平成1821日目

平成6年1月2日(日)

1994/01/02

【メキシコ】農民が軍基地襲撃、55人死亡

メキシコ南部チアパス州の先住民系農民数百人が差別中止などを求めて1日未明から5市町村で武装決起、2日には同州サンクリストバル・デ・ラスカサス市郊外の陸軍基地を襲撃する事態に発展した。基地での銃撃戦で兵士、農民双方の29人が死亡したのを含め、2日夕までに計55人が各地で死亡、数十人が負傷したと伝えられている。

農民側は今世紀初めのメキシコ革命の英雄エミリアノ・サパタにちなんだ「サパティスタ国民解放軍」(EZLN)を名乗って「革命」を宣言。中央政府、州政府当局に対して、農民を極貧状態に放置するのをやめるよう訴えている。

武装農民と当局側の衝突は毎年数件あるが、軍を巻き込んだ大規模な騒乱は1970年代以降初めて。EZLNは1日未明、ラスカサス市と周辺の4町村の道路を封鎖、市役所など当局施設を占拠して外出禁止令を出すなど、事実上、5市町村を制圧した。

2日朝、同市にいた数百人は占拠を解いた後、同市北東約10キロにある州31管区陸軍基地を襲撃。他の4町村は2日夜もEZLNに押さえられている

国防省は2日の基地周辺での銃撃戦で農民側を退散させたが、兵士5人、農民24人が死亡したと発表した。

市町村襲撃で刑務所の「先住民政治犯」を解放したり、ホテル、商店を破壊しているEZLNは計600−1000人とみられ、一部は制服を着て自動小銃、無線機を装備、かなり組織されているようだ。

EZLNは「われわれは500年前(新大陸の発見)から貧困疎外の中に生きている。サリナス政権の退陣と暫定政府樹立を要求する」などと語っているという。

ラスカサス市はスペイン植民地時代の街並みが残る観光地で、年末年始の休みには外国人観光客でにぎわうが、メキシコ市の日本大使館に、邦人が農民の武装ほう起に巻き込まれたとの情報はない。《共同通信》



【一般参賀】

新年恒例の一般参賀が2日、皇居で行われ、昨年より5万9000人多く、平成になって最高の11万1700人(皇宮警察本部調べ)が訪れた。

天皇陛下は皇后さま、皇太子ご夫妻らご一家とともに当初の予定より1回多い計8回、宮殿の長和殿ベランダに立ち「年頭に当たって国民皆の幸せを祈り世界の平和を念願します」と宮殿東庭を埋めた参賀者にあいさつされた。

1、2回目は常陸宮、三笠宮、三笠宮寛仁、高円宮各ご夫妻も参賀にこたえられた。

この日の東京は朝のうち薄曇りだったが、午後からは日差しが注ぐ快晴となった。新春の行楽を兼ねた子供連れの家族が目立ち、宮殿や宮内庁などをバックに記念写真を撮る姿が見られた。

初めての新年参賀となった皇太子妃雅子さまも歓声に手を振られていた。当初、参賀は午前3回、午後4回の予定だったが、参賀者の人出が例年を大幅に上回ったため、宮内庁は午後を5回に変更。混雑で気を失い救護所に運ばれる人が続出した。《共同通信》

【第70回箱根駅伝】山梨学院大が往路優勝

第70回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日、関東の20校が参加して東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路5区間107.2キロを行い、山梨学院大が5時間30分22秒の大会新で2年ぶり2度目の往路優勝を飾った。総合で2連覇を目指す早大は昨年マークした往路の大会記録を上回ったが、2分13秒差の2位。さらに2分1秒差の3位は順大だった。

山梨学院大は1区、井幡が区間新の2位と健闘してリズムをつかみ、エース区間の2区でケニアからの留学生、マヤカが早大の花田の腹痛につけ込み逆転。マヤカの区間タイの快走に続き、3区では中村が区間最高をマーク。4区こそ早大の武井に詰められたが、山登りの5区で下山が力走し大差でゴールした。《共同通信》

【渡辺美智雄元外相】1月解散論を批判

自民党の渡辺美智雄元外相は2日、地元の栃木県大田原市で講演し、連立与党側から政治改革法案の行方と絡んで出ている1月解散論について「解散なんかしている暇はない。選挙になれば来年度予算の成立は5月になり、景気対策はどんどん先送りされる。政争あった国民なしだ」と今国会で政治改革法案が不成立の場合でも、景気対策優先の立場から衆院の解散・総選挙には反対する考えを強調した。

また細川首相が昨年末の記者会見で政治改革法案の今国会成立を明言したことに関連して「そういうのはのぼせ上がりだ。国会が首相の自由に動くなら独裁国家になる」と批判。腐敗防止を優先処理し、選挙制度改革は継続審議にすべきだとの考えを重ねて示した。《共同通信》



1月2日のできごと