平成1851日目

1994/02/01

この日のできごと(何の日)

【大相撲・小錦関】帰化決定

大相撲の元大関、小錦八十吉=30歳、高砂部屋、米国ハワイ州出身=の日本への帰化が1日、認められた。同日付の官報で告示された。これで小錦は、日本国籍の取得により年寄名跡(親方株)襲名の条件を満たし、本人自身も同日の会見で引退後は親方になって相撲界に残る意思を明らかにした。

昭和62年夏場所後に外国人力士として初めて大関に昇進した小錦は、昨年法務局に帰化を申請していた。

日本名は夫人の姓としこ名の下の部分をとって「塩田八十吉」とする希望を持っており、来週にも関係当局に申請するという。

小錦は既に「佐ノ山」の年寄名跡を持っていることから、このまま土俵に上がらず、引退の可能性も出てきたが本人は「まだまだ相撲を頑張りたい」と3月の春場所への意欲を示した。

小錦 うれしかった。(知らせを聞いた時は)頭の中がパニックになった。日本名は塩田八十吉に。これでだいぶん気が楽になった。そう長くはないけど、相撲ができる限り土俵で取りたい。一年生の日本人だ。相撲協会にプラスになるよう頑張ります。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【東京家裁】命名「悪魔」ちゃんを認める

長男を「悪魔」と名付けた東京都昭島市のスナック経営者(30)が、名前の変更を求めた昭島市の行政指導に不服を申し立てた家事裁判で、東京家裁八王子支部(東条宏・家事審判官)は1日、「悪魔という名前は命名権の乱用にあたり違法」としながら「市がいったん受理した以上、抹消には法的手続きが必要」などとして「悪魔」を戸籍に記載するよう命ずる決定を出し、父親と市に通告した。

市は法務省と協議して結論を出すとしているが、東京高裁に即時抗告する可能性が高いとみられる。一方、父親は同日夕「悪魔という名は気に入っている」と現在は改名の意思がないことを明らかにしており、波紋はまだ広がりそうだ。《共同通信》

【細川護熙首相】農政審議会に出席

コメ市場の部分開放決定を受け、国内農業の対応策を検討する農政審議会(首相、農相の諮問機関、会長・武田誠三日本中央競馬会審査会会長)が1日、首相官邸で開かれた。審議会には細川首相、武村官房長官、畑農相らが出席、後継者不足やコメの内外価格差拡大)など、難問を抱える国内農業の再建策づくりに向け審議のスタートを切った。

冒頭、細川首相は「わが国農業の将来展望を切り開、農業維新を実現するよう全力で取り組む。当面、市場開放措置の実施時期までに講ずべき関連対策および、その後の実施期間を通じた中長期的な観点に立った農業政策の展開方向について、幅広く検討していただきたい」と、農業再生ビジョンの確立に向けての論議を要請した。

続いて畑農相が「本審議会の議論を踏まえながら、コメの生産・供給安定対策、農産物の需給・価格対策、農業の体質強化、地域活性化対策などについて施策の具体化を図っていく」との方針を表明した。

委員からは「農産物の価格流通対策の検討が必要」「食糧管理法の改正にとどまらず、農業基本法の議論もすべきだ」「農村地域活性化対策の抜本的見直しが必要」など、今後の検討項目について幅広い意見が出された。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は1日、福岡県の太宰府天満宮から紅白の梅の木と梅干しをもらい、ご機嫌。『梅の使節』として首相官邸を訪れた宮司らは首相に、「今年は梅が咲くのが遅かった。梅干しはぜひとも訪米にお持ちください」。記者団が首相に「梅は遅咲きというが、政治改革は」と尋ねると、「政治改革と同じではないか。七分咲きくらいかな。全体の仕事ではまだつぼみだ」と余裕の表情。「梅干しはどうしますか」と聞かれ、「せっかくだから持っていきますか」とにっこり。果たして梅干しが難航している包括経済協議の特効薬になるかどうか。

○…赤松文相は1日の閣僚懇談会で、藤井蔵相が焦点の消費税の引き上げ問題について「増減税を一体として処理し、垂れ流しの赤字国債の発行は良くないとの基本原則で取り組む」と発言するとすかさず異議。「垂れ流しとかいう言葉はイメージが良くない。何とかならないか。もう少し適切な表現はないのか」と申し立てた。細川首相も「垂れ流し的赤字国債は良くない」などと発言しているだけに一同は一瞬沈黙。他の大臣が「例えば安易なとかいうのはどうだろう」と提案、場をとりなした。文相の教育的指導に閣僚の面々も苦笑い。《共同通信》

【全日本ノルディック】荻原健司選手が初優勝

スキーの全日本ノルディック選手権第3日は1日、札幌市白旗山競技場で複合後半の距離を行い、前半のジャンプで首位に立った荻原健司(北野建設)が、2位の河野孝典(野沢温泉ク)を4分以上引き離し、大差で初優勝を達成した。

3位には荻原の双子の弟、次晴(北野建設)が距離で40分36秒7の最高タイムを出し、前半の5位から順位を上げた。荻原健、河野のほか、リレハンメル五輪代表組では古川純一(近大)が5位、阿部雅司(東京美装)が7位、三ケ田礼一(リクルート)が12位だった。《共同通信》

【ナンシー・ケリガン選手襲撃事件】前夫「ハーディングが関与」

1日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米女子フィギュアスケートのケリガン選手が襲われた事件で、ライバルのハーディング選手が襲撃計画を手助けし、犯行を最終的に承認したことを、ハーディング選手の前夫が連邦捜査当局に証言した、と報じた。

同紙が前夫ギルーリー容疑者(逮捕済み)の弁護士のインタビューとして伝えたもので、弁護士はハーディング選手の関与に関するギルーリー容疑者の証言が詳細にわたり、多くの点が電話や銀行の記録で補強される、と述べている。ハーディング選手は先週「事件の前には犯行計画を知らなかった」と発表していた。

同弁護士によると、ギルーリー容疑者はハーディング選手が①昨年12月から襲撃計画に関与した②知り合いの女性に電話をかけ、ケリガン選手の住所、練習日程を聞いたなどと証言。また、同弁護士は犯行の動機は、日本の千葉県で行われた大会で、ハーディング選手が不本意な成績に終わったことから、米国の選考委員がハーディング選手を五輪出場選手から外すのではないか、と危機感を持ったため、と述べている。《共同通信》

【プロ野球】キャンプイン

プロ野球は1日、キャンプが解禁された2球団が国内、外で練習を開始したが、一部を除いて雨にたたられる、あいにくの初日となった。 待望の巨人のユニホームを着た落合は、雨のため室内でのスタート。初めのうちはほとんど口を真横に結び、余裕がない。しかし、ティー打撃をしていた吉村にさりげなくアドバイスを与えるなど、徐々に落合らしさが出てきた。

バットは握らなかった。だが篠塚、原らと一緒の「ベテラン組」で、最後の「ランニングまですべてのメニューを、初日とは思えないほど精力的にこなした。練習終了後のテレビの共同インタビューは「疲れ」を理由に見送る“おれ流”も。この日、宮崎の巨人キャンプを訪れたファンの数は、昨年初日の3分の1の約1500人。落ち着いた1カ月となりそうだ。

連続日本一を狙うヤクルトのキャンプは、野村監督が外国人を除く一、二軍の全選手を神宮球場そばの会議室に集め、1時間半の訓示から始まった。連覇へのシナリオは「わき役の野球が動きがあって一番面白い」と控え選手の一レベルアップを主眼に置いているが、これから一カ月がその勝負となる。 球界全体の繁栄を気にかけながら、磨きがかかっていくID(データ重視)野球。野村監督が行った今オフの講演の演題は「頭が動けば、尾も動く」。東京で迎えたキャンプ初日は凍えるような寒さだったが、頭の教育が第一の野村野球には全く影響なかった。

沖縄地方は練習開始時から、雨が降り出した。大沢監督率いる日本ハム、三村新監督の広島、昨年2位の中日はともに予定を変更して室内へ。横浜は雨の中でスケジュール通りのメニューをこなした。仰木新監督を迎えたオリックスの宮古島では、晴れて入団が決まって張り切る岡田がいきなり打ち込んだ。 秋山、松永が入団してムード一新のダイエー、石嶺が加入した阪神は、雨の影響が残った高知県内でエアテント、室内を使用した練習を組んだ。

一方、海外組では日本一奪回が目標の西武が、快晴のハワイ・マウイ島でランニングを中心に始動。鈴木 監督が就任2年目の近鉄は、サイパンでは珍しい雨でグラウンドが7年ぶりに使えず、隣の体育館へ。米アリゾナ州スコッツデールのロッテは、体慣らしが主で、ユニホームを着用しないキャンプインとなった。《共同通信》



2月1日 その日のできごと(何の日)