平成2213日目
1995/01/29
この日のできごと(何の日)
【村山富市首相】阪神大震災「復興債」検討を指示
村山首相は29日午後、首相官邸で武村蔵相と会談、阪神大震災の復興に向け、財源として赤字国債の発行検討を指示した。「復興債」にあたるもので、首相に近い社会党筋は1994年度第二次補正予算案で数千億円規模を想定していることを明らかにした。
首相は武村蔵相との会談後、記者団に復興債発行を「考えてもいいのではないか」と表明。五十嵐官房長官も記者会見で「多面的に検討していく」と述べ、政府内部の調整を進める意向を示した。
一方政府は同日夕、全閣僚による「緊急対策本部」第6回会合を開き、被災者用仮設住宅の建設、便乗値上げ防止などに全力を挙げる方針を確認した。《共同通信》
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【自民党・森喜朗幹事長】衆院解散「念頭にない」
自民党の森幹事長は29日昼、知事選応援のため訪れた青森市内で記者会見し、当面の政局について「野党が(阪神大震災などで)意味のない政府への攻撃、足の引っ張り合いがないとは言えない。野党がそういう態度で出れば堂々と立ち向かっていくことも当然のことだ」と述べ、内閣不信任案提出などが出た場合、衆院解散で受けて立つ可能性を示した。
ただ、森氏は阪神大震災を挙げ「政府与党、野党が協力し、対策に取り組むのが最優先の課題だ。政治空白をつくらない方が国家、国民のためだ。統一地方選、参院選で民意を聞くことはできる」と述べ、解散は念頭にないとの考えを示した。《共同通信》
【富山県婦中町長選】川崎磯信さん、敗れる
富山・婦中町長選任期満了に伴う富山県婦中町長選は29日、投票が行われ、即日開票の結果、町長選では現職の森野義博氏(63)=無所属、板倉=が1万5231票を獲得して新人の川崎儀信氏=無所属、羽根=に1万1240票の大差をつけ再選を果たした。 森野氏は婦中スポーツプラザの建設、人口増対策、教育、福祉の充実など一期4年間の実績と人柄が評価されるとともに自民、社会、連合などの推薦、町議や町内各種団体の支持を受け、幅広い層に浸透、勝利した。
◇
富山県婦中町長選で目標の2000票をはるかに超える得票数に川崎儀信さん(58)は「予想以上の得票だ。売名と言われてきたが、ヤミ米裁判や法廷外での活動が理解してもらえた」と喜んだ。 婦中町中名の選挙事務所では、川崎さんと数人の支持者がこたつに入り、和やかにテレビの速報に見入った。
午後8時15分、開票40%の速報で2400票の数字が映し出されると、川崎さんは万歳して勝利宣言さながらの喜びよう。前町長の大澤輝男選対本部長とともにダルマに目を入れると、支持者からは「被告の身でよくやった」などと激励の言葉が飛んだ。 川崎さんは「供託金が戻る有権者の10%の得票が目標だったが、こんなに獲得できるとは思わなかった。今後のヤミ米裁判にも影響を与えるだろう」と話した。席上、川崎さんは次期参院選の富山地方区に出馬する意向を示し「ヤミ米裁判の判決の出る3月7日までには正式に出馬表明したい」と話した。《共同通信》
【テニス・全豪オープン】最終日
テニスの全豪オープン最終日は29日、メルボルンのナショナル・テニスセンターで行われ、男子シングルス決勝は第2シードのアンドレ・アガシ(米国)が4-6、6-1、7-6、6−4で2連覇を狙ったピート・サンプラス(米国)を破り、大会初出場で優勝、賞金36万ドル(約3600万円)を獲得した。
アガシは昨年の全米オープンに続き四大大会2連勝で通算3勝目。全試合ストレート勝ちで決勝に進んだアガシは第1セットを落としたが、絶妙のサービスリターンでサンプラスの強打を封じタイに追いついた。その後も、正確なストロークで主導権を握り、第3、4セットも連取した。《共同通信》
【ペルー、エクアドル】戦争拡大
ペルーとエクアドルの国境紛争は29日、エクアドル国防省がペルー空軍ヘリコプター1機を撃墜、戦闘でベルー軍兵士7人が新たに戦死したと発表、戦闘がさらに拡大しているもようだ。両国の国境付近では住民の避録が続いている。
エクアドル国防省によると、ベルー軍は29日午前10時(日本時間30日午前0時)から空軍ヘリ5機に地上からの砲撃も加え、エクアドル領内に大規模な攻撃を仕掛けたが、エクアドル側はヘリ1機を撃墜するなど、ベルー軍を撃退した。エクアドル側の発表では、27日からの戦闘の死者は双方合計で30人となった。
一方、ペルーのパナメリカテレビによると、ベルー国軍前はこれらの発表を否定、29日の戦闘でペルー兵士1人が負傷したと述べた。ペルーの29日付エスブレソ紙によると、ぺルー軍は国境付近に2万人の将兵を展開している。
中南米諸国などの仲裁の動きは運れ、米州機構(OAS)のガビリア事務総長が28日、エクアドルのドゥラン、ペルーのフジモリ両大統領と会談したが、具体的な成果は報告されていない。《共同通信》