平成2042日目
1994/08/11
この日のできごと(何の日)
【野党】新制度で早期解散を
羽田新生党党首、石田公明党委員長、米沢民社党委員長ら共産党を除く野党9党派の党首、代表は11日午後、首相官邸に村山首相を訪ね、衆院選挙区画定審議会の勧告を受け、「勧告に基づき小選挙区法案を作成し、速やかに臨時国会を召集して早期に成立を図るべきだ」と文書で申し入れた。また、羽田氏は「新しい選挙制度ができたら、早急に国民に信を問うべきだ」と、新制度の下での衆院の早期解散・総選挙の断行を求めた。
首相は「速やかに法律にして国会に提出する」と法案作成を急ぐ考えを示したが、国会召集時期は明言を避けた。解散については答えなかった。申し入れはまた「政治改革の全体は来年1月1日には施行されなくてはいけない。先送りは政治改革に背を向けるものとして国民から厳しい指弾を受けることになる」と区割り法案の年内施行を強く求めている。
首相との会談後、国会内で会見した羽田氏は「一つの勢力をつくることは大切だ。各党間で政策、理念が詰まってきたらどんな勢力をつくっていくのか話し合うことになっている」と述べ、区割り案勧告を新・新党結成の弾みにしたいとの考えを示した。《共同通信》
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【第76回全国高校野球選手権大会】第4日
第76回全国高校野球選手権大会第4日は11日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、砂川北(北北海道)北陽(大阪)浦和学院(埼玉)大垣商(岐阜)が2回戦に進んだ。
砂川北は富沢の大会第3号本塁打などで5−1とリードしたが、九回、江の川(島根)の反撃に遭い、4長短打などで同点とされた。しかし、その裏、一死満塁から武井が遊撃右を襲う安打を放ち、6−5で今大会初のサヨナラ勝ちをした。砂川北は甲子園初勝利で、北海道勢2校がそろって初戦を突破したのは2年連続。北陽は一回、石平、市川の連続二塁打などで3点を先行し、三回にも嘉勢の三塁打などで加点。左腕の嘉勢が富山商(富山)を2点に抑え、5−2で快勝した。富山県勢は7年連続初戦で敗退。4万3000人の観衆を集めた姫路工(兵庫)ー浦和学院は、浦和学院が九回、満塁から2本の適時長短打で3点を奪い4−3と逆転し、今春の選抜ベスト8の姫路工を下した。大垣商は四回の5点で主導権を握り、エース新井が初出場の西城陽(京都)を6安打に抑え7−0で完封勝ちした。《共同通信》
【衆院区割り案】勧告
衆院選挙区画定審議会(石川忠雄会長)は11日午後、首相官邸で開いた22回目の会合で衆院小選挙区300の区割り案を最終決定し、直ちに村山首相に勧告した。全国の選挙区間の最大人口格差は2.137倍。再小選挙区に対し2倍を超す選挙区は28となり、15の市・特別区が分割された。《共同通信》
【9野党首脳】新制度で早期解散を
羽田新生党党首、石田公明党委員長、米沢民社党委員長ら共産党を除く野党9党派の党首、代表は11日午後、首相官邸に村山首相を訪ね、衆院選挙区画定審議会の勧告を受け、「勧告に基づき小選挙区法案を作成し、速やかに臨時国会を召集して早期に成立させるべきだ」と文書で申し入れた。
また、羽田氏は「新しい選挙制度ができたら、早急に国民に信を問うべきだ」と、新制度の下での衆院の早期解散・総選挙の断行を求めた。首相は「速やかに法律にして国会に提出する」と法案作成を急ぐ考えを示したが、国会召集時期は明言を避けた。解散については答えなかった。《共同通信》
【政界談話室】
○…村山首相は11日午前、東京・内幸町の書店で本を買いだめし、12日からの箱根での静養に備えた。「(首相になると)活字から遠ざかるけんね」と約20分間、店内を物色。「くだけたやつを」と言いながらも、周囲の目を気にしてか、手に取るのは歴史書や政治経済、日本改革論など堅い本ばかり。秘書官が「これは大人の不倫を扱った本です」とベストセラーの「マジソン郡の橋」を薦めても、むっつりした表情で素通り。結局「もの食う人びと」や「私の日本改造論」など10冊を購入。秋に備えた勉強を強いられる夏休みになりそうだ。
○…新生党の羽田党首はこの日午後、村山首相との会談のため、ほかの野党党首とともに首相官邸を訪ねた。半そで、詰め襟。ねずみ色の、本人言うところの「ニューサマースーツ」姿。人民服にも似ているため、ほかの党首から「周恩来みたいだ」「いや金正日だ」と冷やかれたが、「何を言われてもなあんてことない。涼しげでいいだろう。これは衆院の議院運営委員会でも認められたちゃんとした服なんだ」とへっちゃら。近くにいた女性SPに「今度、女性SPの制服を半そでにするよう提言するよ」と声を掛けると「その襟は今、はやっているんですよね」と褒められ、「そうだろ」と相好を崩した。《共同通信》