平成5490日目
2004/01/19
この日のできごと(何の日)
【陸上自衛隊】先遣隊がイラク入り
イラク人道復興支援の陸上自衛隊先遣隊(隊長・佐藤正久一等陸佐)は19日午後0時50分ごろ、クウェートからイラクに入った。隊員約30人の車列はオランダ軍の警護を受け、日本時間の20日未明、イラク南部のサマワ郊外のオランダ軍キャンプ・スミッティに到着する見通し。
イラク復興支援特別措置法の成立から約半年。日本国内に賛否が渦巻く中、“戦時下”の外国へ地上部隊が第一歩を踏み出した。政府は治安情報など先遣隊の報告を受け、本隊の派遣時期を決定する。
米軍関係者によると、先遣隊は19日午前5時50分、滞在していたクウェートの米軍キャンプ・バージニアを出発。軽装甲機動車など7台とバス1台で車列を組み、国境へと向かった。
軽装甲機動車の屋根の台座には機関銃が装備され、隊員は防弾チョッキを着用した。イラク入り後、オランダ軍海兵隊員約20人が護衛した。
先遣隊はオランダ軍キャンプに滞在しながら、本隊の日本出発に向け、宿営地の用地契約など準備を進める。南部バスラなどにも要員を派遣。最新の治安情報を収集し、一部が帰国して石破茂防衛庁長官に報告。本隊派遣が決まれば陸自隊員約550人による人道復興支援活動が始まる。《共同通信》
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イラク人道復興支援の陸上自衛隊先遣隊約30人(隊長・佐藤正久一等陸佐)は19日午後9時ごろ、イラク南部サマワのオランダ軍宿営地「キャンプ・スミッティ」に到着した。
佐藤隊長はキャンプ・スミッティで報道陣に「いよいよサマワに到着し、一層身の引き締まる思いでいっぱい。われわれの活動を通じて、イラク国民と日本との関係がさらに強固なものになることを希望する」と話した。
先遣隊は19日午後1時前にクウェート国境を通過。直線で約300キロの行程に11時間を要し、日没前に着く当初の予定が大幅に遅れ、夜間の移動となった。隊の広報担当者は、食事のため米軍のキャンプに立ち寄り、休憩と給油もしたため、と理由を説明した。《共同通信》
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【大相撲初場所】9日目
大相撲初場所9日目(19日・両国国技館)横綱昇進を目指す大関栃東が高見盛の突き落としに不覚を取り、初日以来の黒星となる痛い2敗目を喫した。横綱朝青龍は時津海を寄り切り、土つかずの9連勝とした。残る大関は千代大海が小結若の里を押し倒し、1敗を守って勝ち越した。魁皇は武双山の休場による不戦勝で7勝2敗。関脇は玉乃島が3勝目を挙げ、土佐ノ海は7敗目。小結栃乃洋は6敗目を喫した。若の里は4敗目。全勝の朝青龍を追う1敗は千代大海と平幕の琴光喜、垣添の3人。《共同通信》
【Jリーグ】
サッカーのJリーグ1部(J1)清水エスパルスから、日本代表MF三都主アレサンドロ(26)がJ1浦和入りし、韓国代表FW安貞桓(27)は昨季のJ1覇者、横浜F・マリノスに移籍することが19日、3クラブから発表された。ともに1年契約。
三都主の移籍金は推定3億5000万円。1997年に前園真聖が横浜F(消滅)からV川崎(現東京V)入りした時と同額で、日本選手の国内移籍最高額となった。
ブラジル出身の三都主は97年に高知・明徳義塾高から清水に入団。昨季までリーグ戦通算198試合に出場して56得点。99年にはJリーグ最優秀選手に輝いた。2001年11月に日本国籍を取得して日本代表に選ばれ、02年ワールドカップ(W杯)日韓大会に出場するなど国際Aマッチ24試合で2得点している。
安貞桓は02年W杯で韓国の4強入りに貢献し、同年9月に清水入り。Jリーグ通算38試合で14得点をマークした。《共同通信》
【プロ野球】
巨人から日本ハムにトレードで移籍した入来祐作投手(31)が19日、札幌ドーム敷地内にある球団事務所で入団会見に臨み「北海道のみんなと一緒になってパ・リーグで優勝して、日本シリーズに出場したい」と意欲をみせた。背番号は49に決まった。
当初は今オフのポスティング(入札制度)による米大リーグ移籍を希望し、入団交渉が難航。ようやく日本ハムと正式に契約を交わし「今は米国でやるという思いは頭の中にない」と晴れ晴れとした表情を浮かべた。
三沢今朝治チーム総括本部長は「先発で10勝できる投手がほしかった。気迫で打者に向かう。うちにはいないタイプ」と高く評価した。入来は「先発で投球回数は150以上、防御率3.5以内。自身はある」と具体的な目標を掲げた。《共同通信》
【ボクシング】
世界ボクシング協会(WBA)スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦は19日、オーストラリアのウーロンゴンで行われ、挑戦者で38歳の西澤ヨシノリ(ヨネクラ)はチャンピオンのアンソニー・マンディン(オーストラリア)に、5回43秒でTKO負けし、日本選手史上最年長、最重量級での王座奪取はならなかった。
2回に右のパンチでダウンを奪った西澤は、4回には逆にダウンを喫した。5回に再び倒され立ち上がったが、レフェリーが試合を止めた。
日本ボクシングコミッション(JBC)が年齢制限に関する特別規定を設けたことで、37歳以上で現役続行を認められた西澤の戦績は43戦24勝(12KO)14敗5分け。初防衛に成功したマンディンの戦績は21戦20勝(15KO)1敗。
日本のジムに所属する現役世界王者はWBAバンタム級暫定の戸高秀樹(緑)、世界ボクシング評議会(WBC)ミニマム級のイーグル赤倉(角海老宝石)、WBCスーパーフライ級の徳山昌守(金沢)の3人のまま。《共同通信》
【兵庫県警】聴覚障害者を手話で恐喝、36歳聴覚障害逮捕
耳が不自由な障害者から現金600万円を脅しとったとして、兵庫県警が大阪府堺市金岡町、無職A容疑者(36)を恐喝の疑いで逮捕していたことが19日わかった。A容疑者も聴覚障害があり、手話で脅したという。三木署は共犯と見られる同府豊中市の無職の男(60)についても同容疑で逮捕状をとり、行方を追っている。
調べでは、A容疑者らは昨年12月、兵庫県三木市君が峰町の路上で、通勤途中の聴覚障害者の会社員男性(50)を車の中に押し込み、近くのコンビニエンスストアの駐車場まで連れて行って脅したうえ、金融機関から現金600万円をおろさせて奪った疑い。共犯とみられる男とA容疑者は知人同士で、この男も聴覚障害があった。男性は「金を払わないとやくざが刺しに来るぞ」と手話で脅迫されたという。《朝日新聞》
【小泉純一郎首相】施政方針演説
第159通常国会が19日召集され、小泉純一郎首相は同日午後、衆参両院本会議で施政方針演説を行った。首相はイラク復興支援は「国際社会の責務だ」と自衛隊派遣への理解を求めるとともに「治安状況を注視しつつ、本格的な支援活動を行っていく」と強調、安全確保に配慮しながら先遣隊に続いて陸上自衛隊の本隊派遣にも踏み切る決意を表明した。《共同通信》
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小泉純一郎首相は19日夜、施政方針演説について「就任以来の改革を断固たる決意で進めていくと同時に、北朝鮮、イラクという外交問題が重要だ」と述べ、内外の課題に取り組む決意を前面に打ち出したことを強調した。
首相は「特にイラクについては、世界の平和と安定のために日本は何をなすべきか。国際社会から信頼される活動をしないといけないと真正面から国民に訴えたい。そういう気持ちで演説した」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》
【米大統領選】民主指名争い開幕
米大統領選の民主党指名争いの幕開けとなるアイオワ州党員集会は19日、上位4候補が大接戦のまま開催日を迎えた。勝敗の行方は予断を許さない状況だ。
集会は、州内約2000カ所の集会場で同日午後6時半から始まり、前回の2000年を大きく上回る10万人が参加の見通し。
世論調査会社ゾグビーが19日発表した世論調査結果によると、支持率首位のケリー上院議員(25%)をディーン前バーモンド州知事(22%)、エドワーズ上院議員(21%)、ゲッパート下院議員(18%)が追っている。《共同通信》
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米大統領選の民主党候補指名争いの幕開けとなるアイオワ州党員集会が19日夜、州内の約2000カ所の集会場で行われ、ケリー上院議員(60)が35%以上の支持を獲得、勝利した。2位には小差でエドワーズ上院議員(50)がつけ、当初優勢が伝えられたディーン前バーモンド州知事(55)、ゲッパート下院議員(62)は伸び悩み、それぞれ3位、4位に終わった。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表ら民主党議員25名が和装で登院
第159回通常国会が19日に召集され、民主党議員25名が和装で登院。その後、党本部で集合写真を撮り、マスコミ、美容業界紙などから取材を受けた。菅直人代表はじめ着物姿の議員たちは、イラクへの自衛隊派遣、年金制度改革など冒頭から厳しいやりとりが予想される通常国会に向け、改めて気持ちを引き締めた。
「内閣退陣、参院選勝利につながる国会に」野田国対委員長
民主党の野田佳彦国会対策委員長は、第159通常国会が召集される19日午前に記者会見し、国会対策の基本方針などを明らかにした。
野田委員長は会見の冒頭、「小泉内閣退陣、参議院選挙勝利につながる国会にする」と今国会への意気込みを語るとともに、取り組みの基本方針として、(1)説得力のある対案を示し、堂々と論陣を張る、(2)情理を尽くした徹底審議、(3)論より証拠──現場調査活動の強化(4)チームワーク──全新人議員の国会対策委員への起用、(5)衆参一体の国会運営、の各点を提示。現場調査活動の強化については、河村たかし衆議院議員らを中心に「民主党国会Gメン」を復活させることを明らかにした。
また国会序盤の審議をめぐって、与党がイラクへの自衛隊派遣の国会承認と補正予算とを一括処理するよう求めていることを取り上げ、「イラク問題での与党内からの造反対策ではないか」と強く批判。あくまでイラク問題を単独で審議した後に補正予算の審議を行うよう求めていく姿勢を示した。
[両院議員総会]通常国会を戦い抜く決意固める
第159通常国会が19日、6月16日まで150日間の会期で開会した。民主党は同日、開会に先立って両院議員総会を開き、本国会を結束して戦い抜く意志をうち固めた。
総会の冒頭、挨拶に立った菅直人代表は、国会で当面の焦点となるイラクへの自衛隊派遣問題について、「危険な所だから自衛隊に行ってもらう、といった政府の説明はきわめて欺瞞的だ。陸自がイラク国内に入るということは、軍隊が他国の領土に入るということ。反撃も含めて一種の武力行使も前提となる。そういう覚悟が問われる。今後30~50年の歴史の分かれ道になる問題として、しっかりした議論が必要だ」と提起した。
続いて、岡田克也幹事長が「比例第一党の重みを自覚して、民主党ここにあり、という取り組みを」と檄を飛ばし、枝野幸男政策調査会長から今国会の政策課題の概要が、野田佳彦国会対策委員長から今国会をめぐる状況と取り組みの基本方針が、それぞれ報告された。
最後に、藁科満治参議院会長が「衆参一体の取り組みで参議院選挙の勝利につながる国会に」と呼びかけて総会を締めくくった。
「状況追従の危ない総理」菅代表、施政方針演説を批判
民主党の菅直人代表は19日、小泉首相の施政方針演説が行われた通常国会初日の衆議院本会議後に記者団の質問に答え、「これまでで一番、小泉総理らしいものが何もない演説だった」と感想を語った。
菅代表はとりわけ、首相がイラクへの自衛隊派遣について“危険な地域だから自衛隊を出す”といった説明を繰り返していることを取り上げ、「軽い表現で国民をごまかそうとしている。自衛隊も国際的に見れば軍隊。日本が他国の領土に武装した軍隊を出すことの意味の大きさを国民に説明していない」と厳しく批判した。
また、自衛隊派遣の理由についても、大量破壊兵器問題、フセイン政権の非民主性、イラクのテロの温床化の危険など、説明を二転三転させ、ただ状況の変化に合わせて現状を追認しているにすぎないことを指摘し、「状況追従というのが一番よくない。日本にとって危ない総理だ」と批判。「イラク問題、北朝鮮問題を含め、日本はどうあろうとするか。状況に流されるのでなく、国の選択としてしっかり議論したい」と語った。《民主党ニュース》