平成2266日目

1995/03/23

この日のできごと(何の日)

【13都道府県知事選】告示

統一地方選の幕開けとなる13都道府県知事選の告示を受け、各党の党首らは23日朝から東京を中心に一斉に街頭に立ち、有権者に支持を訴えた。

村山社会党委員長(首相)、河野自民党総裁(外相)、武村さきがけ代表(蔵相)の与党3党首は東京都知事選の統一候補応援のため、東京・新宿駅東口に勢ぞろい。ここに同じ候補を推す公明の大久保参院議員団長が藤井代表の代理で参加、与野党“呉越同舟”の格好で、それぞれ第一声を上げた。

村山氏は「首相になって以来、法律はどんどん通ったし予算も早期成立するなど、うまくいっている」と現連立政権の成果をアピール。

河野総裁は「首都の顔、東京を代表できる人を知事に選ばなければならない」と推薦候補への支持を訴え、武村代表は「都市の危機管理で住民の安心できる町づくりをやる」と強調した。

大久保氏は「庶民の代表として統一選に挑戦したい。生活者の政治の前進、地方分権の確立を」と訴えた。

一方、新進党の海部首相は同党の前衆院議員が立候補、自民、社会両党共同推薦候補との自自地上の一騎打ちとなる三重県知事選応援のため、津市内の候補者事務所前で第一声を上げ「現政権は妥協と譲歩の繰り返しで何も対応ができていない」と自社さ連立政権を批判。「現状維持かカキ書くか、国民がどちらを選択するかの大きな意味のある選挙だ」と支援を求めた。

共産党の不破委員長は東京・新宿駅西口のデパート前で都知事推薦候補の応援。「国民、都民が政治の主人公というのが革新政治の原点。革新無党派層と共産党が大同団結しよう」と呼び掛けた。《共同通信》

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【警視庁】オウム真理教捜索を続行

東京都・目黒公証役場事務長(68)拉致事件で、警視庁大崎署捜査本部は23日、上九一色村のオウム真理教関連施設の捜索、検証を続行。その結果、「第6サティアン」周辺の建物群の1棟に、化学物質の合成機器が設置されている化学実験室とみられる部屋があることが分かった。

室内からサリンなど神経ガスに対する解毒剤「アトロピン」が大量に見つかった。近くの倉庫にはサリンの原材料のフッ化ナトリウムなどが大量に保管されており、捜査本部はこの部屋が神経ガスなどを生成する「毒ガス工場」である疑いが濃いとみている。

捜査本部は、残留ガスが拡散する危険性が高いとして周辺の捜索を午後2時すぎ、いったん打ち切り、24日以降、専門家の協力を得て検証する方針。

また押収した薬物を鑑定した結果、サリンの原材料の一つで毒劇物取締法で規制されている「三塩化リン」が含まれていたことが分かった。22日に押収した薬物と併せ、サリンを生成するのに必要な物質がこれですべて押収された。

調べによると、第6サティアンは、麻原彰晃教祖の部屋や「外務省」と呼ばれる部屋などがある教団の中枢。「化学実験室」には大学や企業の実験室にあるような化学実験用の機器があった。しかし部屋は気密性が低く、実験を行った場合極めて危険性が高い状態だったという。

見つかったアトロピンは神経ガスの解毒剤として用いられ、アメリカ軍の防毒装備に含まれていたこともあった。製造した毒ガスを間違って吸引した際の応急手当て用とみられる。

このほか新たにフェニルアセトニトリル、硫酸、ヨウ化カリウム、青酸化合物などを発見。この日押収した化学薬品は合計で2トントラック34台分に上った。鑑定を進めるとともに、教団関係者から使用目的について事情を聴いている。《共同通信》

警視庁が殺人予備罪で取り調ベの検討を始めた麻原教祖は「日本でただ一人の最終解脱者」と称し、「空中浮揚、透視などあらゆる超能力を体得した」などと宣伝して20−30歳代の若者を中心に信者を集めた。その半面、平成2年の衆院選に出馬したり、横浜市の坂本堤弁護士一家失跡事件に関連して事情聴取を受けるなど、これまでもたびたび世間を騒がせてきた。

昭和30年3月、熊本県八代市で生まれ、地元高校を卒業後、上京。22歳から仙道の修行を始め、ヒマラヤ山中で最終解脱に至り、オウム真理教を開いたという。

水中で息を十数分間止める修行の成果を弟子がテレビで実演するなど話題を集め、未成年者が財産を持って家を飛びだすなど、信者の肉親らとトラブルを起こすケースが相次いだ。

麻原教祖は「布教活動に使った金は1年間で10億円だが、個人的資産は一銭もない」と強調していたが、自分の血を信者に一回100万円で飲ませる修行なども明るみに出て、「宗教に名を借りた詐欺的商法だ」と非難する声も上がっていた。

最近は健康を害しているときれ、原因については「毒ガス攻撃を受けているため」などと機関紙などで説明している。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は23日、統一地方選第一声として東京・新宿駅東口でマイクを握り約10分間熱弁したが、ついに「社会党」という言葉を口にせずに終わった。官邸に戻り、記者団から「社会党の売り物は」と水を向けられると、「えーっと、社会党のスローガンは何じゃったかな。パンフレットをつくって、スローガンを盛り込んでいるんじゃないの」と他人事のような返事。最後は「地域、地域によって事情が違うし、ローカル性のある話だから」と逃げたが、分裂騒動の絶えない党内事情に悩まされ続けてきただけに、もはや愛想は尽きている?

○…新進党の海部党首はこの日、津市の三重県知事選候補の選挙事務所前で第一声。候補者が同党現職衆院議員からの転出とあって、「本人から知事選に出ると言われた時は、ただでさえ野党として自民党より人数が少なく、一人でも欲しい時なので反対した」と苦しい胸の内を披露した。しかし「候補者は最も信頼する(新進党)幹部だ」と持ち上げ、「いなくなるのは寂しいが、地元の人がこの人を出したいというなら仕方がない。身を切られる思いで送り出した」と演説も熱を帯び、転出組が相次ぐことへの悩みを応援演説で生かす術もなかなか手慣れてきた様子。《共同通信》

【大相撲春場所】12日目

大相撲春場所12日目(23日・大阪府立体育会館)横綱曙が危なげなく12連勝。横綱貴乃花と大関武蔵丸は1敗を守り、大関若乃花も2敗で踏みこたえて優勝争いに波乱はなかった。曙は貴ノ浪を問題なく突き出し、貴乃花は琴の若を寄り切った。武蔵丸は腰の重い琴別府の抵抗に苦しんだものの最後に力量差を示し、若乃花は速攻の寄りで小城錦を圧倒した。新小結の浪乃花は負け越し。この日の結果、全勝の曙を1敗で貴乃花と武蔵丸の2人が追い、2敗で若乃花が続いている。十両は時津洋ら4人が8勝4敗で並んでいる。《共同通信》

【米国】イラクで警戒飛行再開

米国防総省は23日、イラク北部上空に設定した「飛行禁止空域」での警戒飛行を再開したと発表した。同空域での警戒飛行は今週初め、トルコがイラクとの国境を越えてクルド労働者党(PKK)ゲリラの拠点を陸から攻撃したの受け、不測の事態を避けるため一時的に中止されていた。

国防総省のボックス報道官は「トルコ政府との協議で、トルコ側の飛行作戦内容を事前に知ることが保証され、トラブルが起きる恐れはなくなった。トルコの軍事作戦とは互いに障害にならない形で警戒飛行を行う」と強調した。

米政府が早い段階でトルコ側と接触、警戒飛行を再開した背景には、クーデター事件が発覚するなど体制の揺らぎが表面化しているイラクのフセイン大統領が、国内引き締めを狙って挑発的行動を起こす可能性があるためとみられる。《共同通信》



3月23日 その日のできごと(何の日)