平成8238日目

2011/07/29

【この日の菅直人総理】

保安院やらせ指示「存在問われる。厳正に対処」

平成23年7月29日、菅総理は、「東日本大震災からの復興の基本方針」の決定等を受けて、総理大臣官邸で記者会見を行いました。《首相官邸》

菅直人首相は29日夜、首相官邸で記者会見し、経済産業省原子力安全・保安院のやらせ指示について「事実だとすれば極めてゆゆしき問題。徹底的な事実関係の究明と厳正な対処が必要だ」と述べた。「原発に依存しない社会をめざし、計画的・段階的に依存度を下げていく」とも訴えた。

首相はやらせ指示について「原子力安全を担当する部署がそれと矛盾、対立するようなことをやっていたとすれば、まさに保安院そのものの存在が問われる」と指摘。経産省からの保安院分離など原子力行政の組織再編を改めて主張した。

首相はまた、「エネルギー・環境会議」(議長・玄葉光一郎国家戦略相)が29日に公表した「減原発」を柱とする中間整理について「この時点における集大成が関係閣僚のもとで議論され、決定された」と説明。将来の「脱原発」を表明した首相の姿勢とは異なると質問され、「矛盾は全くなく、私の考え方を踏まえて方向性をまとめていただいた」と反論した。

中間整理はエネルギー基本計画の抜本見直しを掲げ、今後3年を短期、2020年までを中期、50年までを長期として工程表を作る方針を明記。電力会社の地域独占体制の見直しや送電部門を切り離す「発送電分離」の検討を掲げる一方、「安全が確認された原発の再起動を進める」とも記した。《朝日新聞》




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【新潟、福島県】豪雨

新潟、福島両県で29日、大雨で河川の氾濫や土砂崩れ、道路冠水などが相次いだ。両県で6人が行方不明になっている。新潟県警によると、同県田上町の農業男性(64)が自宅から田んぼに向かったまま行方不明。三条市では五十嵐川に乗用車1台が転落した。十日町市では男女2人が、小千谷市では男性1人がいずれも川に流されて行方不明になっている。

県などによると、田上、阿賀両町の計299世帯、1207人に避難指示、新潟市など7自治体の計5万6386世帯、17万5373人に避難勧告が出された。《読売新聞》

【世界水泳】北島、入江選手が銀メダル獲得

水泳の世界選手権第14日は29日、上海で行われ、競泳男子200メートル平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)は終盤に逆転され2分8秒63で2位だった。2004年アテネ五輪銀メダルのダニエル・ジュルタ(ハンガリー)が2分8秒41で2連覇した。

男子200メートル背泳ぎの入江陵介(イトマンSS)も1分54秒11の2位となり、3位だった100メートルに続く二つ目のメダルを獲得。北京五輪王者のライアン・ロクテ(米国)が1分52秒96で個人3冠となり、渡辺一樹(セントラルスポーツ)は1分57秒82で8位だった。日本勢のメダルは五つとなった。《共同通信》

【中部電力】原発に関するシンポジウムで「やらせ」

経済産業省原子力安全・保安院が、2007年8月の中部電力浜岡原子力発電所のプルサーマル発電に関するシンポジウムの際、中部電に対し、参加者の動員と会場での発言を依頼していたことが分かった。会場での質問が反対派のみとならないようにするため、地元住民に原発に肯定的な発言をしてもらうものだったという。

本来は原発を監視する立場の保安院が、やらせを事実上指示していたことになる。中部電は依頼にもとづいて社員や下請け業者、町内会長ら地元住民に呼びかけて参加させていた。住民向けに肯定的な発言文案も作成したが、問題があると社内で判断し、発言させることは見送った。29日に中部電が記者会見して明らかにした。《朝日新聞》

【横浜市立大学】暴力行為で教授を停職処分

横浜市立大は29日、医学部の50代の男性教授が男子学生を土下座させ、頭を踏み付けるなど「指導の域を超える暴力行為があった」として、同日付で停職3カ月の懲戒処分にした。また監督責任を問い、60代の医学部長を戒告とした。

大学などによると、教授は2月下旬、学期末試験会場で、面識のない3年の男子学生に証拠もないのに、女子学生にストーカー行為をしているなどと名誉を傷つける発言をした。さらに教授室を訪れた学生に「土下座して謝れ」と強要。土下座した学生の頭を踏み付け、翌日までに頭を丸め、反省文を出すよう要求した。《共同通信》

【海江田万里経産相】「涙」の答弁

7月29日のできごと(何の日)【海江田万里経産相】菅首相に振り回され「涙」の答弁
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「私の価値はどうでもいいんです」。海江田万里経済産業相は29日の衆院経済産業委員会で、自ら言及した辞任の時期を激しく問いただされ、涙声で答弁する場面があった。自民党の赤沢亮正氏が原子力政策を巡る菅直人首相との確執に触れて即刻辞任を要求。「辞めると言って辞めないのは価値を落とす」と畳みかけられると、経産相は涙で声を詰まらせた。

経産相は「それ(即時辞任)ができるものならそれもいいが、もう少しこらえてください。お願いします、頼みます」と答弁。経産相は原子力発電所の再稼働を巡る政権内の混乱を受けて辞任を示唆したが、再生エネルギー特別措置法案などの成立に職責を果たす意向を示している。この日も辞任時期は「自分で決める」と繰り返した。《日経新聞》



7月29日 その日のできごと(何の日)