平成8249日目
2011/08/09
【長崎原爆の日】
長崎は9日、66回目の原爆の日を迎えた。爆心地近くの平和公園(長崎市)では市主催の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開かれ、被爆者や遺族、菅直人首相らが参列。田上富久長崎市長は平和宣言で、福島第1原子力発電所事故による放射線被害に強い危惧を示し「原子力にかわる再生可能エネルギーの開発を進めることが必要だ」と訴えた。
式典には約6千人が参列した。原爆投下国の米国からはズムワルト駐日首席公使が同国代表として初めて出席。核保有国の英国、フランス、ロシアなどの政府関係者も参列し、参加国は過去最多の44カ国だった。
原爆投下時刻の午前11時2分には「長崎の鐘」やサイレンが鳴り響き、参列者全員で黙とう。今年7月までの1年間に死亡が確認された被爆者3288人の名簿が奉安箱に納められ、長崎原爆による死没者は計15万5546人となった。
田上市長は平和宣言で、福島第1原発事故を受け「より安全なエネルギーを基盤にする社会への転換」を主張。続けて「1カ所の原発事故による放射線が社会に大きな混乱を引き起こしている今、核兵器による攻撃が、いかに非人道的行為か私たちは理解できるはずだ」と核兵器の廃絶を訴えた。
菅首相はあいさつで「日本国憲法を順守、非核三原則を堅持する」と強調。原発事故については「事故原因の検証と安全確保のための抜本対策を講じ、原発への依存度を引き下げ、原発に依存しない社会を目指す」と改めて強調した。《日経新聞》
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【安愚楽牧場】民事再生法適用を申請
黒毛和牛のオーナーを募集して出資を受け、牛を飼育する「和牛オーナー制度」で知られる畜産会社、安愚楽牧場(栃木県、三ケ尻久美子社長)が9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、財産保全命令を受けたことが10日、分かった。同社幹部が明らかにした。東京商工リサーチによると、3月末時点の負債総額は約619億8700万円。和牛のオーナーは全国に約7万人いるとみられる。同社幹部によると、牛の買い戻しを含めると必要な費用は約4000億円以上になる見込み。《日経新聞》
【古川聡宇宙飛行士】少しスリムに
宇宙航空研究開発機構は9日、国際宇宙ステーションに長期滞在中の古川聡飛行士(47)が、無重力での身体測定や体や感覚の変化を調べる医学実験9件を実施した映像を公開した。
6月8日にカザフスタンからソユーズロケットで出発した古川さんは、約2カ月間、重力のないステーション内で過ごしている。8月2日の実験では、体液が上半身に移動して筋肉も萎縮した影響で、ふくらはぎは4センチ、太ももは1センチ、ウエストは6センチ、それぞれ細くなり、身長は1センチ伸びたことが判明。重さを感じないため、目をつぶると、指先をうまく合わせられなくなることなどが確かめられた。《共同通信》
【民主党・岡田克也幹事長】首相「お辞めになります」
民主党の岡田幹事長は9日、記者団から「退陣3条件がそろえば首相は辞任すると思うか」と問われ、「『思う』ではなくて、お辞めになります」と断言した。首相周辺も9日、正式な退陣表明の時期について、「首相は特例公債法案が成立した後に表明するだろう」と述べた。
首相は6月2日の民主党代議士会で退陣を表明したが、具体的な退陣時期などについては言及を避けてきた。しかし、読売新聞などの世論調査で内閣支持率が10%台に落ち込んでいることに加え、世界同時株安で世界経済の先行きに不透明感が高まっていることから、早期に新政権に移行することはやむを得ないとの判断に傾いたものとみられる。《読売新聞》