平成1822日目

1994/01/03

この日のできごと(何の日)

【第70回箱根駅伝】山梨学院大、2年ぶり2度目の総合優勝

第70回を迎えた新春恒例の東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町の芦ノ湖駐車場から東京・大手町までの復路5区間107.5キロで行われ、山梨学院大が連覇を目指した優勝候補の早大を破る10時間59分13秒の大会新で、2年ぶり2度目の総合優勝を果たした。早大は11時間3分42秒で2位だった。

山梨学院大は、往路を大会新記録で制した勢いをこの日の復路にも生かし、山下りの6区で早大との差を4分33秒と広げて快走、終始トップを守ってゴールした。山梨学院大は復路も10区の尾方剛が区間最高をマークするなど、5時間28分51秒で1位となり往路、復路を制する完全優勝だった。

復路での逆転を目指した早大は7、8区でトップの山梨学院大を追い上げ、9区ではエース櫛部静二が一時は約1分差にまで迫ったが、及ばなかった。

総合3位には順大が入り、中大は4位だった。9位日大までの9校が来年の出場権を獲得した。《共同通信》

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【ライスボウル】

アメリカンフットボールの第11回日本選手権、ライスボウルは3日、東京ドームに4万9000人の観衆を集めて行われ、社会人優勝のアサヒビールが試合終了31秒前に劇的なTDを奪い、28−23で学生王者の関学を破り、2年連続2度目の日本一に就いた。学生チームは3年連続の敗退。

3度目の出場で初の栄冠を目指す関学は、第4クオーター7分55秒にQB芝原のTDパスで5点差に追い上げ、さらに終了1分48秒前、再び芝原が5ヤードのTDパスを決め逆転に成功した。しかし、アサヒビールは残り31秒で、敵陣27ヤード地点からQB東海がエースRB野村にTDパスを決め、再び試合をひっくり返した。 最優秀選手には3TDを記録した野村が、昨年に続いて選ばれた。

一度は手中に収めたかに見えた関学の初優勝が、一瞬のうちに敗戦へと変わってしまった。終了間際のアサヒビールの逆転に選手たちはぼう然とグラウンドに立ちつくし、言葉を失った。 鳥内監督は「上にはごっついチームがあるということが、よく分かりました」と社会人チャンピオンの底力を痛感した口ぶり。

これで関学はこの選手権で学生チームとしては唯一勝ち星なしの3連敗となり、「意識はしていないつもりだったが…。きょうも何かが違っていた」と無念そうだった。前半のもたつきを悔やんだのはエースQB芝原。「日本一になる教科書を後輩に残したかった。残念です」と唇をかみ締めた。《共同通信》

【経済同友会】年頭見解

経済同友会(速水優代表幹事)は3日、「改革を後戻りさせてはならない」と題した恒例の年頭見解を発表した。見解は、政治・経済・行政改革の流れを止めてはならず、それを着実に推進していくことが、不況脱出を含めた日本経済の将来展望につながっていくと指摘。

特に経済では「金融機関はこれまでの横並び決算や配当をやめ、経営格差を顕在化させるべきだ」とし、金融機関の自己責任原則の徹底による経営改善を強く求めている。

また経団連(平岩外四会長)も同日発表した「1994年の活動方針」で、不況対策として所得税減税とともに金融システムの安定化を今年の課題として挙げた。

両財界団体とも景気と絡んだ金融機関問題を共通課題として取り上げたことになり、今後、金融・証券安定化のための公的資金導入問題などが財界論議の焦点になる公算が大きい。

同友会の年頭見解は、日本経済が輸出主導型による高度成長期を終え内需型の低成長経済へ移行したことを、経営者自らが認識し自覚することが重要と指摘。特に、低成長下での雇用問題が焦点になるとし、社会全体で労働力を有効に活用できるシステムの構築が重要で、そのための終身雇用制度見直しの検討も挙げている。《共同通信》

【メキシコ】決起の農民、敗走

メキシコ内務省のソコロ・ディアス次官は3日夜(日本時間4日午前)、陸軍が同日、南部チアパス州で決起した武装した先住民系農民組織「サパティスタ国民解放軍」(EZLN)を掃討し、EZLNを敗走させ支配下にあった町村は「平静に戻った」と発表した。死者は公式発表で86人、実際には100人以上とみられる。

次官はまたEZLNが「中米で活動する暴力セクトとの類似点を示している」と述べ、隣国グアテマラなどの左翼ゲリラの関与を示唆した。

内務次官は、EZLNが1日以降占拠あるいは支配下に置いた市町村はすべて軍が奪還し「騒乱はほかの州、自治体に拡大しなかった」と強調した。

国防省はEZLNのメンバーを依然、ジャングル地帯などで追跡、市町村に軍を配備して戒厳令並みの警戒を敷いている。3日、戦闘を取材中のメキシコ人新聞記者が重傷を負った。《共同通信》



1月3日 その日のできごと(何の日)