令和35日目
2019/06/04
この日のできごと(何の日)
【天安門事件】発生から30年
中国共産党・政府が学生らの民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から4日で30年を迎えた。習近平指導部は弾圧を正当化する立場を強調し、人権状況の改善を求める国際社会に反発。共産党の一党独裁堅持への自信を誇示した。犠牲者の追悼や民主化を求める活動は封じ込められ、現場となった北京市中心部の天安門広場付近も厳しい警備が敷かれた。
在米中国大使館は4日、事件の全容解明を求めたポンペオ米国務長官を「内政に粗暴に干渉し、中国の制度を攻撃した」と激しく非難。「中国の特色ある社会主義は歴史と人民が選んだものだ」と述べ、共産党による統治を自賛した。《共同通信》
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中国当局が民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から30年を迎えた4日、北京の天安門広場周辺では武装警察や警察犬が出動し厳戒態勢が敷かれた。当局の厳しい規制によって現場での追悼や抗議活動はなく、広場の入り口にある検査場では海外メディアの記者らが足止めされ、追い返されていた。
中国当局の取材規制に対し、北京在住の特派員らで組織する「駐華外国記者協会」(FCCC)は4日、海外メディアが天安門広場で取材するのを根拠なく禁じたとする声明を出した。《産経新聞》
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天安門事件から30年の4日、香港や台湾など世界各地で追悼集会が開かれた。
香港のビクトリア公園では4日夜、多くの市民がろうそくを手にして集会に参加した。香港の立法会(議会)では、政治犯の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」が審議中で、市民の間に中国の強権的な姿勢への疑問が広がっている。
香港大学の民意研究計画が3日に公表した世論調査では、中国政府の事件への対応を「正しくない」とした人は全体で68%、18~29歳で83%となり、若年層ほど批判的な傾向が表れた。
台北では4日夜、数百人が参加した集会に陳建仁副総統が出席し「30年を経ても真相が分からないだけでなく、民主化の一筋の光さえ見えない」と述べた。当時、戒厳部隊の士官として天安門広場に入った李暁明氏は集会に先立つ記者会見で「当時の戒厳部隊は身に寸鉄も帯びない学生や市民を実弾で掃射した。天安門広場で人は死んでいないという中国政府の主張は嘘だ」と話した。《産経新聞》
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米下院、天安門事件の犠牲者追悼決議
米下院本会議は4日、中国当局が民主化運動を弾圧した1989年の天安門事件から30年となったのに合わせ、事件の犠牲者を追悼する決議案を全会一致で採択した。決議は「民主化デモに参加したために殺害され、拷問を受け、投獄された人々の家族に同情と連帯の意を表する」とし、中国政府に対して「暴力的な弾圧の最中に政府が何を行い、何人が死亡したのか、全面的かつ明瞭で独立した報告を求める」と訴えた。
決議はまた、イスラム教徒の少数民族ウイグル族への弾圧など現在の中国で横行している人権侵害を非難したほか、事件を受けて中国国外での生活を強いられている民主活動家らが帰国しても罰せられることがないように促した。
ペロシ下院議長は採決に際し議場で演説し、「私たちは事件について忘れず、世界最大の人口を抱える中国が最大の民主体制になる日まで、天安門での活動家の精神を胸に刻んで頑張り続ける」と強調した。《産経新聞》
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【将棋・羽生善治九段】最多勝新記録達成
将棋の羽生善治九段(48)は4日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで永瀬拓矢叡王(26)に勝ち、最多の公式戦通算1434勝(591敗、2持将棋=引き分け)を達成した。故大山康晴十五世名人がプロ入りから52年の69歳3カ月で樹立した記録を27年ぶりに塗り替えた。
羽生九段の新記録は昭和60年の15歳でのデビューから33年、48歳8カ月の最速・最年少・最高勝率(7割8厘)での到達となった。1千勝以上を挙げたプロ棋士9人の中で、勝率7割超は羽生九段のみとなる。
羽生九段は埼玉県出身。史上3人目の中学生棋士になり、平成元年に19歳で初タイトルの竜王を奪取し、8年に初の全7冠を独占。29年には初の永世七冠を成し遂げ、30年2月に将棋界では初めて国民栄誉賞を受賞した。《産経新聞》
【米・トランプ大統領】英・メイ首相と会談
英国訪問中のトランプ米大統領とメイ英首相は4日、ロンドンで会談し、2国間の自由貿易協定(FTA)や第5世代(5G)通信網における中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の扱いなどについて協議した。両首脳は会談後の共同記者会見で、英国の欧州連合(EU)離脱に合わせたFTA締結の必要性を主張した。トランプ氏は華為への対応について、米英が合意に向けて協議することができたと説明した。
トランプ氏は会見で、EU離脱は「英国にとって良いことだと信じている」と強調。FTA締結に向けて協議を進めていることを表明し、「素晴らしい将来性がある」と訴えた。
これまでトランプ氏は、英国がEUの関税同盟から完全に離脱する強硬離脱を目指すべきだと示唆していた。トランプ氏は4日、強硬離脱派の重鎮で次期英首相候補のジョンソン前外相と電話会談した。《産経新聞》
【英国】各地で反トランプデモ
英国に国賓として訪問したトランプ米大統領に抗議するデモが4日午前、英国各地で始まった。ロンドンの国会議事堂付近の広場では早朝から100人を超える参加者が集結。トランプ氏を赤ちゃんに見立てた巨大な風船「トランプ・ベビー」も登場した。
英BBC放送などによると、デモは英中部バーミンガムやオックスフォードなどでも行われる予定で、参加者は数千人にのぼる見通し。デモの参加者は主に、トランプ氏の発言を人種差別的だとして反発している。英国の欧州連合(EU)残留を訴える参加者もおり、EU離脱を訴える「離脱党」のファラージ党首を支持するトランプ氏は「英国を誤った道に導く」と批判する声もある。
デモをめぐっては、トランプ氏に反発する英政治家も支持を表明している。トランプ氏の反移民政策を非難するイスラム系のカーン・ロンドン市長はツイッターで「デモは平和的で安全。参加者の権利を支持する」と訴えた。トランプ氏の言動に批判的だった最大野党・労働党のコービン党首もデモの正当性を主張している。《産経新聞》
【シーサイドライン】有人で運転再開
列車の逆走事故で運行を取りやめていた横浜市南部を走る自動運転の新交通システム「シーサイドライン」は4日午前11時、運転士が操作する有人運転で運行を再開した。当面は通常の65%程度の本数で運行する。
シーサイドラインは1日夜、新杉田駅(横浜市磯子区)の出発時に逆走して車両止めに衝突し、乗客14人が重軽傷を負った。運営会社「横浜シーサイドライン」(同市金沢区)は事故後、全線で運転を取りやめ、バスによる代行輸送を実施。停留所には長い列ができ、利用者から再開を求める声が上がっていた。
同社によると、3日深夜から4日朝にかけて、事故を起こした列車を除く15編成で有人の試験運転を実施し、同日朝、国土交通省から、運行再開の了承を得たという。《読売新聞》
【福岡市早良区】6台が絡む事故で2人死亡
4日午後7時5分頃、福岡市早良区百道の交差点で、「複数の車が絡んだ事故で車が横転し、挟まれている人もいる」と110番があった。福岡県警早良署や消防によると、高齢男性の運転する車が次々に他の車と衝突したという。計6台が事故に絡み、10~80歳代とみられる男女9人が病院に搬送され、高齢男性と同乗の高齢女性の2人が死亡した。高齢男性の車が対向車線を逆走したとの情報もあり、同署が詳しい状況を調べている。
同署は、死亡した男性は80歳代、女性は70歳代としており、身元の確認を急いでいる。男性の死因は出血性ショックだった。このほか搬送された別の男性1人は、歩道で信号待ちをしていた際に事故に巻き込まれたという。
現場は福岡市地下鉄藤崎駅の西約200メートルで、幹線道路「明治通り」と県道の十字路交差点。同署によると、高齢男性の車が交差点手前で別の車と衝突した後、そのまま交差点に進入して他の車とぶつかったという。事故に絡んだ車2台が歩道に乗り上げ、うち1台はひっくり返った。《読売新聞》
【プロ野球交流戦・4日】
楽2―3巨
巨人が接戦を制して3連勝を飾った。1―2と勝ち越された直後の九回にビヤヌエバの2ランで逆転した。4番手の田原が今季初勝利を挙げ、中川が最後を締めて5セーブ目。楽天は抑えの松井で逃げ切れず連勝が3で止まった。
西5―4広
西武がサヨナラ勝ちした。4―4の延長十二回、2連打などで無死満塁とし、中村が左前打を放った。四回に4点差を追い付かれた後は投手陣が無失点でつなぎ、7番手のマーティンが今季初勝利。広島は七回以降、1安打に終わった。
日7―6ヤ
日本ハムがサヨナラ勝ちで7連勝を飾った。4―6の七回に中田の2打席連続となる14号2ランで追い付き、延長十回に大田の中犠飛で試合を決めた。ヤクルトは村上と山田哲の一発などで5点をリードしながら逃げ切れなかった。
ソ6―4中
5回ソフトバンク無死、釜元が右越えにこの試合2本目となる本塁打を放つ=ヤフオクドーム
ソフトバンクが連敗を3で止めた。一回に釜元、グラシアル、松田宣がソロ本塁打。釜元は五回もソロを放った。バンデンハークは今季初勝利で森は14セーブ目。中日は3連敗。堂上の満塁本塁打も及ばず、今季最多の借金7となった。オ1―3D
DeNAは二回に伊藤光の5号ソロで先制、四回に大和の2点適時打で追加した。5人の継投で逃げ切り、大貫が5回無失点で3勝目、山崎が9セーブ目を挙げた。オリックスは反撃も及ばず、今季初の5連敗(1分け挟む)を喫した。
ロ3―11神
阪神が快勝。3―3の五回に梅野の2試合連続本塁打となるソロで勝ち越し、八回に糸井の2ラン、九回は復帰した原口の適時二塁打などで5得点。メッセンジャーは6回3失点で1カ月ぶりの3勝目。ロッテは今季最悪に並ぶ11失点。《共同通信》
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今年1月に大腸がんの手術を受けたプロ野球阪神の原口文仁捕手(27)が4日、出場選手登録され、千葉市のZOZOマリンスタジアムで行われたセ・パ交流戦、ロッテ-阪神戦の九回に代打で出場。左翼フェンスを直撃する適時二塁打を放ち、ファンの大歓声を受けた。 病気を乗り越え、昨年のシーズン最終戦となる10月13日の中日戦以来の1軍出場を果たした。
原口は東京・帝京高から平成22年にドラフト6位で阪神に入団。昨季は代打の切り札として活躍したが、年末に受けた人間ドックで大腸がんが判明し、今年1月24日に公表した。手術とリハビリを経て順調に回復し、3月から2軍に合流し、練習を再開。5月8日のウエスタン・リーグ(2軍)の中日戦(鳴尾浜)で実戦復帰していた。《産経新聞》
【テニス・錦織圭選手】全仏4強ならず
テニスの全仏オープンは4日、パリのローランギャロスで第10日が行われ、男子シングルス準々決勝で、第7シードの錦織圭(日清食品)が3年連続12度目の優勝を目指す第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)に1―6、1―6、3―6で敗れ、日本男子として1933年の佐藤次郎以来86年ぶりの4強を逃した。《読売新聞》
【天皇、皇后両陛下】クロアチア議長と懇談
天皇、皇后両陛下は4日、皇居・宮殿で、クロアチア議会のヤンドロコビッチ議長夫妻と懇談された。
両陛下は、住まいの赤坂御所(東京・元赤坂)から車で皇居に入る際、居合わせた人たちに笑顔で手を振った。
3日に来日した議長は、安倍晋三首相を表敬訪問した。滞在中、広島県や京都府を訪問し、8日に離日する予定。
天皇陛下は即位後、国賓として来日したトランプ米大統領夫妻の歓迎行事のほか、離任する中国の駐日大使夫妻を赤坂御所に招くなど、国際親善に努めている。《共同通信》
【安倍晋三首相】米国防長官代行と会談
安倍晋三首相は4日、来日中のシャナハン米国防長官代行と官邸で会談し、日米同盟のさらなる強化や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を推進する方針で一致した。東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国を牽制する狙いがある。
首相は「新たな令和の時代でも日米同盟による抑止力・対処力の強化や自由で開かれたインド太平洋の実現のため、より一層連携を深めていきたい」と語った。5月に来日したトランプ米大統領と海上自衛隊の護衛艦「かが」に乗艦したことに触れ「同盟の絆がいかに強固か内外に示すことができた」と述べた。
シャナハン氏も「日米同盟はかつてないほど強固だ」とした上で「自由で開かれたインド太平洋は必ず実現される」と強調した。《産経新聞》