令和975日目
2021/12/30
この日のできごと(何の日)
【韓国】日本製鉄の資産にも売却命令
韓国最高裁が日本企業に賠償を命じたいわゆる徴用工訴訟で、南東部の大邱地裁浦項支部は30日、原告側が差し押さえた日本製鉄(旧新日鉄住金)の資産の売却を命じる決定を出した。一連の訴訟での売却命令は9月の三菱重工業に続いて2例目。日本政府が「レッドライン(越えてはならない一線)」とみなす日本企業に実害が及ぶ事態にさらに一歩近づいた形だ。
最高裁は2018年10月、韓国人元徴用工4人の訴えに対し、日本製鉄に原告1人当たり1億ウォン(約970万円)を支払うよう命じる判決を確定させた。
日本側は1965年の日韓請求権協定で解決済みとの立場で支払いに応じず、裁判所はこれまでに、原告側の申請に応じて、日本製鉄が韓国鉄鋼大手ポスコと合弁で設立したリサイクル会社「PNR」の株式約19万4000株の差し押さえを認めていた。
日本製鉄側は即時抗告する見通し。1審で退けられても3審まで争うことができ、実際の売却までは時間がかかるとみられている。韓国紙は1〜2年近くかかる可能性を伝えている。
韓国の文在寅大統領も資産売却は「望ましくない」との立場だが、韓国政府は日本側が受け入れられる解決策を提示できていない。韓国政府が賠償を肩代わりする案も浮上しているが、原告らが反発。大統領選の与党候補である李在明前京畿道知事は、判決の履行を日本側に求めており、李氏が当選すれば、解決が一層遠のく可能性がある。《産経新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【駅伝】
全日本大学女子選抜駅伝は30日、静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社前から富士総合運動公園陸上競技場までの7区間、43.4キロで争われ、10月の全日本大学女子駅伝で5連覇した名城大が2時間22分24秒で4大会連続4度目の優勝を果たした。拓大の1年生、不破聖衣来は最長5区(10.5キロ)で32分23秒の区間新記録を樹立した。
名城大は1区(4.1キロ)の谷本七星が序盤で抜け出すと、そのまま先頭を譲らずに逃げ切った。2分58秒差の大東大が4年連続の2位、日体大が3位。拓大は6位だった。《共同通信》
【バドミントン】
バドミントンの全日本総合選手権最終日は30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで各種目の決勝が行われ、シングルスの女子で東京五輪代表の奥原希望が水井ひらりにストレート勝ちし、3年連続5度目の優勝を果たした。男子は田中湧士が奈良岡功大に2―1で逆転勝ちして初制覇。
ダブルスの男子は高野将斗・玉手勝輝組、女子は保原彩夏・宮浦玲奈組、混合は緑川大輝・斎藤夏組がいずれもストレート勝ちで初優勝した。
新型コロナウイルスの水際対策強化の影響で、今月中旬の世界選手権に出場した日本代表勢は今大会に不参加。男子シングルスの桃田賢斗はけがのため欠場した。《共同通信》
【みずほ銀行】振り込み不具合
みずほ銀行は30日、午後3時半ごろから同4時半ごろにかけ、現金自動預払機(ATM)やインターネットバンキングで他行宛ての振り込みが一部できない不具合が発生したと発表した。システムの設定ミスが原因といい、不具合は既に解消したという。今年に入り、顧客に影響が出るトラブルが表面化したのは9回目となる。
みずほ銀は影響があった振り込みの件数を明らかにしていない。夜間や休日の振り込みに関するシステム設定で人為的なミスがあったという。不具合が起きた時間帯に受け付けた振り込みについては順次入金手続きを進めている。みずほ銀は「深くおわび申しあげます」とコメントした。《共同通信》
【第63回日本レコード大賞】
第63回日本レコード大賞(日本作曲家協会など主催)の発表会が30日、東京都渋谷区の新国立劇場で開かれ、大賞は男性5人のグループ、Da−iCEの「CITRUS」に決まった。Da−iCEは初受賞。
最優秀新人賞は4人組ロックバンド「マカロニえんぴつ」に決まった。
特別賞は動画投稿サイトで「うっせぇわ」が話題となったAdoさんらが受賞した。《共同通信》
【Jリーグ】鳥栖前監督のパワハラ認定
Jリーグは30日、J1鳥栖前監督の金明輝氏(40)がトップチームとユースでの指導期間に選手、スタッフにパワハラ行為に及んでいたと認定し、公式戦8試合相当の資格停止とけん責の処分を科した。適切な措置を講じなかった鳥栖には罰金300万円とけん責の処分を下した。
金氏は突き飛ばす、蹴るなどの暴力や暴言が常態化していたという。6月には練習中に選手に足払いして転倒させ、クラブから3試合の指揮資格停止処分を科された。
クラブは他にもパワハラの訴えなどがあることを把握しながら十分な調査を行わなかった。《共同通信》
◇
J1鳥栖は30日、金明輝前監督のパワハラ行為がJリーグによって認定され、処分が出たことを受けて福岡淳二郎社長がオンラインで記者会見し「大変重く受け止めている。皆さまにご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわびいたします」と謝罪し、頭を下げた。
報告書によると、金前監督はユースを指導した2016年ごろから選手らに対して平手打ちなどの暴力や、「死ね」「殺すぞ」などの暴言を繰り返していた。スタッフに対しても作業に手間取った際に頭をたたくなどしたという。
福岡社長は「いかなるハラスメントも許さない覚悟と信念を持ち、一丸となって再発防止に取り組んでいく」と話した。《共同通信》
【女子プロ野球リーグ】無期限休止
日本女子プロ野球機構は30日、女子プロ野球リーグを無期限休止とすると発表した。2010年に開幕したリーグは今季、登録選手の減少を理由に公式戦を開催していなかった。
女子野球の競技人口の拡大とレベルの向上を目的に2009年に創設が発表され、10年に京都と兵庫の2チームでスタート。チーム数も増えるなどしたが、機構は経営面などで厳しいリーグ運営を強いられた。ホームページで「近年ではNPB(日本野球機構)にも女子の野球チームが結成され、全国に小学生〜社会人まで数多くの女子野球人口が増えました。私たちの役目は終わったと思います」などと記した。《共同通信》
【東京株式市場】
2021年最後の株式取引となった大納会の30日、東京株式市場で日経平均株価(225種)の終値は、前日比115円17銭安の2万8791円71銭だった。年末の株価としては、史上最高値だった1989年(3万8915円87銭)以来、32年ぶりの高値で取引を終えた。
日経平均は年間で1347円値上がりし、年末の株価は3年連続で前年を上回った。東証1部全体の時価総額の合計は約728兆円で過去最大となった。
今年の日経平均は、2万7258円(1月4日終値)でスタートした。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ経済活動の正常化への期待や企業業績の改善を追い風に、2月15日に3万円を突破した。
ワクチン接種の遅れやデルタ株の感染拡大への懸念で緊急事態宣言が長期化し、夏場にかけ下落基調となり、8月20日には終値で今年の最安値(2万7013円)となった。
その後、自民党総裁の交代による新たな経済政策への期待感の高まりから3万円台を回復し、9月14日に今年の最高値(3万670円)を記録した。年末にかけては、新たな変異株「オミクロン株」への懸念などで不安定な値動きが続いた。
大納会には、東証の前身、東京株式取引所の設立に尽力した渋沢栄一をNHK大河ドラマ「青天を衝つけ」で演じた俳優の吉沢亮さんが招かれ、1年の取引終了を告げる鐘を5回鳴らした。
東証は22年4月に「プライム」など3市場への再編を予定しており、東証1部、2部など現行の市場としては最後の大納会となる。《共同通信》
【COVID-19】
国内新規感染515人
国内の新型コロナウイルス感染者は30日、29都道府県と空港検疫で新たに515人確認された。2日連続で500人を超えた。重症者は前日から3人減って46人。死者の発表はなかった。
東京都の新規感染者は64人で、1週間前から27人増えた。直近1週間の平均新規感染者は48.7人で、前週(29.6人)の64.5%増だった。
大阪府では52人の感染が明らかになり、12日連続で前週の同じ曜日を上回った。沖縄県では50人の感染が判明した。50人以上になるのは緊急事態宣言期間中だった9月30日(64人)以来、3か月ぶりだった。
30日は、新型コロナの変異株「オミクロン株」の感染発表も相次いだ。最多は大阪府の10人で、東京都の9人が続いた。兵庫県(3人)、島根県(3人)、栃木県(1人)では、初めてオミクロン株の感染が確認された。《読売新聞》
【世田谷一家4人殺害事件】発生から21年
東京都世田谷区で2000年12月、会社員宮沢みきおさん=当時(44)=の一家4人が殺害された事件から21年となった30日、宮沢さんの母節子さん(90)が埼玉県新座市で4人の墓参りをした。報道陣の取材に「21年間変わらず、犯人が一日も早く捕まってくれないかと毎日毎日祈っている」と心境を吐露した。
節子さんは墓石を布で丁寧に拭いた後、線香を供えてじっと手を合わせた。4人には「一番弱かったおばあちゃんが1人で頑張っているよ」と伝えたという。犯人への思いを問われ、「なぜ4人をこんな目に遭わせなくちゃいけなかったのか聞きたい。考えても理由が分からない」と訴えた。《共同通信》
【テスラ】EV47万台リコール
米テスラが電気自動車(EV)の大規模リコールを実施することが30日、分かった。トランクの開閉の不具合などが理由。米道路交通安全局によると、対象は47万5千台超に上る。テスラが一度に行うリコールとしては過去最大で、2020年の世界販売台数に匹敵する規模だ。
リコール対象は、17〜20年式の量販車「モデル3」と、14〜21年式の高級セダン「モデルS」。
モデル3は後方確認用カメラのケーブルが損傷し、運転席のディスプレーに画像が表示されなくなる可能性がある。モデルSはボンネットが突然開いて運転手の視界を妨げ、衝突の危険性を高める恐れがある。《共同通信》
【大阪・北新地ビル火災】容疑者が死亡
25人が死亡した大阪・北新地のビル放火殺人事件で、殺人と現住建造物等放火の疑いが持たれている住所職業不詳A容疑者(61)が30日、死亡した。大阪府警が明らかにした。心肺停止状態で搬送され、大阪市内の病院で治療を受けていた。容疑者の死亡で、動機など事件の全容解明は困難な見通しになった。
大阪府警は今後、必要な捜査を積み重ね、A容疑者を書類送検する方針。ただ動機の解明に不可欠な本人の供述を得る機会が失われ、捜査が長期化する可能性もある。
A容疑者は顔や手にやけどを負い、重度の一酸化炭素(CO)中毒や気道熱傷で危険な状態が続いていた。《共同通信》
【台湾】有事に備え予備役強化
台湾国防部(国防省)は30日、中国による侵攻など台湾有事を念頭に、予備役部隊の強化などを図る「全民防衛動員署」の設立式を開催した。出席した蔡英文総統は「全国民で防衛するとの観念を確立することによって堅固な国防体制を築ける」と述べ、台湾人の高い防衛意識を国際社会に示す必要があると強調した。
蔡政権は中国の脅威に対抗するため米国からの武器購入を推進。対応できる兵員数を確保するとともに、予備役を強化することで実戦に備える狙いがある。
台湾は馬英九前政権時の2012年に徴兵制から志願制への移行を決定。18年から志願兵のみとなり、兵員が不足していた。《共同通信》
【香港】民主派メディア幹部ら起訴
香港警察は30日、運営停止した民主派系インターネットメディア「立場新聞」の親会社と、立場新聞の代理編集長だった林紹桐氏、鍾沛権元編集長を、扇動出版物発行共謀罪で起訴した。同日午後に初公判が開かれた。
警察は29日、立場新聞の関係者7人を逮捕しており、起訴された2人を除く5人のうち、香港の人気女性歌手、何韻詩(デニス・ホー)氏が30日午後、保釈された。
ブリンケン米国務長官は29日の声明で、中国政府と香港当局によるメディア弾圧は「香港の信頼性と活力を損なっている」と非難、拘束したメディア関係者の即時釈放を要求した。《共同通信》
【米ロ首脳会談】
バイデン米大統領は30日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナ国境でロシアが軍を増強して高まる緊張の緩和を求めた。ロシアがウクライナを侵攻した場合、米国は同盟・友好国と共に断固たる対応を取ると警告。プーチン氏は米欧の制裁をけん制し、立場の隔たりは埋まらなかった。22年1月に開催する米欧とロシアの一連の高官協議を通じ、継続して話し合うことを確認した。米ロ両政府が発表した。
両氏の対話は12月に入って2回目。プーチン氏は、米側が大規模な制裁を発動すれば「ロシアと米欧の関係は完全に断絶し、重大な損害をもたらす」と訴えた。《共同通信》