平成2035日目

平成6年8月4日(木)

1994/08/04

【関西国際空港】開港まで1カ月

関西国際空港は4日、開港まであと1カ月となり、実際の飛行機を使った習熟訓練や、ターミナルビルからの避難誘導訓練が行われた。

日本エアシステム(JAS)の関西空港での主力機となるMD87はこの日午前10時に到着。旅客ターミナルビル中央付近の20番スポットに着け、ターミナルビルから突き出た旅客搭乗橋が、比較的低い位置にある同機のドアに設計通り合うかどうかをテスト。地上職員の習熟訓練も兼ねており、カーゴトラックや電源車など特殊車両9台が機体を取り囲み、職員約100人が本番と同様に作業に取り掛かった。同機は夕方までかけて計3カ所の搭乗橋と2カ所のオープンスポットで同様の訓練をする。

実機を使っての訓練は、開港までにJASが再び19日にエアバスA300で、日本航空、全日空は24、25日にそれぞれボーイング747、ボーイング767を着陸させて行う。

旅客ターミナルビル内では午前10時から初めての館内消防訓練を実施。「2階の団体待合室から出火した」とのアナウンスが流れると、空港会社の社員や同ビルテナントの計約700人が、旅客案内業務を担当する「関空アイパル」の女性20人の誘導で屋外に避難。ビル内ではセンサーで火元を特定し、毎分3.6トンの水を噴射する大型放水銃などハイテク防災機器のチェックも行われた。

一方、関西空港発着の国内線航空券の発売もこの日から。日航大阪支店のカウンターには、発売開始の10分前から10人が並んで待」ち、開港当日の9月4日の福岡、札幌行きなどは午前10時すぎにはほぼ満席。全日空では函館、女満別、札幌などが人気で11時までにほとんど売り切れ。JASも10時には各便とも8割以上の予約が入った。《共同通信》



【福岡空港】荷物からコブラ

4日午後2時15分ごろ、福岡市博多区の福岡空港国際線貨物ターミナルで、輸入花の仕分けをしていた航空ネットワーク社員Aさん(24)が荷物の間にいたとみられる毒蛇のタイワンコブラ(体長1.07メートル)に左手をかまれた。

Aさんは九州大病院に運ばれたが、当初、胸から腹にかけてしびれがあり、しきりにのどの渇きを訴えていた。しかし同病院が治療のため沖縄県から取り寄せたコブラ用の血清を注射されて徐々に解放に向かっており、命に別状はないという。

コブラは同市中央区の福岡市動物園に運ばれたが発見直後に頭を踏まれていたため死んだ。福岡空港署などの調べによると、現場は動植物の防疫検査などを行うため、いったんすべての航空貨物が集められる集積場。花は大韓航空機で3日夜、中米のコスタリカから輸入された。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は4日午後、官邸から突然「忘れ物をした」と言って隣接する公邸に入った。記者団が公邸で重要人物との会談かと色めきたったが、官邸に戻ってきた首相は「電話番号を書いたメモを取りに行った」と照れ笑い。九州生まれで、夜はクーラーをつけないという首相もこの酷暑に「やはりこたえるね」と閉口した様子。記者団からは「暑さでぼんやりしていたのでは」との声が漏れた。先進国首脳会議(ナポリ・サミット)の際、急性胃腸炎で入院して以来、健康問題が懸案となっているが、オリーブ油の次は暑さが難敵か。

○…新生党の羽田党首はこの日、初めて党所有の街宣車が導入されてご機嫌。従来、高橋一郎衆院議員(東京4区)のものを借りていたが、夏の全国遊説に必要と1200万円で購入した。費用は党所属の議員から一口最低3万円のカンパを集めて充てた。「結党以来、われわれの政治は大衆とともにあると言い、つじ説法をしてきた。首相のときにも(街頭で)生の声を伝えてきた」と胸を張り、「これを契機にさらに接点を求めたい」と早速、渋谷へ出発した。ボディーの横には水色のテープで「新生党」の文字を書いているが、新・新党ができたらすぐに張り替えられる?《共同通信》

【レバノン】誤爆で子供ら10人死亡

レバノンからの報道などによると、同国の治安当局は4日、イスラエル空軍機が、イスラム教シーア派過激組織ヒズボラの拠点となっているレバノン南部の複数の村を攻撃した際、巻き添えで子供4人を含む市民10人が死亡し、15人が負傷したと述べた。

イスラエル軍当局は同日、この攻撃が誤爆だったことを認め、一般市民の犠牲者を出したことを謝罪する声明を発表した。

イスラエル軍機は4日午後、レバノンの首都ベイルートの南約40キロの村にあるヒズボラ拠点を空爆。その後、戦闘機2機が、別の村にあるヒズボラ拠点を攻撃した際、爆弾が誤って民家を直撃、屋内や隣接の店舗にいた人々が死傷した。

イスラエルは7月に起きたブエノスアイレスのユダヤ人協会本部が爆破事件など一連のテロ攻撃にヒズボラが関与したと主張。今回の空爆はその報復とみられるが、これを機に、ヒズボラーは対イスラエル攻撃を激化させ、南部レバノンの緊張がさらに高まるのは必至。

ヒズボラは、隣国シリアの影響下にあるが、同国とイスラエルの和平進展を目指して6日から中東歴訪を再開するクリストファー米国防長官の調停活動にも影響を与えるとみられる。《共同通信》



8月4日のできごと