平成7347日目
2009/02/18
【この日の麻生総理】
サハリン訪問
麻生太郎首相は18日、ロシア・サハリン州を訪れ、ユジノサハリンスク市内でメドベージェフ大統領と会談した。日ロ間最大の懸案である北方領土問題について「型にはまらない独創的な新たなアプローチ」により領土交渉を加速し、「われわれの世代」での解決を目指す方針で一致。プーチン首相の5月来日でも合意した。《共同通信》
平成21年2月18日、麻生総理は、日本企業も参加するサハリン沖の資源開発事業「サハリンII」のLNGプラント稼働式典への出席のためサハリンを訪問しました。
到着後、直ちにドミトリー・アナトリエヴィチ・メドヴェージェフ・ロシア連邦大統領と首脳会談を行いました。メドヴェージェフ大統領は、麻生総理が今回の式典の出席に応じたことを非常に喜び、会談は全体として非常に良い雰囲気の下で行われました。
会談では、領土問題、極東・東シベリアにおける協力等について話し合われました。特に領土問題については、麻生総理からは、昨年11月の首脳会談後にメドヴェージェフ大統領が事務方に具体的な指示を出されたことは、この問題の解決に向けた大統領の強い意思の表れとして嬉しく思う旨述べた上で、これまでに達成された諸合意及び諸文書を基本としつつ、大統領が指示を出したような「新たな、独創的で、型にはまらないアプローチ」の下で、帰属の問題の最終的な解決を目指していきたい旨を述べました。
これに対し、メドヴェージェフ大統領は、この問題について双方に受け入れ可能な解決を見つける作業を継続する用意がある、この問題は世界にある他の問題と同じように解決可能と思っていると述べました。
その上で、両首脳は、この問題を我々の世代で解決すべく、帰属の問題の最終的な解決につながるよう、具体的な作業を加速するよう事務方に追加的な指示を出すことで一致しました。
また、プーチン首相の訪日について、5月に行うことで一致しました。会談後、麻生総理は、北方領土問題について「我々の世代で解決すべく具体的な作業を加速しようということで一致した。」と述べ、四島返還については「ロシアは二島返還、日本は四島返還では全く双方進展しない。日ロの問題はすべてここにひっかかる。政治家が決断するしか方法がない。」と述べました。
その後、サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリンII」のLNGプラント稼働式典に出席しました。式典にはメドベージェフ大統領、麻生総理がそろって出席し、麻生総理は「ロシアがアジア太平洋地域における建設的なパートナーになる歴史が始まった。」と述べましました。
式典後には、液化天然ガス(LNG)運搬船「グランド・アニワ号」を視察しました。《首相官邸》
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【江東区マンション神隠し殺害事件】地裁、34歳被告に無期判決
東京都江東区のマンションで昨年4月、会社員女性(当時23)が殺害され遺体が切断されて捨てられた事件で、殺人や死体損壊などの罪に問われた元派遣社員A被告(34)に対し、東京地裁は18日、無期懲役の判決を言い渡した。検察側は死刑を求刑していたが、平出喜一裁判長は「戦慄(せんりつ)すら覚える犯行だが、計画的ではなかった」などとし、「死刑をもって臨むのは重きにすぎる」と述べた。
判決は、A被告が昨年4月18日、強姦(ごうかん)目的で同じマンションの2部屋隣に住むB子さん宅に侵入した後、自宅に連れ込んで殺害し、遺体を細かく切断してトイレから下水道に流すなどして捨てたとする起訴事実をすべて認定した。
平出裁判長は、検察側が切断されて捨てられた女性の肉片を大型ディスプレーに映し出すなどして残虐性と社会に与えた衝撃を積極的に立証したことを踏まえ、「死刑の選択も考えるべき事案だ」と指摘し、量刑を検討した。
まず動機について、女性を自分の思い通りにできる「性奴隷」にするゆがんだ性欲のためで、犯罪の発覚をおそれて殺害して死体を損壊したのは「身勝手で自己中心的だ」と厳しく非難した。
さらに、遺体を解体して捨てた行為を「被害者を廃棄すべき物のごとく扱ったもの」と言及。「死者の人格、遺族の心情を踏みにじるきわめて卑劣な犯行だ」と述べた。
一方で、過去の最高裁判例を踏まえて「被害者が1人の場合は相当強度の悪質性が認められることが必要」と指摘。包丁で首を刺した殺害方法については「執拗(しつよう)なものではなく、冷酷ではあるが残虐きわまりないとまではいえない」とした。さらに、強姦やわいせつ行為はなく、殺害や死体損壊などには計画性が認められない――といった被告に有利な事情を挙げた。
公判では遺族が死刑を強く求め、A被告も「死んでおわびしたい」と供述していた。平出裁判長は、被告が公判で反省の態度を示していることなどから「終生の間、被害者の冥福を祈らせ、贖罪(しょくざい)にあたらせることが相当だ」と結論づけた。《朝日新聞》
【この日の民主党】
もはや首相としての機能を完全に失っている 小沢代表
小沢一郎代表は18日夕、富山市内で会見し、迷走後に17日夜に辞任した中川前財務・金融担当大臣の問題について、進退を決する際、当初、前大臣に続投を指示して擁護にまわったとされる麻生首相について、「もはや首相としての機能を完全に失っているということなのではないか」と厳しく断じた。
記者団からの質問に答える形で会見した小沢代表は、まず自民党の中堅若手議員のなかからも総裁選挙前倒しを求める声が出ている点をどう見るかとの問いに、「自民党のなかでどういう動きがあるかは知らないが」と前置き。そのうえで、「麻生内閣が総辞職してまた選挙もせずに自民党の総裁が選ばれて総理になるということは国民が許さない。そのときには『主権者の声を問え』という声が大きくなると思う」と改めて指摘。同時に、国会開会中に暢気に自民党総裁選びをしていること自体を問題視する声が高まり、「いろんな意味で国民のみなさんの自公政権に対する目が余計に厳しくなっていくだろう」と予測した。
また、昨夜の中川前大臣の辞任に際し、最後までどたばたを演じた麻生首相の対応、指導力をどう見るか、マスコミの世論調査でも支持率が一層下降している点をどう見るかとの質問には、「今回だけではなくして、麻生総理の言動からその政治家としての見識、あるいは総理としての資質は、マスメディアも論評しているとおりだと思う」と分析。
そうしたなかで今回のことは特に、首相と最も親しい間柄であり、さらには、内閣としての最重要課題だとして声を大きくして叫んできた経済対策、景気対策の所管の財務大臣の起こした問題であることから、事態は一層深刻であるとの見方を明示。「その人が世界中に醜態をさらしたのは誠に恥ずかしい限りで、国民みなさんもそう感じておられるし、そういう意味で麻生さんはもはや総理としての機能を完全に失っているということなのではないか」と酷評した。
中川前大臣の一件で自民党内での麻生降ろしの声が強まるのではないか、そうなったときの解散・総選挙の時期をどう見るかとの質問には、従来の考え方と変わりがないと小沢代表は表明。「私どもはずっと国民の選挙の洗礼も受けずに首のすげかえだけ、これで3人目、麻生氏がやめればこれで4人目、そのようなことは国民が、世論が許さないと思っている」と指摘。予算の審議等、国会の論戦を通じて民主党の考えを明らかにしながら、「総選挙を早く実施すべきだということを主張して参りたい」と重ねて述べ、解散時期については従来から主張に変わりがないとした。《民主党ニュース》