平成8387日目

2011/12/25

【首相動静】

中国・温家宝首相と会談

野田佳彦首相は25日午後、中国の温家宝首相と北京市内の人民大会堂で会談し、北朝鮮の金正日総書記死去を踏まえ、朝鮮半島の平和と安定に向けた協力を確認した。来年の日中国交正常化40周年に向け戦略的互恵関係の深化を図る方針で一致。昨年9月の中国漁船衝突事件以来冷え込んだ両国関係は一定程度、改善が進んだ形だ。


https://www.kantei.go.jp/

漁船事件の教訓から東シナ海の危機管理のため外務次官級をトップとする「日中高級事務レベル海洋協議」の立ち上げを決定。温首相は東日本大震災の被災地・仙台市へのジャイアントパンダ貸与に事実上、同意した。

金総書紀死去が公表されて以来、野田首相が6カ国協議三カ国の首脳と直接会談するのは初めて。北朝鮮問題について両氏は「現在の事態に冷静かつ適切に対応すべきだ」との認識を共有した。

野田首相は会談で「朝鮮半島の平和と安定は中国と日本のみならず、関係国の共通利益だ」と強調。日本人拉致問題への協力も要請した。

温首相は「6カ国協議を再開し、対話と協力を通じた非核化を実現したい」と強調。拉致問題に関しては日朝協議による解決を促した。また「歴史をかがみとし未来に目を向け、両国の戦略的互恵関係を推進したい」と述べた。

会談では①中国による日本産食品の輸入規制緩和②日中韓自由貿易協定(FTA)交渉の早期開始③省エネ・環境循環型モデル都市開発区への日本の協力④海上の捜索や救助に関する協定の原則合意−も確認した。

野田首相は中断している東シナ海ガス田共同開発に関する条約締結交渉の早期再開も求めた。また、温首相は新たに国際保護鳥トキを日本に提供する意向を明らかにした。日本政府は佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)が受け入れる方向で調整する。

野田首相の訪中は初めて。26日午前には胡錦濤国家主席と会談する。《共同通信》

通常国会前の改造否定

野田佳彦首相は25日夜、北京市内で同行記者団と懇談し、来年1月召集の通常国会前の内閣改造について否定的な考えを示した。参院で問責決議を受けた山岡賢次国家公安委員長・拉致問題担当相と一川保夫防衛相の去就について「すべての閣僚が職責を果たし、予算や法案の成立を期すということだ」と強調した。

首相は通常国会冒頭で2011年度第4次補正予算案の成立を急ぐ。野党側は山岡、一川両氏の早期更迭を求めて国会審議に応じない構えで、冒頭から波乱含みの展開も予想される。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【競馬】

第56回有馬記念は25日、中山競馬場で行われ、1番人気のオルフェーヴル(池添謙一騎乗)が2分36秒0で勝ち、1着賞金2億円を獲得した。三冠馬が3歳のその年の有馬記念を制したのは史上3頭目。池添騎手、池江泰寿調教師はともにこのレース2年ぶりの2勝目。同騎手は今年の中央G1で6勝目、池江調教師は5勝目で、それぞれ各部門の年間G1最多勝利記録に並んだ。

2着には3/4馬身で7番人気のエイシンフラッシュ、3着にはさらに首差で9番人気のトゥザグローリーが入った。中央G1最多タイの7勝目を狙った2番人気のブエナビスタは7着で引退レースを終えた。《共同通信》

【フィギュアスケート】

フィギュアスケートの全日本選手権最終日は25日、大阪なみはやドームで行われ、女子でショートプログラム(SP)2位の浅田真央(中京大)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ばず、ほかのジャンプにもミスがあったが、合計184.07点で逆転し、2年ぶり5度目の優勝を果たした。

SP3位の鈴木明子(邦和スポーツランド)がフリーで順位を一つ上げ、179.27点で2位。SPで首位だった17歳の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は172.69点で3位だった。

浅田、鈴木、村上は世界選手権(来年3月・ニース=フランス)代表を決めた。男子は高橋大輔(関大大学院)小塚崇彦(トヨタ自動車)羽生結弦(宮城・東北高)を選んだ。

アイスダンスはブリナ・オーイ(米国)水谷太洋(長野市協会)組が合計114.21点で初優勝した。《共同通信》

9日に母親を亡くしたフィギュアスケート日本女子のエース、浅田真央(21)=中京大=が25日、大阪なみはやドームで行われた全日本選手権で悲しみを乗り越え、2年ぶり5度目の日本一に輝いた。

浅田は48歳で死去した最愛の母、匡子さんの葬儀を終えた翌日の13日に練習を再開。24日のショートプログラム(SP)を2位で終え、迎えたフリーでは代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ばなかったが、SP首位の村上佳菜子(17)=愛知・中京大中京高=を逆転した。

浅田は来年3月にフランスで開催される世界選手権代表となることが確実で、2大会ぶりの制覇を目指す。《共同通信》

【駅伝】

全国高校駅伝は25日、京都市の西京極陸上競技場発着のコースで行い、第23回の女子(5区間、21.0975キロ)は5年連続5度目の出場の豊川(愛知)が1時間7分29秒で、埼玉栄と筑紫女学園(福岡)に並ぶ史上最多の3度目の優勝を2年ぶりに果たした。

第62回の男子(7区間、42.195キロ)は8年連続41度目出場の世羅(広島)が2時間3分50秒で2年ぶり7度目の優勝。優勝回数は8度でトップの西脇工(兵庫)に続き、史上2位タイとした。《共同通信》

【野球】

ソフトバンクから米大リーグ、オリオールズへ移籍した和田毅投手(30)が25日、母校早大の野球部寮で記者会見し「チームが決まって、新たな戦いが始まるなという気持ち」と心境を語った。

和田はオリオールズの本拠地ボルティモアでの入団会見などを終え、23日に帰国した。オリオールズはア・リーグ東地区所属で、同世代の松坂大輔投手(31)が在籍するレッドソックスと同地区になる。「僕が結果を残せば、投げ合うこともあると思う。その時は勝ちたい」と話した。

年明けからは宮崎市で自主トレーニングを行い、春季キャンプに備える。《共同通信》

【岡田武史氏】「杭州緑城」監督就任会見

サッカーの前日本代表監督で中国スーパーリーグの杭州緑城の新監督に就任した岡田武史氏(55)が25日、チームの本拠地がある浙江省杭州市で記者会見し「中国のレベルは決して低くない」と述べた。その上で、補強のため日本の選手を招くことは「考えていない」と話した。

岡田監督は「中国人より優秀な選手は日本にも多くない。そういう選手は移籍金が高額だ」と指摘。必要に応じて南米の選手などによる補強は検討するとした。また杭州緑城がジュニア育成に力を入れていることを踏まえ「練習試合を見たが、若い選手に素晴らしい選手が何人もいて驚いた」と強調した。《共同通信》

【民主党・前原誠司政調会長】国家公務員の分限免職活用も

民主党の前原誠司政調会長は25日のフジテレビ番組で、歳出抑制に向けた国家公務員削減のため、民間の整理解雇に当たる分限免職を活用すべきだとの考えを示した。歳入のほぼ半分を国債で賄う2012年度予算案に関し「こんな予算の組み方は長く続かない。公務員をどう合理化するか、分限免職の規定に十二分に該当する」と述べた。

分限免職は行政組織の改廃時などに限り公務員を免職できる制度。職員への懲罰的な意味合いはない。社会保険庁の廃止に伴い、実施された例などがある。

消費税増税については「年金制度などを考えれば、税率10%で収まるとは到底思えない」とした。《共同通信》