平成6280日目

2006/03/19

【小泉純一郎首相】防衛大卒業式で訓示

小泉純一郎首相は19日午前、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し、「近年、透明性を欠く軍備拡大を進めている国もみられ、そうした国々の意図も影響して、大量破壊兵器や弾道ミサイルなどに関する技術が無軌道に拡散する傾向が顕著だ」と指摘した。

高い国防費の伸び率を維持している中国や、核開発問題で国際社会と対立する北朝鮮に懸念を示したとみられる。《共同通信》

3月19日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】防衛大卒業式で訓示

平成18年3月19日、小泉総理は、神奈川県横須賀市にある防衛大学校の卒業式に出席し、今年度の卒業生380人を前に訓示しました。

訓示の中で小泉総理は、「近年、透明性を欠く軍備拡大を進めている国も見られ、そうした国々の意図も影響して、大量破壊兵器や弾道ミサイルなどに関する技術が無軌道に拡散する傾向が顕著であります。国際テロ組織も依然として活発に活動しています。」と今日の国際社会の差し迫った課題を示しました。また、「カンボジアPKO以来10年余にわたる国際平和協力活動への参加、テロ対策として実施されているインド洋における給油活動、イラク人道復興支援における献身的な活動によって、わが国自衛隊は、日本国民の善意を実行する部隊として国際的にも高い評価を得ております。」と述べ、自衛隊の国際平和活動の意義を強調し、卒業生を祝福しました。




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【自民党・中川秀直政調会長】普天間移設「微調整あり得る」

自民党の中川秀直政調会長は19日のNHK報道番組で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ(同名護市)沿岸部移設案を修正する可能性について「基本方針は変えないが、地元と誠心誠意の調整努力をする中で何らかの修正はあり得る」と述べ、名護市などとの協議の中で「微調整」もあり得るとの認識を示した。公明党の井上義久政調会長も同意した。

同沿岸部移設に関しては、小泉純一郎首相が17日、日米両政府の中間報告に盛り込んだ沿岸案を修正しない考えを表明。一方、米政府や名護市ではキャンプ・シュワブの辺野古沖の海上を埋め立てる案を主張する声が根強い。

中川氏の発言は辺野古岬を利用する沿岸部移設案を基本的に堅持しながら、代替施設の位置を海側に若干寄せるなどの打開案を念頭に置いているとみられる。《共同通信》

【この日の民主党】

前原代表、柏市街頭でメール問題謝罪

19日夕、千葉県柏市において民主党前原代表が強風の中、集まった約300人の聴衆の前で街頭演説を行った。

冒頭、前原代表は、今回のメール問題について「国民の皆様に大きな政治不信、ご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます」と陳謝した。

次に前原代表は昨年の総選挙時に自民党のマニフェストに盛り込まれていた税制改革について「サラリーマンをターゲットにした増税は行わないと言ったが、選挙が終わった2日後に定率減税は廃止すると言った。給与所得者の8割がサラリーマンである状況で明らかに公約違反である」と厳しく指摘。

また前原代表は「小泉政権5年間で何が変わったのか、大きな問題として未だ官製談合が行われている。その結果、国や地方の借金は1000兆円にまで膨れ上がっている。その反面、年金制度で国民に負担を求め、さらに今度は医療制度まで負担を強いるつもりである」と強く批判した。

さらに「一生懸命汗を流して働いている人たちが納めた税金がムダづかいされている仕組みが温存され、特定の企業、天下りの官僚、そこから献金を受ける自民党、まさに政官業の癒着が5年も続いている。このようなことをして日本に明るい将来が来るとは思えない」と小泉内閣の改革および自民党政治に対して厳しく批判した。

最後に前原代表は「おかしなことは皆さん方の視点に立ってしっかりしていく野党がなければこの国はおかしくなってしまう。そのためにも皆さんのお力を与えて欲しい」と述べるとともに、衆議院千葉7区補欠選挙に民主党公認で立候補予定の太田和美千葉県議会議員を紹介した。

続いて行われた千葉県第8区主催の総支部大会に出席した前原代表は支持者の前で、メール問題での対応について謝罪を行った後「今我々は自民党政治を止めるという使命がある。そのために、(1)政府・与党に対して対案・提案をしっかりと行い、民主党の姿勢を見せていく事、(2)党内にある幅広い色々な考えを先送りせず、議論して一丸となっていく事、(3)小選挙区で勝てる候補者をつくる事をしっかりとやっていきたい」と強い決意を述べた。《民主党ニュース》

【第53代内閣官房長官・坂本三十次さん】死去

官房長官や労相を歴任した坂本三十次氏が19日午前8時46分、胃がんのため石川県穴水町の病院で死去した。83歳。石川県出身。

1967年、自民党から衆院旧石川2区に出馬し、初当選。衆院当選11回。三木派で故三木武夫元首相、続く河本派で故河本敏夫通産相を支えた。90年2月の第2次海部内閣発足から、官房長官を2期務めた。2006年の衆院選に出馬せず、政界を引退した。政界きっての剣道の達人として知られ、議員時代も道場に通っていた。《共同通信》



3月19日 その日のできごと(何の日)