や、公益法人改革に関する行動計画とりまとめなどの個別課題を文書にまとめ、民主党側に検討を指示した。
「政治とカネ」問題では企業・団体献金禁止に関する具体的道筋の提案とともに、「新しい時代にふさわしい選挙制度の在り方」を検討するよう要請。積極的な取り組み姿勢を打ち出すことで、政権を取り巻く逆風を沈静化させたい思惑があるとみられる。《共同通信》
記者ぶら下がり
鳩山由紀夫総理(代表)は1日夕、記者団に2月にベトナムのグエン・タン・ズン首相に対して原子力発電所中心の内容の親書を送り、その返答として、「合計8基建造する原発の最初の2基はロシアに決めたが、そのうちの3番目と4番目に関しては、日本の技術力を高く評価している。最大限、真剣に検討をしたい」との内容であったことを明らかにした。
また、ここ1~2週間の総理のリーダーシップの発揮の仕方が変ってきたのではないかとの質問に対し、「時としてコンダクターでありながら、プレイヤーとして最終意思決定をしなければならない」とし、「郵政の問題に関しは、さまざまなメディアで、閣内でさまざまな声が聞こえているとの指摘があり、これを長く続けてはいけないとの判断をし、すぐに結論を出すべきだと判断し、結論を出した。これからもそのような判断を必要に応じておこなって参りたい」との強い意志を示した。《民主党ニュース》
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【第一生命】東証一部上場
国内生命保険業界2位の第一生命保険は1日、相互会社から株式会社へ転換し、東京証券取引所第1部に上場した。初値は16万円。売り出し価格14万円を大幅に上回り、大手生保の上場として高まっていた人気を裏付けた。上場初日の出来高は約94万株。
株主数は150万人程度で、NTTの103万人(昨年3月末)を上回り、国内企業で最多。時価総額は1兆6000億円で、1998年のNTTドコモ以来の大型上場だ。《共同通信》
【自民党・谷垣禎一総裁】執行部刷新を拒否
自民党は1日、党運営に関して谷垣禎一総裁ら執行部が所属議員と意見交換する両院議員懇談会を党本部で開催した。谷垣氏は執行部の大幅刷新要求を拒否する一方、近く発足する参院選対策本部に中堅・若手を積極起用する方針を示し、理解を求めた。
反執行部の中心的存在で、人気のある舛添要一前厚生労働相にも選対本部長代理などへの就任を要請することを検討しているが、舛添氏は共同通信の取材に「絶対に受けない。ポストに就くことはあり得ない」と明言した。《共同通信》
【この日の民主党】
第3回マニフェスト企画委員会
民主党は1日昼、党本部でマニフェスト企画委員会の第3回目の会議を行い、会合後、細野豪志副幹事長が同会議の内容と今後の予定などについて説明した。
細野副幹事長によると、同会議の議論の中でまず、昨日開催された第1回政権公約会議についての情報を共有。「政権公約会議上で、鳩山由紀夫総理(代表)の発言に対して具体的にそれぞれの研究会に指示を提示するのが望ましい」との意見があったことから、「マニフェスト策定に当たって鳩山総理からそれぞれの研究会(国民生活研究会、成長・地域戦略研究会、分権・規制改革研究会)に対して指示が出された」と経過を説明した。さらに鳩山総理の指示に基づき、それぞれの研究会が開催され議論されることになるとの見通しを細野副幹事長は示した。
また、同会議で、各研究会の活動状況についてもそれぞれの会長から報告があった。研究会における具体的なテーマはできるだけオープンな形で議員ならびに国民の皆さんにも参加を求めて、ボトムアップ型の議論を行っていく考えであることを細野副幹事長は明らかにした。
さらに同会議上で、鳩山総理の持つ「新しい公共」、「東アジア共同体」や「官を開く、国を開く、未来を開く」といった社会全体に対するメッセージと具体的な政策を結び付ける社会像を鳩山総理自身から提示していただく必要があるとの議論を受けて、次回の会議にそのイメージを鳩山総理から示されることになった。
そして細野副幹事長は、「参院選のマニフェストなので、少し長期的なテーマについて方向性を提示することと具体的に個別の政策を検討していく部分をつなぎ合わせるような協議を同会議で行っていく」と今後の流れを語った。《民主党ニュース》