平成3578日目
1998/10/25
この日のできごと(何の日)
【プロ野球・阪神】新監督に野村克也氏
プロ野球、阪神の新監督に今季までヤクルトの監督を務めていた野村克也氏(63)の就任が25日、決まった。就任要請を受けていた野村氏は同日、東京都内のホテルで高田順弘阪神球団社長と会い、受諾の意向を伝えた。
今季限りで吉田義男監督が退団した阪神は、ヤクルトを3度の日本一に導いた野村氏の手腕を高く評価し、15日に次期監督として就任を要請していた。野村氏は即答を避け、日本シリーズ終了後に返事をするとしていたが、シリーズ移動日のこの日になって受諾を明らかにした。
野村氏は、受諾会見で新たなチームの指揮官になる抱負を「大きな期待にこたえられるか分からないが、全知全能を絞ってやりたい」と話した。契約期間は3年で背番号82。正式発表は日本シリーズ終了後、大阪で行われる。
野村新監督は31日、宮崎でのセ・リーグ監督会議に出席。11月1日に始まる高知・安芸での秋季キャンプに入ることになる。《共同通信》
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【競馬・秋華賞】
競馬・第3回秋華賞(25日・京都競馬場)–2番人気の桜花賞馬、ファレノプシスが直線で抜け出し、牝馬“二冠”に輝いた。武豊騎手はG1最多タイの27勝を達成、4歳G1七レースをすべて制した。
2着には14番人気のナリタルナパークが入り、馬番連勝1万460円の波乱になった。1番人気のエアデジャヴーは3着、オークス馬エリモエクセルは7着。《読売新聞》
【北海道・駒ケ岳】噴火
25日午前9時12分ごろ、北海道南部の活火山、駒ケ岳(1131メートル)が噴火した。平成8年3月5日の小噴火以来2年7カ月ぶり。8年と同じ水蒸気爆発とみられ、規模はより小さかったが、噴煙は一時約1200メートルまで上がり、札幌管区気象台は臨時火山情報を出して注意を呼び掛けた。北海道警や周辺5町も対策本部などを設けて防災対策に当たったが、鹿部町で降灰が確認されたほかに大きな被害はなかった。
気象庁は、昭和4年の大噴火の前に小噴火を繰り返した前例もあり今後の推移を注意深く見守る方針。専門家も「新たなマグマの動きや地熱の変化は見られないが、噴火前の前兆が現れない山なので観測態勢を強化すべきだ」と話している。
札幌管区気象台によると、噴火地点は「昭和4年火口」内にある小火口で、平成8年の小噴火と同じとみられる。噴火時から6分間、火山性微動があったほか、正午までに小さい火山性地震を5回観測した。噴火時は黒い煙を噴き上げたが、その後は白い煙だけとなり量も減少した。《共同通信》
【民主党・菅直人代表】「真紀子さんおっかなくて」
民主党の菅代表は25日、東京・保谷市の武蔵野女子大で講演し、「育児や出産などがあり、女性の政治参加はまだハードルが高いが、機会があれば思い切って行動してほしい」と述べ、女性の政治参加を強く促した。菅氏が注目している女性政治家として挙げたのは、自民党の田中真紀子・元科学技術庁長官、社民党の辻元清美衆院議員ら。
菅氏は厚相時代、田中氏から教育・福祉関係の議員立法に協力するように迫られ、「おっかなかったので、すぐ賛同した」と述べ、会場の笑いを誘った。《読売新聞》
【小渕恵三首相】「景気回復が最優先」
小渕恵三首相は25日夜、森喜朗自民党幹事長と首相公邸で会談し、景気対策や臨時国会召集など、今後の政局運営を中心に意見交換した。森氏は「経済再生内閣として、景気回復に再優先で取り組むべきだ」と述べ、一日も早く景気を回復軌道に乗せる必要があるとの認識で一致した。《共同通信》
【兵庫県知事選】貝原俊民氏が4選
任期満了に伴う兵庫県知事選は25日投票、即日開票の結果、無所属現職の貝原俊民氏(65)=自民、民主、平和、自由、社民、公明推薦=が、無所属新人の県原水協事務局長梶本修史氏(50)=共産推薦=を破り、4選を果たした。最終投票率は39.90%で、前回の34.35%を5.55ポイント上回ったが、4回連続で30%台。阪神大震災後初めての知事選で投票率が大幅に伸びるとの見方もあったが、各党相乗りの貝原氏に共産系候補が挑む構図が4回続き、低調に終わった。
貝原氏は来年3月を期限としている仮設住宅の解消や、震災の打撃に不況が重なり苦しい企業救済などに取り組むことになる。《共同通信》
【和歌山保険金詐欺事件】夫婦を起訴
和歌山市の保険金詐欺事件で和歌山地検は25日、無職男性(35)に昨年9月、ヒ素を混入した牛どんを食べさせたなどとして殺人未遂と詐欺の罪で元保険外交員の主婦、林真須美容疑者(37)を起訴、また虚偽の報告で保険金を詐取したなどとして詐欺の罪で夫のB容疑者(53)を起訴した。両被告はこれまでの調べに対し、起訴事実について否認を続け、調書の作成にも応じていないという。
和歌山東署捜査本部は26日、高度障害保険金をめぐる詐欺容疑で両被告を、無職男性に対する別の殺人未遂容疑で真須美被告をそれぞれ再逮捕。毒物カレー事件でも使われたヒ素の入手ルートを追及、カレー事件の解明も視野に入れて捜査を進める。
起訴状などによると、真須美被告は無職男性を殺害し約1億2900万円の生命保険金をだまし取ろうと計画。昨年9月、自宅でヒ素を混入したレトルト食品の牛どんを食べさせたが、男性は死亡せず入院したため、同年12月から今年3月にかけ保険会社2社から入院給付金約287万円をだまし取った。
また両被告は平成8年3月に真須美被告がやけどで入院した際、損害保険会社に原因などを偽って報告、同年8月に交通傷害保険の入院保険金など約328万円をだまし取ったほか、後遺障害保険金など約4920万円をだまし取ろうとした。《共同通信》