平成2041日目

平成6年8月10日(水)

1994/08/10

【韓国・済州島】大韓航空機が着陸に失敗、炎上

10日午前11時半(日本時間同)ごろ、大韓航空(KAL)の国内線航空機2033便のエアバスA300機(乗客152人、乗員8人)が済州島の済州国際空港に着陸しようとして失敗、滑走路上で炎上した。聯合通信によると、乗客らは全員脱出し、死者はいないもよう。乗客7人と乗務員1人の計8人が軽傷を負った。KAL広報室によると、同機には日本人乗客4家族12人が乗っていたが、全員無事という。

KBSによると、同機はソウルの金浦空港を10時ごろ離陸した。台風の影響による強風と雨の中、済州国際空港に着陸しようとして失敗、一度上空を旋回した後、再び着陸しようとして滑走路をオーバーランし、保安施設に衝突して胴体部分が二つに折れ爆発、炎上したという。

女性乗務員によると、着陸しようとした時、嵐が吹いて機体が大きく揺らぎ、着陸をやり直そうとして機体が上向きになった瞬間、事故が起きた。機内では酸素マスクが下り、煙が出始めた。乗客たちを誘導、非常口から脱出させ、スムーズに脱出できたという。事故現場は滑走路の東端で、消防車などが緊急出動し、消火に当たったが、機体は尾翼部分などを残しほぼ全焼した。

韓国交通省によると、事故機は11時20分ころ済州国際空港に着陸する予定だった。気象庁によると、同空港では事故直前の10日午前11時現在で、平均6メートル、最大瞬間風速13メートルの南東の風が吹いており、小雨が降っていた。視界は午前10時現在で5000メートルが、正午現在3000メートルで、おおむね良好だった。《共同通信》



【オリックス・イチロー外野手】57試合連続出塁

オリックス3-4日本ハム◇10日◇香川

イチローがこともなげに決めた。57試合連続出塁のプロ野球新記録はプロ3年目、今季からレギュラーに定着したばかりの20歳があっさりと達成してしまった。第1打席、カウント1−1の高め直球を、右前に鮮やかに運ぶ。その後の打席は1安打、2四球と左飛。57試合の打撃内容はこれで232打数97安打、32四球。打率4割1分8厘、出塁率は4割8分9厘。《共同通信》

【第76回全国高校野球選手権大会】第3日

第76回全国高校野球選手権大会第3日は10日、甲子園球場で1回戦4試合を行い、42年ぶり出場の愛知(愛知)と、関西(岡山)創価(西東京)柳ケ浦(大分)が2回戦に勝ち上がった。

愛知は五回、尾崎、澄田の連続二塁打などで3点を先取。先発の小島が済々黌(熊本)を2安打に封じて3−0で勝ち、第34回大会に続く初戦突破を果たした。済々黌は春夏通じ9度目の出場で初めての初戦敗退となった。関西は、2年生の左腕エース吉年が八戸(青森)から13三振を奪う力投で完封。打線も長打に犠打を絡めて効果的に得点し、4−0で勝った。創価は同点の七回、一死二、三塁から犠飛で決勝点を挙げて3−2で星稜を振り切り、春夏通じて初の甲子園勝利をマーク。柳ケ浦は三回に2点を先取して優位に立ち、右腕野村が小山(栃木)を1点に抑える好投もあって7−1で快勝した。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の谷川和穂国民運動本部長は10日、地元広島で、物故した支持者の初盆回りに精出した。長崎の原水禁大会に党代表で出席した際のあいさつでは被爆者援護法に触れなかったが、物故者の中には被爆者も多く「母は長崎、父は広島出身。原爆2法を通じて被爆者の援護には全力で取り組んできた」という説明も用意した。ところが、遺族からは自社連立の質問攻め。「戦後50年を前に左右が結ぶ政権ができたのは運命、歴史的必然です」と汗だく。

○…村山首相はこの日、官邸で「ミス・ピーチ」から福島産の桃を贈られたり、「子供リポーター」の取材を受けるなどリラックスした一日を過ごした。首相はミス・ピーチには無言で笑顔を返すだけだったが、子供からの「まゆ毛がなぜ長いの」という質問に「自然のまま。邪魔にはならないよ」とにっこり。ところが「なぜ内閣が何度も代わるの」と聞かれると急に声を張り上げ「民主主義は一人が強引に引っ張ろうとしても駄目」と旧与党をちくり。「政権が代わるたびに経験を積んで安定していくんじゃ」と強気の発言も。《共同通信》

【村山富市首相】エイズ感染者と懇談

村山首相は10日午後、首相官邸で、エイズウイルス(HIV)を最初に発見したフランス・パスツール研究所のモンタニエ教授とHIV感染者の米国人女性レベッカ・デニソンさんと約20分間、懇談した。

モンタニエ教授は「エイズ研究の財団をつくって発展途上国を援助しているが、新しい研究センターがアジアやアフリカに必要だ。外務省に資金面で協力してくれるよう指示してほしい」と要請。デニソンさんは「家族や友人に感染を言えないで、私のところに助けを求めに来る日本人がいる。日本での差別、偏見をなくしてほしい」と訴えた。

これに対し、首相は「財団への支援は外務省、厚生省に相談し、検討してもらいたいと考えている。日本はまだ感染者が少ないが、増加も考えられるので、偏見をなくしお互い仲良く生活していけるようもっと力を入れて対策に取り組みたい」と答えた。《共同通信》



8月10日のできごと