令和318日目
2020/03/13
この日のできごと(何の日)
【COVID-19】
米、国家非常事態を宣言
米国のトランプ大統領は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国家非常事態を宣言し、最大500億ドル(約5兆4000億円)の連邦政府の災害用基金を州政府などの支援に活用すると発表した。政策を総動員して感染拡大の防止を目指す。
宣言によって、州政府や現地の病院によるウイルス検査や治療などの対応に、連邦政府の資金を活用できるようになる。また、医療活動の規制を緩和し、病床数の追加や臨時の医療機関の設置なども進める。ただ、移動の禁止や強制的な隔離など、国民の権利の制限につながる措置は取らなかった。
トランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で、検査態勢の強化や学生の教育ローンの利子免除なども打ち出し、「連邦政府のすべての力を発揮させ、ウイルスの脅威に打ち勝つ。この8週間が極めて重要だ」と強調した。《読売新聞》
改正措置法成立
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための改正新型インフルエンザ対策特別措置法は13日、参院本会議で自民、公明、立憲民主、国民民主党、日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。14日に施行される。急速な感染拡大に備え、首相が緊急事態宣言を出し、都道府県知事の行政権限を強めることが可能になる。
安倍首相は14日夕に首相官邸で記者会見を開き、改正法施行を受けた政府対応を国民に説明する予定だ。
改正法は、新型コロナウイルスを特措法の適用対象に新たに加えることが柱。対象とする期間は最長で2年と規定しているが、政府は13日、同ウイルスの指定感染症としての指定期間に合わせて来年1月末までとする政令を決定した。
改正法施行により、「全国的かつ急速な蔓延で国民生活、経済に甚大な影響を及ぼす恐れがある場合」に、首相は専門家の意見を踏まえ、区域と期間を定めて緊急事態を宣言できるようになる。
緊急事態に該当する都道府県の知事は、外出の自粛要請のほか、大規模な映画館や運動施設の使用停止などを要請、指示できる。臨時の医療施設を設ける際に土地や建物を所有者の同意なしに使用したり、医薬品を強制収用したりといった措置も可能だ。
改正法には共産党が反対し、賛成した与野党からも私権の制限につながりかねないとして慎重な運用を求める声が相次いだ。改正法担当の西村経済再生相は成立後、記者団に「万が一、宣言が出されても、必要最小限の措置となるよう適切に運用していく」と述べ、全国知事会などと早期に意見交換する意向を示した。《読売新聞》
麻生太郎財務相は13日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染源である中国が国内感染は終息に向かっていると内外にアピールしていることについて、「本当に収まったのか。そのまま素直に受け取る人のほうが少ないと思う。『本当かよ?』という感じのほうが大きい」と述べ、懐疑的な見方を示した。一方、「(中国での終息が)本当だとすれば、いろんな話が終息していくんだと思う」とも述べ、感染の押さえ込みで金融市場の動揺が沈静化することには期待感も示した。
中国の習近平国家主席は10日、新型コロナの発生後初めて被害が最も深刻な湖北省武漢市を視察。「(感染状況に)前向きな変化があり、重要な成果が出ている」とアピールしている。《産経新聞》
ギリシャ国内の聖火リレー中止
ギリシャ・オリンピック委員会(HOC)は13日、同国内で12日に始まった東京五輪の聖火リレー中止を発表した。新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中で多くの観客が沿道に集まり、危険性が高いと判断した。保健当局や国際オリンピック委員会(IOC)と協議して決まった。
19日のアテネでの引き継ぎ式は無観客で実施する。聖火は20日に専用機で航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)に到着し、26日の福島県出発から7月24日の開幕まで121日間で47都道府県を回る計画。
ギリシャ国内のリレーは19日までの8日間で各地の名所旧跡を巡る予定だった。《共同通信》
「のぞみ12本ダイヤ」延期
JR東海は13日、新型コロナウイルスの感染拡大による利用者の減少を踏まえ、19日に初実施を予定していた東海道新幹線東京―新大阪間の「のぞみ12本ダイヤ」を延期すると明らかにした。春休みに合わせた増発列車の計画を大幅に修正。19~31日にのぞみ192本を減便する。発売済みの切符は手数料なしで払い戻す。
「のぞみ12本ダイヤ」では、東京―新大阪間の片道をのぞみが1時間当たり12本運行する。14日の春のダイヤ改正で、全ての列車が最高時速285キロのN700Aタイプに統一されることに伴い、可能になっていた。現行は最大10本だった。《共同通信》
全日空、日航、減便を大幅拡大
全日本空輸と日本航空は13日、新型コロナウイルス感染症の広がりを受け、今月の国内線の減便を大幅に拡大すると発表した。需要の落ち込みに対応する。全日空は国際線でアジア方面に加え、今月下旬から羽田―ニューヨークを運休するなど北米や欧州路線を縮小する。
全日空では成田―ロサンゼルス、サンノゼといった路線も運休する。羽田―パリなどは一部減便となる。日航は国内線で既に公表している19日までの減便も一部追加し、20~28日にはグループで60路線の計1468便(片道)を減らす。対象は主要路線の羽田―札幌(新千歳)や、大阪(伊丹)、中部、福岡発着の各地を結ぶ便など。《共同通信》
安倍首相、米・トランプ大統領と会談
安倍首相は13日、トランプ米大統領と約50分間にわたって電話会談を行い、新型コロナウイルスへの対応について、両国で緊密に連携して対応することを確認した。トランプ氏は夏の東京五輪・パラリンピックについて、「日本の透明性のある努力を評価する」と述べた。
日米両首脳の電話会談は昨年12月21日以来で、新型コロナウイルスの問題で協議するのは初めて。会談は、米国側の要請で行われた。
両首脳は会談で、双方の国内の感染状況や防止策、世界経済の動向について意見交換を行った。首相は感染拡大を阻止するため、イベントの中止や小中学校などの臨時休校を行ったことを挙げ、「引き続き、果断でタイムリーに対応したい」と述べた。経済対策として、積極的な財政措置や総額1・6兆円規模の金融措置を講じることも説明した。
そのうえで、首相は「ウイルスとの闘いに打ち勝って五輪を成功させたい」と強調。トランプ氏は「国際社会に対し、日本の(感染防止の)努力が透明性のある形で示されている」と評価した。
トランプ氏は12日(米東部時間)、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを踏まえ、東京五輪について、「無観客で実施するよりも1年間延期する方が良い選択肢だ」とホワイトハウスで記者団に語った。
日本政府関係者によると、今回の電話会談では、東京五輪の延期や無観客での開催に関しては、一切話題にはならなかったという。
菅官房長官は13日の記者会見で、「トランプ氏の発言は承知しているが、政府としては予定通りの大会開催に向け、その準備を着実に進めていく考え方に変わりはない」と語った。《読売新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【東京株式市場】
13日の東京株式市場は、新型コロナウイルス感染症の拡大による世界的な景気後退が強く警戒された。動揺した投資家が売り注文を増やし、日経平均株価(225種)は急落した。終値は前日比1128円58銭安の1万7431円05銭。2016年11月以来、約3年4カ月ぶりに1万8000円を割り込んだ。
アジア市場もおおむね下落し、連鎖的な世界同時株安に歯止めがかからず「売りが売りを呼ぶ展開」(大手証券)となった。
終値の下げ幅は英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めた16年6月以来、約3年9カ月ぶりの大きさだった。《共同通信》
【大相撲春場所】6日目
大相撲春場所6日目(13日・エディオンアリーナ大阪)横綱白鵬は豊山を危なげなく寄り切り、6戦全勝とした。横綱鶴竜は徳勝龍の寄りに屈して2敗目。先場所幕尻優勝の徳勝龍は初金星で今場所の初勝利。33歳6カ月での初金星は年6場所制となった1958年以降、3番目の高齢記録。
大関昇進を狙う関脇朝乃山は御嶽海に寄り切られ、初黒星を喫した。御嶽海は全勝キープ。一人大関の貴景勝は炎鵬を突き出し、星を五分に戻した。関脇正代は3敗目。小結同士の対戦は遠藤が北勝富士を押し出し、4勝目を挙げた。6連勝は白鵬に平幕の御嶽海、碧山の3人となった。《共同通信》
【石川県輪島市】震度5強
13日午前2時18分ごろ、輪島市で震度5強、石川県穴水町で震度5弱の地震があった。震源地は能登地方で、地震の規模はマグニチュード(M)5.5と推定される。富山県では富山市、氷見市、舟橋村で震度4を観測。棚から落ちてきた陶器が頭に当たり、自宅にいた富山市水落の男性(63)が軽傷、自宅に立てかけてあった戸が倒れ、氷見市の70代女性が左目のまぶたをぶつけ、軽いけがを負った。
気象庁は今後1週間程度は震度5強クラスの余震が起こり得るとし、注意を呼び掛けた。震源の深さは約12キロで、中部を中心に東北から中国の広範囲で震度1~4の揺れを観測。石川県内で人的被害はなく、津波はなかった。北陸電力によると、運転停止中の志賀原発(志賀町)に異常はなかった。
富山県で震度4以上を観測したのは、2013(平成25)年4月に加賀地方で発生した地震以来7年ぶりで、1922(大正11)年以降で13回目。
石川県によると、避難所は輪島市で3カ所、穴水町で4カ所に開設。輪島で1人、穴水で4人が一時避難した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、いずれもマスクや消毒液を準備した。輪島市の担当者は、避難所で住民同士の間隔を確保すると収容人数が減ると指摘した。各地の主な震度は次の通り。
震度5強=輪島、輪島門前▽震度5弱=穴水▽震度4=富山市役所、氷見、七尾、輪島河井、志賀、能登▽震度3=糸魚川能生(新潟)富山、高岡、金沢、小松、高山上宝(岐阜)など▽震度2=新潟、柏崎、糸魚川、上越(新潟)魚津、珠洲、加賀、福井大手(福井)長野、飯田、諏訪(長野)高山(岐阜)新城作手高里縄手上(愛知)長浜木之本(滋賀)など▽震度1=只見(福島)沼田(群馬)長岡、佐渡(新潟)白山白峰、敦賀、高浜(福井)松本、軽井沢(長野)中津川、郡上(岐阜)袋井(静岡)名古屋、豊橋(愛知)彦根(滋賀)亀岡(京都)豊岡(兵庫)鳥取福部(鳥取)など《北國新聞》