平成1823日目

平成6年1月4日(火)

1994/01/04

【東京証券取引所】大発会

一向に回復の兆しの見えない厳しい経済環境の中で新年を迎えた東京・兜町の東京証券取引所では4日早前、初立ち会いの大発会が行われた。振りそで姿の女性らが彩りを添える中、新春恒例の三本締めで1994年の株式市場のスタートを切った。

大発会は新春のご祝儀気分もあって、例年値上がりすることが多いが、長引く不況と企業業績の一層の悪化懸念から小口売りに押され、平均株価(225種)は昨年末の大納会に比べ47円50銭安の1万7369円74銭と小反落した。年初の株価が前年の大納会を下回るのは1990年の大発会以来4年ぶりで、出来高も1億1000万株と薄く、低迷する株式市場を象識したさえない幕開けとなった。

この日は朝方から見送りムードが強く、買い手控える動きで値下がりして始まった。その後、やや値を戻す場面もあったが、先物との価格差を利用して利益を稼ぐ裁定取引の解消に伴う現物株を売る動きに押された。恒例のこ祝儀の買い物も「値下がり危険の大きい今の相場環境では入りにくい」(大手証券株式部)ため、ほとんどなかった。

立ち会いに先立ってあいさつした長岡実・東証理事長は、厳しい経済状況の中での証券市場の果たす役割の重要性を指摘。また、市場の活性化のためにも個人投資家などの投資家層の拡大の必要性を訴え、そのためにも上場企業に適切な投資家への情報開示や配当政策の見直しを求めた。《共同通信》



【西岡武夫元文相】新会派「改革の会」結成

西岡武夫元文相(当選10回、無所属)は4日午前、国会内で緒方衆院事務総長に衆院での新会派「改革の会」を結成することを届け出た。新会派は西岡氏を代表に、いずれも昨年自民党を離党し無所属となった鳩山邦夫元文相(当選6回)、石破茂氏、大石正光氏、笹川堯氏(いずれも当選3回)の計5人がメンバー。

西岡氏は報道各社のインタビューに答え、「当面、政治改革法案成立と景気対策を軸に、細川連立政権に閣外協力していく」との考え方を明らかにした。また西岡氏は参院でも「改革の会」結成を目指す考えを示した。

西岡氏は自民党との関係について「(自民党内の)多くの人がこの辺で政治改革に決着をつけるべきだと(われわれと)志を同じくしており、(改革推進派と)協力していきたい」と述べた。政界再編に向けた新生党との関係については「どこの党とも等距離を保っていく。本格的政界再編にはまだ時間がかかる」との見方を示した。《共同通信》

【細川護熙首相】「解散、総辞職は考えていない」

細川首相は4日午後、三重県伊勢市で伊勢神宮参拝後に神宮司庁で記者会見し、政治改革法案が29日の会期末までに成立しなかった場合の政治責任について「具体的に(衆院)解散とか内閣総辞職などは全く考えていない」と述べ、当面は責任問題は考えず、会期内の法案成立に全力を挙げる意向を強調した。

河野自民党総裁とのトップ会談については「会談を持つことに意味がある状況になった場合は喜んで受ける」と前向きの姿勢を示した。首相は、防衛計画の大綱の見直し問題について、首相直属の私的諮問機関を設置する意向を表明した。

所得税減税の規模や財源については「今月中旬の政府与党の経済問題協議会の結論を踏まえて考えていきたい」と述べるにとどまった。防衛計画大綱の見直し問題に関し、首相は方法や時期を検討する諮問機関を首相直属とする意向を示した上で①平成7年度予算案の概算要求枠が固まる段階で大まかな方向を決定②7年度予算案に反映させると一の手順を明らかにし、重ねて大綱見直しが必要との認識を示した。

行政改革の取り組みについて首相は「規制緩和が掛け声倒れに終わらないようにしていく」と決意を強調。具体的には地方分権大綱の取りまとめと地方分権基本法の推進、情報公開法の早期制定を挙げ、さらに製造物責任(PL)法案の次期通常国会提出の考えを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○…新生党の小沢代表幹事が4日、同党の議員総会に出席、ほぼ半月ぶりに公の会合に姿を見せた。乾杯の音頭に立った小沢氏は「今年は政治改革を実現させることで大願成就の新春にしたい」と強い意欲を表明する一方、「私もあまり昨年のようにわがままを言わず頑張ります」とあいさつし場内を沸かせた。午後の連立与党代表者会議でも「昨年中はご迷惑をお掛けしました」と昨年末の休養宣言、会議欠席で頭を下げるなど低姿勢に終始。もっとも記者団には相変わらずの取材拒否。「わがまま自粛」もいつまで続くことか?

○…共産党の不破委員長はこの日、党本部の旗開きのあいさつの中で「激動の時代こそ流れの本流を見抜くことが大事だ。流れには分流もあれば表面だけの泡まつのような流れもある」とした上で、細川内閣について「非自民が時代の本流のような勢いだったが、自民政治を受け継いだ改革は国民の期待を裏切った」と批判、「求められるのは自民の継承ではない。これを打破する革新こそ時代の本流だ」と強調。さらに「科学的社会主義は世界史の本流」と共産党こそ「本流」と力説した。恒例の冬山登山でリフレッシュしたばかりだけに新年第一声にも力がこもっていた。《共同通信》

【スキーW杯ジャンプ】葛西紀明選手が3位

ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは4日、インスブルック(オーストリア)でラージヒル第6戦が行われ、葛西紀明(地崎工業)が222.2点(102.5メートル、109.5メートル)で、今季自己最高の3位に入った。葛西は1回目7位と出遅れたが、2回目に飛距離を伸ばし上位に上がった。

1回目に114.5」メートルのバッケンレコードを記録したアンドレアス・ゴルトベルガー(オーストリア)が、2回目も104メートルにまとめ233.4点で優勝、今季2勝目を挙げた。2位はイエンス・バイスフロク(ドイツ)で229.4点(106.2メートル、112.5メートル)。《共同通信》

【富山市】犬3匹、鉄棒につるし殺す

3日から4日にかけて富山市内の中学校校庭にある鉄棒に犬3匹がつり下げられて殺されているのが見つかり、富山署は動物の保護及び管理に関する法律違反の疑いで捜査を始めた。

調べによると、3日午前8時ごろ、富山市大泉東町、市立大泉中学校校庭の北側にある高さ2メートルの鉄棒に一種の中型犬1匹が金属製の鎖でつり下げられて死んでいるのを近くの人が見つけた。4日午前9時ごろにも同じ鉄棒に犬2匹がチェーンと革ひもで同じように並んでつり下げられて死んでいるのが見つかった。

4日に見つかったうちの1匹は学校近くの人が飼っている雌犬と分かった。他の2匹も首輪をしており飼い犬とみられる。3日に見つかった犬は顔一面にスプレーとみられる赤い塗料がかけられていた。

3匹とも首輪に付いた鎖や革ひもで鉄棒につるされ、絞め殺されたとみられる。富山署は悪質ないたずらとみて現場周辺の聴き込み捜査をしている。《北國新聞》



1月4日のできごと