平成8388日目

2011/12/26

【首相動静】

中国・胡錦濤国家主席と会談

野田佳彦首相は26日、中国の胡錦濤国家主席と人民大会堂で会談し、金正日総書記死去を受けた北朝鮮対応をめぐり日中両国で緊密に連携、冷静に対処していく方針で一致した。胡主席は6カ国協議再開に意欲を示し「対話と協力を通じて非核化を実現し、朝鮮半島の長期安定を図りたい」と強調した。


https://www.kantei.go.jp/

首相は北朝鮮による日本人拉致問題解決への協力を要請。胡主席は「日朝関係改善を支持している。対話と協力で解決してほしい」と述べた。

6カ国協議再開について、日米韓3カ国は「北朝鮮が具体的行動を示す必要がある」との前提条件を堅持しており、中国側との温度差を埋めるのが課題だ。

会談で、両首脳は国交正常化40周年を来年に控え、戦略的互恵関係の深化を図ることで一致。首相は「関係強化はグローバルな問題解決に不可欠だ」と強調し、胡主席も「今回の訪問が戦略的互恵関係をさらに深化させると信じている」と応じた。首相は来年の中国首相訪日を招請した。

北朝鮮対応に関し、胡主席は「朝鮮半島の平和と安定は関係国の共通利益だ。日本や関係国と緊密な意思疎通を維持したい」と述べた。

昨年の中国漁船衝突事件も踏まえ、東シナ海を「平和と協力、友好の海」にするとの合意を具体的な形にしていくことになった。「日中高級事務レベル海洋協議」立ち上げを急ぐ。

中断しているガス田共同開発に関する条約締結交渉の再開問題や、日中韓による自由貿易協定(FTA)や投資協定などをめぐっても協議。野田首相は呉邦国全国人民代表大会常務委員長(国会議長)とも会談した。《共同通信》

福島第2原発の緊急事態を解除

野田佳彦首相は26日、原子力災害対策本部の会合で、東京電力福島第2原発に出していた「原子力緊急事態宣言」を9カ月半ぶりに解除した。これに伴い第2原発の半径8キロに設定された住民避難区域も解除されたが、区域全体が第1原発で設定された警戒区域と重なっており、直接的な影響はない。

解除について意見を求められていた原子力安全委員会(班目春樹委員長)は同日、「差し支えない」と回答した。

政府は、第2原発では原子炉の冷温停止状態が安定的に維持されていることや、放射性物質の放出が抑えられていることなどから解除しても問題ないと判断した。《共同通信》

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【トヨタ・アクア】発売

トヨタ自動車は26日、新型のハイブリッド車(HV)「アクア」を全国で発売した。大ヒットとなったHV「プリウス」よりも燃費を向上させ、プリウスに続く主力車種に位置付けた。販売台数は月間1万2000台を見込んでいる。

車体はプリウスより一回り小さい全長約4メートルで、最低価格は169万円。実際の走行に近い新基準で1リットルあたり35.4キロと、HVとしては世界一を達成。

自動車各社は相次ぎ低燃費の小型車を発売する一方、政府もエコカー補助金で販売を後押しするため、競争の激化は確実だ。《共同通信》

【整備新幹線】未着工3区間、来年度にも着工

政府、与党は26日、北陸新幹線金沢−敦賀など整備新幹線未着工3区間について、来年度にも着工する方針を決定した。最大の課題だった「安定財源の確保」にめどがついたため。収支採算性や投資効果など残りの着工5条件を満たした上で、年度内にも認可したい考えだ。敦賀開業は2025年度末を想定。財源が限られるため3区間の事業ペースを調整し、より収益を生む路線である北陸が優先される形となった。

3区間はほかに、北海道の新函館−札幌、九州・長崎ルートの諫早−長崎。同日の国土交通省政務三役による「整備新幹線問題検討会議」で政府方針を了承、与党と合意した。

同省は3区間とも12年度の着工を想定。その場合の開業時期と事業費は、北陸の金沢−敦賀が25年度末ごろで1兆1300億円となる。東京−敦賀を3時間8分で結び、金沢−敦賀は40分程度となる。

北海道の新函館−札幌が35年度末ごろで1兆6700億円、九州・長崎ルートの諫早−長崎は、工事中の武雄温泉−諫早と一体的に整備し22年度末ごろで5000億円とした。

事業費の合計は3兆3000億円となり、武雄温泉−諫早の分を除いても3兆100億円。財源は公共事業関係費や地方負担に過度に依存せず、JRから国に支払われる新幹線の施設使用料(貸付料)収入と、その前倒し分を活用する。《北國新聞》

【元厚生事務次官宅連続襲撃事件】東京高裁、被告側控訴を棄却

元厚生事務次官ら連続殺傷事件で殺人罪などに問われ、一審・さいたま地裁で死刑判決を受けたK被告(49)の控訴審判決が26日、東京高裁であった。八木正一裁判長は「行為の違法性を十分認識し、制御する能力も備えていた」として一審を支持、被告側控訴を棄却した。

八木裁判長は判決理由で「国家行政への不満などから、とりわけ元厚生官僚への憤りを強め、攻撃的感情を高ぶらせて殺意形成に至った」と指摘。被告が述べた愛犬のあだ討ちという動機は「口実として脚色された疑いが強く、重視すべきではない」と述べた。

そのうえで「状況に応じ計画的、合理的に行動しており、病的妄想を疑わせる兆候はない」と指摘。一審に続いて完全責任能力を認め、死刑選択を「重すぎて不当とはいえない」と結論付けた。

一、二審判決によるとK被告は2008年11月17日夜、さいたま市で元厚生次官、Aさん夫妻を刺殺。18日夜には東京都中野区の元次官、Bさん宅で妻のC子さんを刺し重傷を負わせた。《日経新聞》

【熊本市】パワハラで2人を停職処分

熊本市は26日、直属の部下に対し、約2年5か月にわたって昼食を計100万円以上おごらせたり正座をさせたりするパワーハラスメント(職権による人権侵害)を続けたとして、同市農水商工局の男性係長(49)、男性技術参事(47)(係長級)の2人を停職6か月の懲戒処分にした。

発表によると、パワハラは2009年6月、採用直後の男性職員(20歳代)が公用車を運転した際に道を間違えたことをきっかけに始まった。男性職員が精神的苦痛を理由に病気療養で休職する今年11月7日頃まで、「お前の仕事の尻ぬぐいをしてやった」などと言ってほぼ毎日、昼食をおごらせたほか、職場の喫煙室で約30分~1時間、正座をさせて説教していた。最近は焼き肉、うなぎ、すしなどの高価な飲食店を2人が選んでいたという。

男性職員から相談を受けた家族が職場の上司に報告し発覚。2人は「教育のつもりだった」と釈明し、昼食代の返還を申し出ている。《読売新聞》

【プロ野球】契約更改

楽天の田中将大投手(23)が26日、仙台市内で契約更改交渉を行い、1億2千万円増の年俸3億2千万円プラス出来高払いでサインした。23歳での3億円到達は、ダルビッシュ有投手(日本ハム)に並び史上最年少。入団6年目の年俸としてはダルビッシュの3億3千万円には届かなかったが、最速タイの3億円到達となった。

個人としては最も優れた先発完投型の投手に贈られる沢村賞に初めて選出されるなど活躍したが、チームは5位に終わり「心の底からは喜べない」と表情を崩さずに今季を振り返った。片山博視投手(24)は年俸4千万円で更改した。(金額は推定)《共同通信》

ことしの日本プロ野球日本シリーズで史上最年長の最高殊勲選手に選ばれたソフトバンクの小久保裕紀内野手(40)が26日、福岡市のヤフードーム内で契約更改交渉し、単年で現状維持の年俸3億円でサインした。けがに悩まされながらも日本一の貢献した主将は「波乱万丈が濃縮された一年」と振り返った。

今季は通算400本塁打を達成し、ゴールデングラブ賞やベストナインにも選出された。今月上旬に首の手術を受けたが「今はまったく痛みがない」と順調な回復ぶりを強調。通算2000安打まで残り38本で迎える来季に向けて「5月くらいには終わらせておきたい」と意欲的に話した。

今オフは投手陣から杉内、和田、ホールトンの退団が決まった。新加入の帆足に先発陣のけん引役を期待した上で、「(若手には)大チャンス」と競争も促していた。

西武の菊池が26日、契約更改交渉に臨み、500万円増の年俸2000万円でサインした。

2年目で一軍デビューを果たし、4勝を挙げた。「チームの勝利に少しは貢献できたが、満足できる数字ではない。もっと力をつけなければならない」と来季を見据えた。シーズン終了後にオーストラリアのウインターリーグに参加し、新たにカーブを習得。左腕は「来年は投手戦を演じられる投手になりたい」と先発枠入りを目標に定めた。

西武はポスティングシステムで米大リーグ入りを目指す中島以外が更改を終えた。《共同通信》

【ラグビー・日本代表】新HCにエディ・ジョーンズ氏

日本ラグビー協会は26日、日本代表の新ヘッドコーチとして、トップリーグのサントリーを率いるエディ・ジョーンズ氏(51)と契約したと発表した。期間は今季終了後の来年4月から2015年ワールドカップ(W杯)イングランド大会終了まで。日本A代表監督の薫田真広氏(45)がコーチを務める。

強豪オーストラリア代表の経験があるジョーンズ氏は記者会見で「世界のトップ10入りを果たしたい」と目標を掲げた。そのために「日本人にあったスタイルをつくらないといけない」と話し、体格的に劣っても日本の良さを生かして世界のトップと戦えるチームづくりを方針に示した。

オーストラリア人のジョーンズ氏は、03年W杯で母国を準優勝に導いた世界的な大物指導者。07年のW杯では南アフリカ代表のアドバイザーとして世界一に貢献した。サントリーでは監督就任一年目の昨季、日本選手権優勝を果たした。

07年から日本代表を指揮したニュージーランド人のジョン・カーワン氏は12月末で退任する。《共同通信》

【福島第一原発事故】政府事故調が中間報告

政府の東京電力福島第一原発事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎東京大名誉教授)は26日、1号機にある非常用の原子炉冷却装置を全運転員が作動させた経験がないなど、各号機の冷却操作で不手際や認識不足があり、炉心損傷を早めた可能性があると指摘、東電は事業者として「極めて不適切だ」とする中間報告を公表した。

また官邸、経済産業省原子力安全・保安院、東電の間で情報共有や伝達が不十分で被害拡大につながったとし、「想定外」としてきた東電や政府の津波対策、事故対応の甘さを厳しく批判した。第三者による初の調査報告で、事故の経過や全体像が浮き彫りになった。

畑村委員長は報告を同日、野田佳彦首相に提出、年明けに福島県内で説明する考えを示した。来年夏の最終報告に向け、菅直人前首相らから聴取するなど検証を続ける。《共同通信》

【防衛省】アセス評価書を発送

防衛省は26日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に向けた環境影響評価(アセスメント)の評価書を沖縄県庁に発送した。27日にも県庁に到着し、受理される見通しだ。

那覇市の沖縄県庁には26日朝から提出を阻止しようと市民団体らが多数詰め掛けた。防衛省は当初、沖縄防衛局の職員が持参する方針だったが、混乱を避けるため法令で認められている「送付」に切り替えた。ただ市民団体側は27日も抗議活動を予定しており、手続きをめぐって混乱も予想される。

直接の手渡しを避けたことで、説明責任などの面から一層の反発を招く恐れもある。

評価書は2007年に開始したアセス手続きの最終段階で、約7000ページに及ぶ。代替施設の建設で懸念されている飛行ルートや、米軍が12年中に沖縄へ配備する予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの騒音、埋め立てが絶滅危惧種ジュゴンの生息環境に与える影響について、いずれも「特段の支障はない」と結論付けたとみられる。

政府は辺野古移設の早期進展を求める米政府の意向を受け、年内提出に向けて準備。防衛省は県の関係部署に配布する20部の製本を先週完了させた。政府内には沖縄に配慮し、提出を年明けに先送りすべきだとの意見もあった。だが、野田佳彦首相らは米側に年内提出方針を繰り返しており、方針堅持を優先させた。《共同通信》

【玄葉光一郎外相】スー・チー氏と会談

玄葉光一郎外相は26日夕(日本時間同日夜)、ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんと最大都市ヤンゴン市内の自宅で会談し、民主化を後押しするため訪日を招請した。スー・チーさんは「招待を感謝する。行きたいとの希望を持っている」と応じ、民主改革を進めるミャンマーに対する日本の支援を要請した。

首都ネピドーではテイン・セイン大統領、ワナ・マウン・ルウィン外相と個別に会談。両国間の投資協定締結交渉に入ることで合意した。同国で影響力を強める中国に対抗する狙いもある。

日本の外相がスー・チーさんと会談するのは、2002年8月の川口順子外相以来で、約9年ぶり。スー・チーさんは昨年11月に自宅軟禁を解かれたが、国外には一度も出ていない。

スー・チーさんとの会談で玄葉氏は、新政府による民主改革の取り組みを評価する考えを説明。スー・チーさんは、少数民族との関係修復を念頭に「民主主義の発展に必要なのは国民和解だ。日本が人道援助をする場合には少数民族に利益が及ぶことが大切だ」と述べた。投資協定に関しては「適切な法の運用がなされないと投資もやってこない」と指摘した。

玄葉氏はスー・チーさんが率いる最大の民主化勢力「国民民主連盟(NLD)」の若手メンバーを来年、日本に招く考えも伝えた。スー・チーさんは「実現させたい」との意向を示した。《共同通信》

【北朝鮮】正恩氏、韓国弔問団と面会

北朝鮮の金正日総書記の死去を受け、韓国の故金大中元大統領の李姫鎬夫人と現代グループの玄貞恩会長ら民間弔問団計18人が26日、陸路北朝鮮入りした。後継指導者、金正恩氏が一行に直接応対するかが焦点だ。

1994年の金日成主席死去の際は韓国政府は弔問のための訪朝を禁じており、北朝鮮の最高指導者死去で韓国政府の許可の下で弔問団が訪問するのは民間も含めて初めて。《共同通信》

韓国統一省によると、北朝鮮の後継指導者、金正恩氏が26日午後、金正日総書記の死亡を受けて訪朝した韓国の故金大中元大統領の李姫鎬夫人ら韓国民間弔問団と平壌で面会した。正恩氏が公に韓国関係者と会ったのは初めて。首脳級の対応をすることで、韓国との関係改善に向け仕切り直しを目指す構えを示した。

朝鮮中央通信によると、正恩氏は、金総書記の遺体が安置されている錦繍山記念宮殿を弔問に訪れた李夫人らを葬儀委員長として迎え、「深い謝意」を伝えた。面会は弔問の形式的な対応として短時間で終わったが、南北対話再開へ向けた転機となる可能性もある。

北朝鮮は26日、弔問団の出迎えに、朝鮮労働党中枢につながるとされる朝鮮アジア太平洋平和委員会の李種革副委員長を南北軍事境界線付近まで派遣。2000年の南北首脳会談の際に金大中氏が宿泊した百花園迎賓館を提供するなど厚遇し、弔問団を重視していることをうかがわせた。《共同通信》

【北朝鮮・金正男氏】北京に滞在か

韓国の聯合ニュースは26日、北朝鮮の金正日総書記の長男、正男氏が最近、拠点としているマカオを離れ北京に滞在しているとみられると報じた。正男氏の活動に詳しい消息筋の話として伝えた。

正男氏は総書記の三男で後継指導者の正恩氏の異母兄。平壌で28日に行われる葬儀に参列するか注目されているが、国家葬儀委員会の名簿に正男氏の名前はない。

同ニュースによると、同消息筋は16日からマカオで直接接触していたといい「正男氏は数日前に北京に行き、中国の保護を受けている」としている。《共同通信》



12月26日 その日のできごと(何の日)