平成7251日目

2008/11/14

【この日の麻生総理】

金融・世界経済に関する首脳会合第1日

平成20年11月13日夜(現地時間:日本時間14日午前)、麻生総理は金融・世界経済に関する首脳会合に出席するため、アメリカ合衆国の首都ワシントンを訪れました。

14日午前、麻生総理はブラジル連邦共和国のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領と首脳会談を行いました。会談では、ルーラ大統領は、実体経済への影響を避けるためにも、当面は十分な流動性を確保することが重要であると述べた上で、投機的マネーの動きを規制することの重要性を指摘し、今後はIMFや世銀のあり方を見直し、より多くの国がこれら機関の決定に参加することが重要であると述べました。これに対し麻生総理は、今回の会合ではブラジルを始めとする新興経済国と協力しながら、世界経済の課題の解決に努めるべきと述べた上で、新しい金融商品等に対し国際的協調の下で適正な規制を行うことの必要性、及び世界の現状を反映したIMFの見直しの必要性を指摘しました。

午後、麻生総理は在米英国大使公邸において、英国ゴードン・ブラウン首相と日英首脳会談を行いました。会談では、主に金融危機に対する国際的な取り組みについて意見交換を行い、多くの点で意見が一致し、今後両国が協力していくことが確認されました。
ブラウン首相は、金融市場への監督の協調と同様、金融・財政政策の各国協調が必要である旨を述べ、麻生総理の発表した新たな経済対策は意義がある旨を述べたのに対し、麻生総理より、日本の1990年代の経験を説明しつつ、各国が適切な金融・財政政策をとることの必要性を強調しました。

その後、麻生総理はインドネシア共和国スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領と首脳会談を行いました。会談では、金融危機に対する両国の協力・連携について意見交換を行いました。
麻生総理より、先般、自分の特使にお会いいただき感謝する、同じ考えをもって当たっていけることはありがたい、100年に一度の金融危機に一緒になって解決に当たりたい旨述べられた。これに対し、ユドヨノ大統領より、麻生総理の発言に賛意が表明されるとともに、日本は今回の危機に当たって、グローバルな場においても、またASEAN+3等の地域的な場においても極めて重要な役割を果たしうるのであり、今回のサミットに当たって、両国で協調していきたいと述べました。

終了後、ホワイトハウスにおいて、ブッシュ大統領主催の夕食会が開催されました。夕食会では、最初に4つの国際機関の長(国連・パン・ギムン事務総長、IMF・ストロス・カーン専務理事、世界銀行・ゼーリック総裁、金融安定化フォーラム・ドラギ議長)から発言があり、続いて、ブッシュ大統領が、最初に麻生総理を指名しました。
これを受け、麻生総理より、「金融危機に対処する上でのIMFの役割については、新しい時代に即したものとしていく必要がある。特に、新興国・中小国への支援、早期警戒機能の強化が重要。」と述べました。《首相官邸》

ドル基軸を維持

麻生太郎首相は14日、第1回緊急首脳会議(金融サミット)出席のため訪問中のワシントンで、イギリスのブラウン首相、ブラジルのルラ大統領、インドネシアのユドヨノ大統領と個別に会談した。麻生首相は金融サミットの開幕を前に、3首脳と金融危機に対する国際的な取り組みについて意見交換した。

麻生首相は、ブラウン首相との会談で「ドルを基軸とする通貨制度を維持すると共に、金融商品の規制を自由市場の原則に反しない形で行うことが必要だ」と表明、ブラウン首相も同意した。

ルラ大統領は「国際通貨基金(IMF)と世銀のあり方を見直し、より多くの国がこれら機関の決定に参加することが重要だ」と指摘。麻生首相は「世界の現状を反映したIMFの見直しが必要だ」と応じた。ユドヨノ大統領とは、金融危機の実体経済の影響がアジアでも出始めていることから、地域として協力して対処していくことで一致した。《毎日新聞》

来春以降の解散を示唆

訪米中の麻生太郎首相は14日午後、ワシントン市内のホテルで同行記者団と懇談し、衆院解散・総選挙の時期について来年度予算を最優先し、解散は来春以降に先送りする意向を示唆した。首相は「景気対策を考えたら、予算は年度内にきちんと(成立させ)スタートすることが大事だ」と述べた。《共同通信》




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【巨人・上原浩治投手】球団にFA権申請書類を提出

海外フリーエージェント(FA)の権利を行使し、米大リーグ挑戦を表明した巨人の上原浩治投手(33)が14日、申請書類を球団側に提出した。19日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、20日から契約交渉が解禁となる。また、代理人業務を「SFXベースボールジャパン」(東京都港区)が行うことも明らかになった。同社はインディアンスの小林雅英投手とも契約している。

上原は「大リーグは大学の時からの夢であり、目標だった。『大リーグでプレーしたい』という気持ちは10年間切れなかったし、入り口にやっと立てた」などとコメントを発表した。

上原は今季、海外FA権を取得。FA資格を満たした4月には大リーグ移籍希望を示唆し、シーズン終了後にもあらためてメジャーでのプレーを希望していた。巨人から大リーグに挑戦するのは、2002年の松井秀喜外野手(ヤンキース)以来2人目となる。《スポニチ》

【民主党・山岡賢次国対委員長】「公開で党首討論を」

民主党の山岡賢次国対委員長は14日、自民党の大島埋森国対委員長と国会内で会見し、小沢一郎代表と麻生太郎首相の党首討論に代わり、公開形式で与野党党首会談を行うことを提案した。

山岡氏は提案理由を党首討論に参加を求めていた共産党への配慮だとの姿勢を示すが、当の共産党は冷ややか。実際には党首力が試される党首討論に小沢氏が消極的なことが理由とみられ、国民に「直接対決から逃げている」との印象を与えたくないと発案した苦肉の策だ。《共同通信》

【この日の民主党】

すばらしい本来の熊野を取り戻すためにも「変えなアカン!」 石井副代表長

石井一副代表は14日夜、和歌山県田辺市内で行われた「たまき公良と若者の集い」に出席し、たまき公良・和歌山県第3区総支部長とともに、政権を交代して国民の生活を守らなければならないと訴えた。

集会ではまず、たまき公良後援会青年部長の谷口和樹田辺市議会議員が挨拶。正規雇用者数の減少など、現在の若者が置かれた厳しい現状を説明しながら、状況打開のためには「国民の生活を第一」に掲げる民主党政権の実現が必要であると、支援を訴えた。

続いて登壇した石井副代表は、「経済的にも政治的にも間違った政治を行った政権にNO!という意思を示した」米国大統領選の動きを例に、格差が拡大し若者が夢を持てない「今の日本の政治をどうしても変えなアカン」と強調。

また、後期高齢者医療制度についても、「これまで社会に貢献し、がんばって働いてきたからこそ体が悪くなる。そのときに一番大事にしてあげなければならないのが政治の役割である」として、後期高齢者医療制度は即刻廃止しなければならないと指摘した。定額給付金についても、現在の財政状況を踏まえ、「大きな借金を抱えて不安に思っているときに選挙が近いからとお金をばら撒いて国民が喜ぶのか」とし、制度設計に迷走を深めた政府の動きについても厳しく断罪した。

さらに、先日一緒にたまき総支部長と和歌山県第3区内を遊説したときに変化の兆しが見えてきたとの認識を示した石井副代表は、「今度こそ、この国の政権を交代して、政権が変わるとはどういうことか見てほしい」と聴衆に呼びかけ、強く政権交代を訴えた。

たまき総支部長は、遊説して有権者の方と意見交換する中で、農林水産業がガタガタになっている状況を何とか変えてほしいという訴えを連日受け止めていると紹介。「税金のムダ遣いを一掃し、若者が夢を持って生活できる社会にするためには、政治を変えなアカン!」と政権交代の必要性を強く訴えた。

また、「今、熊野の神々が怒っているのではないか」と問題を提起し、自身が熊野古道を世界遺産にするために活動してきたことを踏まえて「ユネスコが熊野を世界遺産にする際に最も評価したのが、すべての人々を受け入れ救うという平等の精神だった」と紹介。格差が拡大し、疲弊していく地域の現状を放置する自公政治の現状を批判し、「すばらしい本来の熊野の姿を取り戻すことが私の使命」として、産業や雇用に関する地域創造の施策案を紹介した。

たまき総支部長はさらに、「今こそ、現場を知り、国民の生活を感じることのできる政治が求められている。この3区が変わらなければ、日本は変わらない」として、一層の支援を求めた。

最後に、参加者全員の「変えなアカン!」コールで集会を締めくくった。《民主党ニュース》



11月14日 その日のできごと(何の日)